年齢、立場を気にせず真剣に語り合える早稲田の良さを再発見
早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ)
教育学部 2年 長谷川 拓海(はせがわ・たくみ)
早大生と校友(卒業生)が大学生活や進路、将来について気軽に語り合う校友会主催のイベント「先輩と語ろう!」。2015年度から始まったこのイベントですが、今年度は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催となりました(2020年12月12日実施)。大学2年になり、ゼミ選択や卒業後の進路について考える時期に差し当たって思い悩んでいたとき、イベントの案内を見つけ、参加することにしました。
思い切って応募したものの、イベント直前はやはり緊張が走ります。早稲田の先輩方に失礼がないようにと襟を正し、パソコンの画面に向かいました。オープニングセレモニーの後は校友2人、学生2人を目安にランダムにブレイクアウトセッションに振り分けられ、あらかじめ設けられたトークテーマに沿ってメンバーを変えて、1回あたり20分、計4回のセッションが行われました。トークテーマはそれぞれ「どうして早稲田に来たの?」「コロナ後にしたいこと」「将来の夢・目標」「実際オンラインはどう??」です。和やかな雰囲気が流れつつも、時には真剣に熱く語り合いました。
ブレイクアウトセッションでは、まずは各グループ内で自己紹介から始め、その後はトークテーマについて語り合ったり、学生が校友の方に将来に関する相談をしたりしました。参加した校友は、金融や人材、メーカー、外資系、公務員など、さまざまな業界で活躍している幅広い年代の先輩方です。今年度はオンライン開催により、それまでは参加が難しかった日本全国からの校友の参加がありました(さらには海外からの参加者も…!)。新潟県出身で、地元での就職も視野に入れている私にとって、地方で活躍する先輩と語り合えるというのは絶好の機会でした。
セッションの組み合わせの中では、校友の方3人に対して私1人という場面も。画面の中の雰囲気は企業の採用面接さながら…。しかし、校友の方が温かくリードしてくださり、進路に対する私の悩みを相談させていただきました。最初は3人の先輩方を前に緊張が解けなかった私でしたが、20分間のトークセッションで熱く語り合い、充実した時間を過ごすことができました。

各ブレイクアウトセッションの様子。熱く語り合った後の別れ際はどこか寂しさを感じるほどに…
今回のイベントを通して、私が印象に残った先輩の言葉を紹介します。
「努力は必ずしも報われるわけではない。しかし多くの人は可能性が低い中で諦めてしまうことも多いため、挑戦を続けることこそが自分のバリューになる」というものです。私自身、新しいことに挑戦しようとしたときに、自分には無理かもしれないと考え、端から諦めてしまうことが過去に多くありました。「自分にはまだ早いから…」「自分には才能がないから…」と言い訳ばかりを並べ、挑戦することを避けてきた私にとって、心にグサッと刺さる言葉でした。社会の荒波を生き抜いてきた先輩からの実体験に基づくアドバイスに感銘を受け、挑戦と継続を目標に自分の価値を高めていきたいと思うようになりました。
また、イベントに参加して校友の先輩方の早稲田に対する愛を実感しました。
「集り散じて人は変れど 仰ぐは同じき理想の光」
この早稲田大学校歌の一節のように、早稲田を卒業した先輩方が「後輩のために」という同じ思いで参加していただいたことに感謝いたします。また、人とのつながりが希薄になってしまっているコロナ禍ではありますが、イベントを通じて先輩と語り合うことで、「早稲田の輪」は全国、さらには世界へと広がっていることを実感するとともに、イベントに参加し、たくさんの学びを得ることができました。先輩の言葉を胸に刻み、早速翌日から行動に移しています。

イベントの最後には、参加者同士で早稲田の「Wポーズ」をつくって繋がりました