「学生参画/スチューデント・ジョブ」スタッフの横顔
キャンパスで学びながら、大学の価値向上につながる活動に参画したり、働いたりする学生たち。このように、大学で重要な役割を担っている「学生参画/スチューデント・ジョブ」にはどのような学生が、どのように携わっているのか、彼らの横顔を紹介します。今回は、SILS先輩プロジェクトで活動する、国際教養学部4年のリ スージーさんと、学生生活課課外デスクで働く、法学部4年の今井啓誓さんです。それぞれの活動から2人が感じたこと、考えていることを紹介します。
SILS先輩プロジェクト
国際教養学部 4年 リ スージー
Q. 学生参画/スチューデント・ジョブにはいつから関わっていますか? また、きっかけや動機を教えてください。
SILS先輩プロジェクト(以下センプロ)を初めて知ったのは、海外で新しい生活を始めることに興奮しつつも緊張していた2019年の春、国際教養学部(SILS)に入学したばかりの1年生のときでした。センプロのイベントに参加し、優しいボランティアの方々にお世話になり、親友にも出会うことができました。SILSでの生活に早く馴染(なじ)むことができたのは、間違いなく彼らのおかげです。 そして、他の学生にも同じような手伝いができればと思い、ボランティアとして活動に参加。次第にもっと関わりたいと思い、2020年3月から中心メンバーとして活動しています。
Q. どのような活動をしていますか?
私は現在センプロのリーダーを務めています。センプロは、SILSの新入生・上級生を問わず、キャンパスのさまざまな場面で学生の手助けをすることを目的とした学生団体です。最も忙しい時期は、学期が始まる前の3月と9月で、新入生の科目登録を手伝ったり、サークルなどと連携して歓迎会を開いたりしています。授業期間中は、センプロLINEのオープンチャットの対応をしたり、SILS事務所と連絡を取り合ったりしながら、必要に応じていろいろな対応をしています。
Q. 活動を通して感じたことを教えてください。

ウエルカムパーティーでは、早稲田大学メンタルヘルスプロジェクトのメンバーを招き、大学生活における「心の健康の重要性」について発表してもらいました
2022年3月30日の「科目登録相談会」と4月4日の「ウエルカムパーティー」は、私がセンプロのリーダーとして初めて行ったイベントでした。ウエルカムパーティーには200名を超える新入生が参加し、センプロが持つ影響力を強く実感しました。メンバーと一緒に準備や運営をすることで、SILSの温かいコミュニティーへの感謝の気持ちが生まれていったのです。
また、私はこの役職に就き、より大きな責任を担うようになったので、協調性や効果的なコミュニケーションについて考え、このコミュニティーがより発展するよう努力するようになりました。
今年は新型コロナウイルス感染症などの影響により、上記の二つのイベントはオンラインで実施され、木曜日に開催するランチセッションなどの定期イベントも延期となりました。学業との両立は容易になりましたが、スケジュールが空白になるのは寂しいことです。
Q.活動に関する今後の抱負や、チャレンジしようと思っていることを聞かせてください。

SILS先輩プロジェクトは2009年から始まりました。活動に参加してきた人のメッセージが書かれています
新入生にとってサポートしてくれるコミュニティーの存在は 、現在のようなコロナ禍では特に必要不可欠だと思います。全ての学生が周りの人を親切に助け、また、自分自身が助けを必要とするときに恥ずかしがらずに周囲に助けを求められるようになることが、私のささやかな願いなのです。
私たちセンプロの中心メンバーは、限られた環境の中で、クリエーティブな方法で、新しい活動を多様化させようと挑戦しています。これから先、どんなことが待ち受けているのか、今から楽しみです。
授業期間中の1週間の過ごし方
学生生活課課外デスク
法学部 4年 今井 啓誓(いまい・けいせい)
Q. 学生参画/スチューデント・ジョブにはいつ関わりましたか? また、きっかけや動機を教えてください。
所属している公認サークル、グリー・クラブの先輩に紹介していただいたのがきっかけで、3年生の春から働いています。働きやすい環境が整っていること、サークル活動に関わる部署のため、仕事の内容がそのままサークルの運営に役立つことなどを動機として応募しました。
Q. どのような活動をしていますか?
勤務は午前または午後、1コマ4時間前後として、週2~3コマ程度活動しています。学生やサークルからの問い合わせメールの確認、サークルに関係する提出書類の精査、電話や窓口における対応などが主な業務です。
窓口にいると多様な質問があります。「〇〇という施設はキャンパスのどこにありますか?」など場所に関するものや、管轄の分かりにくい学費や授業関連の質問なども寄せられることがあり、電話の場合には担当する箇所につないでいます。
取り扱う書類は、サークルの活動やイベントの実施にあたっての事前提出書類、課外活動補助金の査定根拠となるイベント実施報告書など、全てサークルの活動に直接関わるものです。また、卒業式や入学式などの式典や行事が近くなるとそれに関連した問い合わせが増えます。休み明けである月曜朝の勤務開始時は、膨大な量のメールがたまっていることもあります。

デスクで書類のチェックをしている様子
Q. 活動を通して感じたことを教えてください。
課外デスクの職員の方々が、各サークルに関してとても詳しく、また非常に思慮深いことが印象的でした。形式的に業務をこなすのではなく、学生としっかり向き合って話を聞き、できる限りのサポートをしている様子を見て、 職員の方々から学ぶことは多いと感じています。
Q.活動に関する今後の抱負や、チャレンジしようと思っていることを聞かせてください。
新型コロナウイルス感染症の影響でサークルに課す制限も多く、状況によって制限の内容・程度が流動的にもなっているため、その点に不満や不安を感じる学生がとても多い印象を受けます。実際、サークル活動そのものを禁止していた時期もあれば、イベントでの集客の有無、宿泊の可否、他サークルとの交流の可否など、感染拡大状況によって制限が目まぐるしく変化しています。その時々の制限に応じて、それぞれの判断も変わっていて、サークル側も細かい変化に気付かない場合もあるため、どのように制限が変化したかということを丁寧に説明したこともありました。今後も業務内容を的確に把握し、相談に来た学生の不安を少しでも解消できるよう励んでいきたいです。