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小松菜農家に生まれた‘18準ミス日本 大阪・関西万博誘致でおもてなし

「日本を代表する女性として活躍したい」

国際教養学部 3年 霜野 莉沙(しもの・りさ)

外見だけでなく、内面・行動の美も持つ「真の美しさ」を備えた人物を輩出する「ミス日本コンテスト」。2018年1月に行われた第50回大会で準ミス日本に選ばれたのは、国際教養学部3年の霜野莉沙さんでした。受賞後は大阪・関西万博誘致などで活躍し、その後1年間、中国・北京大学へ留学。さらに来夏には韓国・高麗大学への留学も控えているという霜野さんに、ミス日本コンテスト秘話を中心に聞きました。

――まずは、ミス日本コンテストに応募した理由を教えてください。

中学生の頃、たまたまテレビでミス日本コンテストの特集を見たのが、きっかけの一つです。ファイナリストに選ばれた人たちが、決勝大会の前に各界の著名な方から華道や茶道、ダンスなどの研修を受けている姿を見て、その過程に魅力を感じました。

私はもともと華やかできらきらしている「ミスコン」に出るようなタイプではありませんが、ミス日本に選ばれると、日本の行政機関と一緒に活動することができます。外交や国際関係に興味があるので、そういう場で日本を代表する女性として活躍したいと思いました。

加えて、大阪の農家の娘であることや、マンドリンを弾いていること、また、文字に色を感じたり、音に色を感じたりする「共感覚」という特殊な知覚症状を持っていることなど、私の持っているさまざまなバックグラウンドを、コンテストを通して知ってもらいたいという気持ちがあったのも応募した理由の一つです。

――ご実家が農家なんですね。

父親と商談会に参加して大阪こまつなをPR

私の家は小松菜などの葉物野菜を作っていて、祖父の代からは会社体制にして代々農業をやっています。親戚もみんな農家です。私は農作業をすることはありませんが、絵を描くのが好きなので小松菜や他の野菜のキャラクターを作ったり、商談会に参加したりと、主にPRを手伝っています。

子どもの頃、給食に小松菜が出たときには「これ、うちの小松菜やで。おいしいやろ?」とみんなに聞いてアピールしていましたね。最近では、父親から「YouTuberやらへん?」と言われています(笑)。

――ミス日本コンテストの話に戻りますが、実際ファイナリストに選ばれてから本大会までの期間に、どのような研修を受けたのでしょうか。

茶道の研修の様子(右から2人目が霜野さん 提供:一般社団法人ミス日本協会)

華道や茶道、お能や浄瑠璃などの日本伝統の文化をはじめ、宝塚の元トップスターの方によるウォーキングレッスンやメイク術、国際マナー、皇族の方へのご挨拶の仕方などを月5日間、4カ月にわたって学びました。下水道の話や林業の話などを各省庁の大臣から聞く座学もありましたね。14人のファイナリストはそれぞれの道でレベルが高く、「自分はまだまだだな…」と落ち込むなど自己成長に苦しみましたが、本大会の短い審査時間で自分を発揮するには、普段から自分のことをよく知り、幅広い分野について学び考えておき、それを伝える必要がありました。当日は「賞をもらうことより、コンテストを楽しもう」と思って臨んだ結果、選んでいただけたのでうれしかったです。

第50回ミス日本コンテスト受賞者(右端が霜野さん 提供:一般社団法人ミス日本協会)

――準ミス日本に選ばれてからはどのような活動をされたのでしょうか。

大阪・関西万博誘致活動では着物を着てBIE調査団をおもてなし(右が霜野さん 提供:一般社団法人ミス日本協会)

一番大きい活動は、2025年国際博覧会(万博)の大阪・関西開催誘致です。2018年3月にBIE(博覧会国際事務局)調査団が来日した際、大阪市役所でのお出迎えや、中之島をクルーズされる際の英語ガイドなどを務めました。

ミス日本コンテストにはグランプリだけでなく、ミス日本「水の天使」やミス日本みどりの女神など、さまざまな受賞者がいて、それぞれの能力や個性に合わせて活動をします。万博誘致に関しては、私が大阪出身であること、また、高校時代に1年間アメリカへ留学していたので英語ができるという理由で選んでいただきました。

私の準ミス日本としての契約任期は2018年1月から2019年1月でしたが、もともと1年間の中国留学が決まっていたので、実際に日本で活動できたのは半年間でした。ですが、留学先の北京でも、日中友好成人式で既成人代表として挨拶をしたり、大使館のレセプションに呼ばれて中国語でスピーチしたりするなど、任期終了後もさまざまな活動に呼んでいただきました。今でもミス日本コンテストの活動を通じてさまざまな世界の方とお会いする機会があり、人とのつながりに有り難さを感じます。

2018年5月、パラオ大統領が来日した際の様子。お食事をご一緒する機会もあったという(提供:一般社団法人ミス日本協会)

――そんな霜野さんが早稲田大学に入学した理由を教えてください。

実は高校からの内部進学で関西学院大学に一度入学しましたが、翌年、早稲田大学に入学し直しました。海外や国内各地から日本の首都を目指して集まった人たちと切磋琢磨(せっさたくま)したいと思ったのが一番の理由です。

勉強はどこの大学でもできますし、独学でもできますが、やっぱり大学って「人に出会う場」だなと思ったんです。SILS(国際教養学部)には面白い人がたくさんいそうだし、英語で授業を受けられるということも早稲田を目指した理由でした。

入学後は中学生の頃から興味のあった東アジア、特に日中韓関係への関心が更に高まり、コリア研究を副専攻にしています。また、留学前までは国際ビジネスコンテストを運営する学生団体(OVAL JAPAN)に所属し、日本・中国・韓国それぞれの国の若者と共に活動していました。文化や背景の違いから誤解が生じることもありましたが、時間をかけてお互いの違いを理解し、尊重し合いながら絆を深めた思い出は、今後の人生においても自信になりました。

(写真左)2018年8月に東京で開催された第16回IBC(国際ビジネスコンテスト)では司会も務めた
(写真右)コンテスト終了後に日中韓の総務担当と(左端が霜野さん)

――さまざまな分野で活躍している霜野さんの、今後の目標を聞かせてください。

まずは来年の夏から半年間、CAMPUS Asiaプログラムで韓国の高麗大学に留学し、現地に住みながら紛争解決や社会変革をテーマに研究を進めたいと思います。中国に1年間、韓国に半年間と、私の大学生活は東アジアで占めていますね(笑)。

卒業後は、大学院へ進学するか、国際機関に就職するか、もしくは全く別の道へ進むかなど、選択肢がたくさんあってまだ決められていませんが、どの進路を選んでも「日本の役に立ちたい」という大きな目標は心に持ち続けたいです。最終的には地元の大阪に戻って、家族や親戚が作るおいしいものを食べながら暮らしていきたいと思っています。

撮影:石垣星児
第745回

【プロフィール】

マンドリンを演奏する霜野さん

大阪府出身。帝塚山学院高等学校卒業。2018年「第50回ミス日本コンテスト」にて準ミス日本受賞。CAMPUS Asiaプログラムの早稲田1期生として、2018年夏から1年間、中国・北京大学へ留学。留学前はほとんど中国語ができなかったが、1カ月間猛勉強して留学の条件であるHSK(中国政府認定の中国語検定)5級試験に合格したそう。文字に色を感じたり、音に色を感じたりする特殊な知覚現象「共感覚」を持ち、独学で5カ国語を体得したほか、3歳からピアノ、中学時代からマンドリンを演奏する。公認サークル「早稲田大学マンドリン楽部」所属。

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