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よさこい全国大会4年連続優秀賞「踊り侍」 サークルにささげる学生生活

「熱く泥臭い演舞で感動を届けたい」

公認サークル「踊り侍」
幹事長 政治経済学部 2年 水高 健人(みずたか・けんと)
副幹事長 文学部 2年 廣岩 孝拓(ひろいわ・たかひろ)

(左から)水高さん、廣岩さん

毎年8月、よさこい発祥の地・高知で4日間にわたって開催される「よさこい祭り」。高知市内16カ所の会場で、全国から集まった約200団体、総勢約1万8,000人の踊り子が街中を練り歩く、四国三大祭りの一つです。その最終日に行われた「2019よさこい全国大会」で、4年連続で優秀賞「豪」を受賞した公認サークル「踊り侍」に所属する二人に、サークル活動や大会の思い出などを語ってもらいました。

――数あるサークルの中から「踊り侍」に入会した理由を教えてください。

水高

僕は高校までバスケットボール部で、大学でも何か熱中できることをやりたいとバスケサークルを中心に探していたところ、たまたま踊り侍の体験会で見た先輩の演舞に心動かされました。ステージでの華やかなフォーマンスとは違い、狭い教室の中、練習着で踊っていたのにもかかわらず、すごく熱い思いが伝わってきて、このサークルで大学生活を過ごしたいと思ったのが入会の理由です。

廣岩

自分は厳しい部活に入っていたわけでもなく、何かに熱中することもなく高校時代を過ごしてきましたが、大学に入って何か自分を変えたいと思っていたところに、10号館前での踊り侍のステージを見て、自分も挑戦したいと思い入会を決めました。


――踊り侍の楽しいところ、苦労するところは?

水高

練習とお祭り参加、本当にどちらも楽しいです。「誰かまとめる人がいて、それについていく」のではなく「みんなで作る」意識があるので、全員で盛り上げて練習も楽しめています。お祭りでは、僕らがパフォーマンスすることでお客さんが感動してくれるのもうれしいです。踊り侍でいる時間は本当に楽しくて充実していますね。

廣岩

自分も同感です。逆に苦労するところと言えば、金銭面でしょうか。踊り侍は、北は北海道から南は高知まで、全国各地のお祭りに年20回ほど参加しています。もちろん全てに参加する必要はなく自由参加ですが、最安値の夜行バスを利用しても遠征費はかさみますし、練習を大切にしたいので、アルバイトをする時間も限られてきます。

水高

8月末から9月は、神戸から始まり、一旦東京に戻って練習して翌週に大阪、その次の週は新潟、そして9月下旬に東京と、1カ月間、毎週末お祭りに参加していました。他の大学生に比べて、遊びに行ったり洋服を買ったりすることは多少難しくなりますが、大学生のうちにしかできないことができているなと思います。

代々受け継いできた踊り侍オリジナルの振り「尊(たっと)」を披露してくれた二人。よさこいは通常、年初めに作った約4分半の1演舞を1年かけて大切に踊り続けるそう

――よさこいの魅力は?

水高

よさこいは全国規模で代表・副代表が集まって交流会があったり、各地のお祭りに行っている分、いろいろな人の本気に触れられて、全国に友達ができるのがいいところです。学生だけでなく、社会人チームや小さい子どものチームなど、自分たちのように何かに向かって頑張る人たちと出会って、いろいろな刺激を受けられます。

――よさこいの本場・高知で行われた「2019よさこい全国大会」では優秀賞「豪」を受賞しましたが、この大会はどのような大会ですか? また、受賞した感想を聞かせてください。

廣岩

高知のよさこいは、街全体が会場のようになっていて、大通りや商店街をパレードする、踊り侍にとっても特別なお祭りです。真夏の気温30~40度の中、厚い衣装を着てノンストップで20分以上踊り続けることもあります。体力を付けるために、炎天下を意識した練習メニューを組んでお祭りに臨みました。

水高

お祭りの最終日に行われた大会では、顔をぐちゃぐちゃにしながら、踊り侍のコンセプトでもある「思いをあふれさせて踊る」パフォーマンスをした結果、元気で力強いチームに与えられる優秀賞「豪」を受賞できました。

廣岩

自分はこの高知よさこい祭りの担当(リーダー)だったので、受賞できたときは努力が報われてうれしかったです。実はこれまで3年連続でこの賞を取り続けていたこともあり、密かにプレッシャーもありました。

(写真左)高知よさこい祭り 帯屋町演舞場(右から2人目が水高さん)
(写真右)高知よさこい担当としてチームを引っ張った3人(右が廣岩さん)

――これまでで一番印象に残っているお祭りやエピソードを挙げてください。

廣岩

やはり自分が担当した高知ですね。練習も含めてたくさんチームに向き合ってきたというだけでなく、普段は車が通る道路を舞台に、ライトに照らされて夜遅くまで踊ることができる、本当に夢のようなお祭りです。

高知よさこいでは「生きるのはお前だ」をテーマに掲げて練習(写真は廣岩さん)

水高

自分は、1年生から3年生までの3代で1演舞を踊るはずだった最後の大会「東京よさこい(ふくろ祭り)」が、台風で中止になったことが印象に残っています。最終練習の段階でほぼ開催されないことが分かっていたのでつらい状況でしたが、そんなときも「今までやってきた時間が大切だったよね」という明るい雰囲気にできる踊り侍が好きだなと、あらためて感じました。ふくろ祭り自体は中止になってしまいましたが、何か大切なものが見えたと思います。

早稲田祭2019戸山カフェテリアステージ前の円陣。早稲田祭2019では他サークルとのコラボなど、さまざまな企画で踊りを披露した

――今後の目標を教えてください。

水高

これから19代目を担っていく者として、踊り侍の「熱く泥臭く踊る演舞」で感動を届けていきたいです。賞を取ることは特に目指していませんが、お客さんの心を動かしたという目に見える証なので、結果として受賞できれば有り難いですね。

廣岩

自分も副幹事長として、19代目も停滞せずに自分からチームに働きかけながら、何か一つでも新しいことにも挑戦したいと思っています。人生で初めて打ち込めたのが踊り侍。これに学生生活をささげたいです。

早稲田祭2019集合写真。3年生が引退した現在は1~2年生合わせて約110人で活動中

第749回

【プロフィール】

水高 健人:埼玉県生まれ、東京都育ち。早稲田実業学校高等部卒業。最近まで塾講師として働いていた校舎では、その熱血指導ぶりが評価され、生徒アンケート第1位に選ばれたそう。

廣岩 孝拓:東京都出身。早稲田実業学校高等部卒業。水高さんとは同高校出身だが、顔見知り程度だったという。高校までは「ゲームばかりしていた」と語る。

踊り侍TwitterWebサイト

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