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政治経済学部総代・松本浩紀「卒論執筆で学んだ忍耐力」

2019年度卒業 総代メッセージ【2020年度入学記念号】

政治経済学部総代・松本 浩紀(まつもと・ひろき)さん

努力し続ければ道は必ず開ける

早稲田大学での4年間を通して学んだのは「努力し続ければ道は必ず開ける」ということです。それを最も実感したのは、卒業論文の執筆でした。

もともと、日本の権力構造と利益の関係、いわゆる「政治とカネ」の問題に興味がありました。そこで、設定した論文のテーマは「日本における国会議員の政治資金収入の増減について」。執筆にあたっては、過去12年分の各都道府県の国会議員候補者に関する資料を集める必要がありました。

この膨大な数字を地道にデータベース化した結果、衆議院選挙で当選すると約600万円の収入があり、当選回数が1回増えるごとに約600万円収入が増えることや、総理大臣、外務大臣、官房長官などの有力とされる役職は、他の大臣に比べ資金収入が多いことを、数字を根拠に明瞭化できました。振り返ると、4年間で勉強した時間と同じくらいの時間を論文執筆にかけていました。岩を削るような作業に根気よく取り組み、忍耐力も身に付いたと思います。

外資系の投資銀行に就職

卒業後は、外資系の投資銀行に就職します。企業買収や売却に伴い、資金需要が発生した際の資金調達が主な仕事です。企業にとって数年に一度の大きな事業に携わるためには信用が大切です。まずは安心して仕事を任せてもらえるような人材になりたいです。また、専攻した政治学の授業では権力の対立や協調関係を、理論を用いて学びました。それらは政治に限らず個人の人間関係にも応用することができます。仕事においても、相手が何を求めているのか、どのように相手と協力関係を築けるのかといった政治学的な視点を生かしたいです。

所属していた河野ゼミの皆さん

この度、卒業にあたり総代に選ばれたことはとてもうれしく、大変光栄です。高校時代にお世話になった先生や、早稲田大学でお世話になった方々に、総代という形で成長を報告することができました。これを自信にするとともに、より一層努力し、社会人としていい結果を残していきたいという思いです。

皆さんには無限の可能性

そして、新入生の皆さん、まずは入学おめでとうございます。新型コロナウイルスの影響により入学式がなくなってしまったことは本当に残念に思います。しかし、皆さんの前には無限の可能性が広がっています。ぜひ、大学生活の中でさまざまなことに挑戦してください。うまくいかないことや、諦めたくなることもあると思いますが、そういうときこそ、支えてくれる存在に気付くチャンスでもあります。感謝の気持ちを忘れずに、そこからまた一歩踏み出し、挑戦し続けてください。

取材・文:萩原あとり

撮影:石垣星児

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