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早大1年の畠田瞳、世界体操で「東京五輪の団体出場権を獲得する」

「親でもあり、コーチでもある母は、替えのきかない大切な存在です」

スポーツ科学部 1年 畠田 瞳(はたけだ・ひとみ)

2019年10月4日から13日までドイツのシュツットガルトで開催されている「第49回世界体操競技選手権大会」。女子日本代表として出場している選手の一人が、早稲田大学に今春入学したスポーツ科学部1年の畠田瞳さんです。同大会は、来年の東京オリンピックの団体出場権獲得がかかる重要な試合(※)。8月上旬、都内で練習に励んでいた畠田さんに、競技について、また大学生活について話を聞きました。

(※)追記:10月5日に行われた団体予選の結果により、東京オリンピックの団体出場権を獲得しました。

――体操を始めたのはいつ頃ですか?

段違い平行棒の練習

小学校3年、9歳の頃です。すごく遅い方だと思います。両親が体操選手だったので、小さい頃からトランポリンで遊ぶことはありましたが、それまではあまり体操競技に興味はありませんでした。興味を持ったきっかけは、『ドラえもん』の作者である藤子・F・不二雄さんの人生について学ぶという道徳の授業でした。藤子さんの人生を自分に置き換えるとしたら、身近な体操が当てはまるかなと思い、始めることにしました。

――畠田さんの強味はどんなところでしょうか。

2018年の世界体操選手権での平均台の演技(提供:共同通信)

他の選手にも負けないくらい、試合で常に安定した演技ができるところです。緊張して頭が真っ白になっても体が覚えていて失敗しないように、数をこなして練習を積んでいます。上位に残っていくには高難度の技ももちろん必要ですが、一番大切なことは失敗しないことだと思っています。でも、「ミスしないようにしなきゃ」という思いが先走ってしまうことはよくありますね。精神的な部分で演技の内容も左右されるのが、体操の難しいところです。

――実際これまでに頭が真っ白になったことはありますか?

昨年初めて出場した世界体操選手権の団体決勝は、これまでで一番緊張しました。私はトップバッターを任されることが多いのですが、その日は他の3種目に比べて失敗する確率の高い平均台からのスタートだったんです。1種目目の1番手だったので、「ここで失敗したらメダルはないな」という強いプレッシャーがあり、そのときは本当に頭が真っ白になりました。無事にミスなく演技を終えられて、ほっとしたのを覚えています。

――体操一家の畠田さんですが、コーチを務めているお母さん、一緒に競技をしている4歳下の妹さん(畠田千愛選手)、そして日本体育大学で白井健三選手なども指導しているお父さんの存在について聞かせてください。

2018年の全日本選手権にて家族と

親でもあり、コーチでもある母は、家でも体育館でも一緒に生活しているので、すごく細かいところまで気付いてくれる、替えのきかない大切な存在です。普段から母とコーチの役割がはっきり分かれているわけではなく、コーチとして指導に立つ体育館の中でも「お母さん」ですね。練習中もあまりピリピリした感じはありません。

妹は全日本の大会では同じような順位にいて、お互い支え合える存在です。基本的に練習スケジュールが同じということもあり、休日もほとんど妹と一緒に過ごしています。

父には練習を見てもらう機会はあまりありませんが、元オリンピック選手なので、どのように試合運びをすればいいか、また、オリンピック代表候補になるためには何をすべきかなどを教えてくれて、とてもためになります。

――「第49回世界体操競技選手権大会」は、東京オリンピック団体出場権獲得がかかっている大事な大会ですね。プレッシャーはありますか?

エースの村上茉愛選手が出場できない中で団体の出場権がかかっているので、それだけ自分たちに責任があると思うと、すごくプレッシャーを感じます。でも、7月の「第30回ユニバーシアード競技大会」で4冠(個人総合、団体総合、段違い平行棒、平均台)できたときのように、いい流れで世界選手権を迎えられればいいなと思っています。

4冠を達成した7月のユニバーシアード競技大会。3日連続の試合は初めてということもあり、最終日は疲れた状態の中でどれだけミスなく演技できるかを目標に挑んだそう。写真は平均台の優勝時(提供:共同通信)

――ところで、早稲田大学に入学を決めた理由は?

仲の良いエアリアルスキーの碓氷衣織選手(スポーツ科学部1年、写真左)と

母にコーチとして練習を見てもらうという環境を変えずに続けられるのが早稲田大学でした。2歳上の先輩・内山由綺選手(スポーツ科学部3年)から、練習時間の確保や大学生活について話を聞いたことも参考になりましたね。現在私は体操部には所属していませんが、もしかすると東京オリンピック後に入部を希望するかもしれません。

スポーツ科学部は学業の面でも充実していますし、いろいろな競技の友達と知り合えるのがいいところです。友達とは練習方法やトレーニングのやり方などを情報交換しています。片道2時間くらいかかるので、通学は大変ですが…(笑)。

――今後の目標を教えてください。

まずは、東京オリンピックに出場することが一番の目標です。3年前のリオオリンピックでは代表・補欠候補から外れてしまったのですが、そのときは出場したかったという悔しい気持ちと同時に、選ばれた正選手と戦える自信がないなという気持ちもあったんです。でも翌年には実力と自信がついてきたので、それからさらに代表を意識するようになりました。

東京オリンピック後いつまで体操を続けるか分かりませんし、4年に1度の大会に照準を合わせるのはすごく難しいことなので状況次第ではありますが、次のパリオリンピックにも出場できたらいいなと思っています。

撮影:小野奈那子
撮影協力:セントラルフィットネスクラブ目黒
第739回

【プロフィール】

妹とおそろいのレオタードで自撮り

広島県生まれ、東京都育ち。日本体育大学荏原高等学校卒業。セントラルスポーツ所属。2018年「第57回NHK杯体操選手権」個人総合3位、同年「第48回世界体操競技選手権大会」出場。2019年「第73回全日本体操競技個人総合選手権大会」個人総合3位、「第58回NHK杯体操選手権」個人総合2位、「第30回ユニバーシアード競技大会」個人総合、団体総合、段違い平行棒、平均台で優勝。得意種目は段違い平行棒。身長は日本女子体操選手の中では高い155cm。オフの日にも妹の試合の応援に行くなど忙しいが、時間があるときは妹の好きなお菓子作りをすることも。10月の世界選手権後にGenerationsのライブに行くのを楽しみにしているそう。

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