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YouTuberあらた 米名門大で勝ち組志向に囲まれて気付いた自分の道

「留学中、勉強も動画も全力でやったという自信が一番の財産」

国際教養学部 4年 あらた

世界大学ランキング(QS)18位というアメリカの名門・コロンビア大学に、早稲田大学GLFP(※)に選抜されて留学した映像クリエイターのあらたさん(国際教養学部4年)。大学2年次の留学中、“勝ち組”を目指すような学生たちと勉学で切磋琢磨(せっさたくま)する中でたどり着いたのが、映像クリエイトの世界でした。カメラの操作も知らない状態で、留学してから始めた映像制作の腕前は、既にプロとして多数の仕事を請け負うほど。YouTuber(ユーチューバー)としても、チャンネル登録者数約45,000人を抱えるあらたさんに、留学で体験した価値観の変化について語ってもらいました。

Global Leadership Fellows Program
多様な価値観を尊重できる真のグローバル・リーダーを育成することをテーマに米名門大学との協働で、2012年度からスタートした早稲田大学の留学プログラム。1年間の海外留学に加え、留学前後にも特別な教育カリキュラムが組まれる4年間のプログラムとなっている。

――幼少時代はアメリカで育ったんですね。

生まれはカナダのトロントで、すぐにアメリカに行って小学校3年生まで過ごしました。学校では英語、家では日本語を話すという生活でした。小学校4年生で静岡に引っ越しました。

――アメリカ留学に至った経緯を教えてください。

将来は国際的な環境で英語を駆使する仕事がしたくて、上智大学に行こうと思ったこともあったのですが、結局、早稲田大学国際教養学部にAO入試で入りました。国際教養学部は授業が英語で行われ、留学生も多くて日常に海外の雰囲気があります。いろんなバックグラウンドを持った学生が集まっていて自由そのもので、真面目な話もふざけた話も両方できる。変わり者がいるのが当たり前だけど、みんなが興味を持って接するという環境がある。すごく楽しいですね。

国際教養学部は留学が必須で、入学後、UCLAやシカゴ大学、UCバークレーなどのアメリカの名門大学に行くことができるGLFPに目が留まりました。GLFPは新入生を中心とした全学部生が対象なのですが、GPAやTOEFL iBTも求められるレベルが高く、選考は高倍率で15名程度しか選ばれません。「合格できたらラッキー」ぐらいの気持ちで応募したら書類選考と面接試験を通過し、経済やビジネスを学ぶためにコロンビア大学に行くことになりました。

――映像制作を始めたのはいつ頃からですか。

コロンビア大学に留学してから始めました。もともと日常を格好良く動画撮影している友達がいて、その影響もあって動画撮影・編集に興味を持っていました。「留学すれば写真も動画も撮るだろうし、動画編集もやってみたいし」という、最初はただの興味本位でした。渡航直前に10万円ぐらいしたんですけど思い切ってデジタル一眼レフカメラを買って、ニューヨークに持って行きました。当時はカメラの使い方も何も分からない状態から始まりました。動画を撮ること自体がすごく楽しくなって、見ている人がいようがいまいが動画を撮って編集してYouTubeにアップするようになりました。技術はYouTubeに上がっている動画を見ながら独学しました。

――勉強も忙しかったと思いますが、どういうときに撮影していたのですか。

勉強はとにかくきつかったです。コロンビア大学はウォール街に近く、金融・ビジネスの課目が充実した大学で課題も多く、純粋に数学だけを学ぶ授業も受けたし、大学院の授業も受けていました。生活の中心はとにかく勉強。グループワークも留学生だからといって手を抜けません。早稲田で言うと毎週が期末期間のような感じでした。キャンパスでは、教室と図書館をひたすら行き来していました。でも、動画が楽しくて、どんなにきつくても、ちょっとでも空いた時間に撮影していました。

――コロンビア大学の学生気質は?

コロンビア大学の学生は高校までずっとトップをとり続けてきたような人ばかりで、みんな意識が高く、“勝ち組”を目指しているようでした。就職などに関わるため“成績命”で、「A+」「A」ではなく「B-」を取ってしまった学生が「もう、俺の人生は終わりだ」ぐらいの勢いで泣きまくっていたり。「B-」でもそんなに悪くはないんですけど、そういう姿を見ると成績や就職が人生の全てなの? という気がして。もちろん明確なビジョンを持って高いレベルを目指している学生たちと接することもできて、そういう人はすてきでした。

しかし、留学前は自分も「外資系金融機関などに就職して『勝ち組』に」と思っていたのですが、目的もなくただ成功者と見られたいと考えるのは的外れだと感じるようになりました。コンセプトを決めずにひたすら動画を作っていたら、これが楽しすぎて。「仕事にしたいな、これが本当にやりたいことだな」と思ったんです。

――初期の頃と現在では映像の質感がだいぶ違いますね。

最初は「ザ・ユーチューバー」という感じのネタ動画を上げていました。「コロンビア大学ってどんなところ?学生達にインタビューしてみた!」(4.1万回視聴)、「【夜景付き!?】ニューヨーク留学生の寮・部屋紹介!」(5.7万回視聴)、「【24時間密着】コロンビア大学・アメリカ留学生の一日」(24万回視聴)などです。しかし、YouTuberは競争が激しくて飽和状態。僕の中では100万人ぐらいチャンネル登録者がいないと、一流とは言えないと思うし、ネタ系を仕事にしていくことにも抵抗感もあって・・・。生活や旅行など日常的なことでも格好良く撮ることができる、質にこだわる映像クリエイターかつYouTuberというのがいいかな、と考えるようになりました。

――留学で得たもの、映像と出合って得たことは何ですか。

一番の財産は、勉強も動画も全力でやったという自信です。自分の限界に挑戦する楽しさがありました。昨年10月からインフルエンサーなどが所属する事務所に入って、クライアントに応じた映像作品も作っています。映像業界は今、すごく需要があるんです。自分が撮りたい動画も多すぎて、忙しくて1日24時間ではとても足りません。本気で動画に打ち込むため、大学は今年4月から休学しています。この先、どんなにつらい状況が起きたとしても、僕は映像の世界で生きていきます。就職も考えていますが、映像から離れることはありません。常に人がわくわくする映像を撮り続けていきたいですね。

早稲田ウィークリー取材時の様子も少し紹介されている動画

第740回

【プロフィール】
本名非公開。カナダ・トロント出身。アメリカから帰国後は静岡で育った。趣味はスポーツ。小学校、中学校、高校でサッカーをしており、現在はフットサルを楽しんでいる。メンタルを健康に保つ効果があると感じたため、留学中は筋トレを行っていた。そのくせがついて帰国後も毎日ジムに通ってトレーニングを続けている。
YouTube: あらた Arata
Twitter: @arata_vlog
Instagram: arata_vlog
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