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ロースクールってどんなところ? 法律のプロフェッショナルを目指して

友人たちと同じ目標に向かって進む時間は、かけがえのないもの

大学院法務研究科 専門職学位課程 3年 杉山 莉奈(すぎやま・りな)

私は今、法務研究科の3年生として、毎日法律の勉強をしています。法務研究科がどういうところなのか、知らない人も多いかもしれません。早稲田大学大学院にはもう一つよく似た名前の「法学研究科」がありますが、私が通っている法務研究科は主に法曹を志望する人たちが学ぶ、いわゆるロースクールです。修了後はその多くが司法試験を受験し、弁護士や検察官、裁判官、あるいは企業の法務部の職員など、法律を扱う専門家になります。

私がいつから法曹になりたいと思うようになったのか、きっかけはあまり思い出せませんが、その気持ちが強くなったのは法学部生だったとき、「法廷は腕力以外の力で正義を実現できる場である」という言葉を耳にしたことからでした。

法曹として働くことは、女性であり体も小さい私が、男性と同じだけの力を持って困っている誰かを助けることのできる数少ない道の一つであると思います。一方で、女性法曹の数は男性に比べればまだあまり多くなく、女性であることに意義を見いだすこともできるのではないかと思います。法律という学問を学ぶことで、ある面では性別にとらわれず対等に、ある面では女性であることを生かして働くことができるとすれば、それはとてもすてきなことなのではないかと思いました。

法務研究科は早稲田キャンパス27号館にあります

法務研究科での授業は、1年次の憲法、民法、刑法といった基本的な学習から始まり、2年、3年と進級するにつれて応用的、実務的なものに発展していきます。今は、必修科目として民法、民事訴訟法、会社法を学んでいます。必修科目以外にもさまざまな授業が開講されていて、自分の目指す法曹像に合った専門的な勉強をすることができます。情報や経済、医療、ジェンダーといった専門性の高い法分野に関する授業や、弁護士や裁判官の役割に分かれて法廷教室で模擬裁判を行う授業、実務家の先生方のサポートの下で実際の事件に携わることができる科目もあります。留学の制度も充実していて、国際的な分野に携わることを目標とする人もいます。

法務研究科は入学時に法学既修者(2年で修了可能)と未修者に分かれていて、私は未修者のクラスで入学しました。未修者クラスには、さまざまなバックグラウンドを持った人がいます。社会人経験のある人や、大学では全く違う学問を学んでいた人、もちろん法学部出身の人もいます。年齢の幅もとても広いです。多様な背景を持ったクラスメートたちと共に学び、意見を交わしながら多くの刺激を受け、自分の学習に生かすことができています。

普段授業で使用する教室

いよいよ来年は司法試験の受験を迎えます。不安なときや苦しいときもありますが、友人たちと支え合いながら同じ目標に向かって進んでいけるこの時間は、とてもかけがえのないものだと感じています。将来に向けて、毎日の学習から一つずつ知識を積み重ねていけるよう、これからも努力していきたいです。

ある日のスケジュール
  • 06:00 起床
  • 08:45 登校
  • 09:00 授業①(好きな科目は刑法です)
  • 10:40 授業②
  • 12:30 昼食
  • 13:00 授業③
  • 15:00 自習
  • 18:00 帰宅
  • 19:30 夕食(料理が好きなので、毎日家族の夕食を作ります)
  • 21:00 自習
  • 23:30 就寝(早起きは得意ですが、夜更かしは苦手です…)

    問題集、判例集、レジュメを使って自習

 

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