Waseda Weekly早稲田ウィークリー

News

ニュース

泣いてする成長

現在、子育ての真っただ中である。その中で特に目を見張るのが、子供の学習能力だ。

技術も知識もなく、言葉も理解できないにも関わらず、彼らは学び成長する。「本や他者から学習し、練習を通して、本番に挑む」という大人のやり方ではなく、いつだってぶっつけ本番だ。やってみて、失敗をして泣く。そして泣きながら挑戦し続けて、いつの間にかできるようになる。

この子供の学びこそが、私の研究対象とする企業の創造性の源泉なのだ(ちょっと言い過ぎだが)。既定路線の業務と違い、新奇性を求める場合、さまざまな挑戦をすることで失敗し、学習につなげることが重要だ。トイ・ストーリーで有名なピクサーも、新しいシナリオ制作の段階では、失敗を起こし、何度も改善をすることで質を高める。失敗のない挑戦はなく、必ず失敗を許容しなければならない。

しかし、社会人ともなれば失敗ばかりをするわけにもいかない。失敗の対処方法を磨き、平均的に80点以上を目指す。そしていつしか失敗を恐れ、周りの評価を気にするようになる。ここから創造性の欠如が始まる。

学生であれば失敗は特権だ。がむしゃらに頑張り、失敗して泣けばいい。それこそが真なる学びだ。

子供の好きな番組にこんなフレーズがある。「涙の雨だって過ぎれば虹」になるそうだ。学生はいろんなことに挑戦し、失敗し、泣いて、成長してほしい。君たちの涙こそが、成功へと誘う虹の懸け橋となるだろう。

(T・M)

第1096回

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/weekly/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる