多くの人の心に響くパフォーマンスを
「早稲田大学書道パフォーマンスサークル漣(さざなみ)」
幹事長 文学部 3年 筒井 愛寧(つつい・あいね)

初代幹事長の飯田さん(左)と筆者
「早稲田大学書道パフォーマンスサークル漣」(以下、漣)は、2019年に創設した “早稲田大学初”の公認書道パフォーマンスサークルです。私たちは、「心に響くパフォーマンス」をすることを目標に、さまざまなパフォーマンスを作り上げてきました。
「漣」というサークル名には、漢字が意味する“水面にできる小さな波”のように、作品を通して周りの人に感動や勇気などの良い影響を与えたい、波及させたいという想いが込められています。
私は高校のときに書道パフォーマンスを始め、「演舞と言葉で多くの人に感動を与えられる」書道パフォーマンスが大好きになりました。大学でも活動を続けたいと思っていたのですが、早稲田大学にはたくさんのサークルがある中、書道パフォーマンスのサークルはなく…。そこで私は、「大学生は何でもできる!」「サークルがないなら自分でつくっちゃえばいいんだ!」と考え、漣を設立したのです。そのようにして始まった漣ですが、多くの方々の協力と応援のおかげで、私が引退する頃には66名の大きなサークルになっていました。漣は全員が書道パフォーマンスと真剣に向き合い、誰かに想いを伝えようと取り組んでいるすてきなサークルです。今後も、より多くの人の心に響くパフォーマンスを届けられる団体であってほしいな、と思います。

「早稲田祭2021」でのラストパフォーマンスを終えた1期生(前列左から3人目が筆者)
「書道パフォーマンス」の魅力は、書の言葉を通じて想いを届けられるところです。楽曲に合わせて振り付けを交えながら書かれた文字たちは、曲の最後に観客に向けて掲げられ、作品として届けられます。目に見える文字として想いを乗せられるからこそ、文章にこだわり、最後まで何度も話し合いを重ねます。文章は公演や作品ごとに変えるのですが、そこが漣の最大の魅力です。また、書道パフォーマンスの作品は二度と同じものを作ることはできません。一度きりだからこそ、一つ一つの作品への想いは大きく、全員が緊張感を持って本番に臨みます。想いを込めた作品が掲げられた瞬間は、達成感はもちろん、感動で胸がいっぱいになります。

「早稲田祭2021」での1期生・2期生パフォーマンスの様子。1期生のラストパフォーマンスで、漣としてとても思い入れのある作品です
サークルメンバーの書道歴は、小学校の授業以外では書道を経験したことがないような初心者から、師範の資格を持ったプロ級までとさまざまです。書道だけでなく、ダンス、音楽、美術など、それぞれが培ってきた能力を生かすべくパフォーマンスに取り入れています。互いの得意なものを認め、教え合ったりしながら、アットホームな雰囲気の下で活動しています。
そして、創設1年目から早稲田祭に出演していることも強みの一つです。漣にとって早稲田祭は、一番大きなイベントであり、野外ステージや早稲田アリーナでの公演は、漣の存在をより多くの人に知っていただける機会となっています。早稲田祭の他にも、外部イベントの出演やコラボ企画など、漣の活動の域は拡大中です。
メンバーの増えた現在は、ダンス、チア、体操、ミュージカルなど、多種多様な経歴を持ったメンバーによって、作品づくりの可能性がさらに広がっています。パフォーマンスの幅も広がり、元気を与えられるような明るい印象の作品や、とにかくカッコ良さを追求した迫力ある作品など、さまざまな顔で魅せています。
写真左:2021年度に加入した3期生の練習風景の一コマ
写真右:3期生の加入で男子メンバーも増えました!
私たちは、“漣らしさ”に誇りを持って日々活動しています。私たちの筆に乗せた想いが多くの方々の元に届くよう、これからもパフォーマンスを通して漣の魅力を発信していきます。

「早稲田祭2020」での2期生のパフォーマンス。今や漣の象徴となる代表作となっています
【公認サークル情報】
◆サークル名:早稲田大学書道パフォーマンスサークル漣
◆団体区分:同好会
◆サークル創設年:2019年
◆ジャンル:芸術
◆活動日時(平時の場合):週2~3回、曜日不定、18時~22時
◆構成人数:約70人
◆活動場所(平時の場合):早稲田周辺の生涯学習館、学生会館
◆Webサイト:https://wasedasazanami.wixsite.com/-site-2
◆Twitter:@waseda_sazanami
◆Instagram:@waseda_sazanami