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ライティングは大学教育の真髄

学生のプレゼン技術に目を見張ることが多々ある。流れるようなプレゼンに感心する一方で、なぜだか騙(だま)されたような気持ちになることもある。多くの場合、プレゼンの時間は限られており、その中で「見せられる」ものだけが聴衆に提示され、その裏にある「見せられていない」ものについて十分に検討する時間がないからだろう。

他方で、時間に縛られずに向き合えるレポート、論文については、より厳しい精査が待っている。明快な主張、それを支える論拠の確かさ、検討の深さ、それらを簡潔かつ明瞭に展開する表現、これらの要素が全て揃(そろ)わないと説得的なものにならない。

“We are big believers in writing”。米国での院生時代、TAをしていた授業の教授から言われた言葉である。授業内の小グループ演習を受け持ち採点もするTAにとって、学期に何度もレポートを課されるのは大きな負担だったが(自分自身の勉学との両立は大変だった)、3年間のTA経験でレポートを課さない授業は1つもなかった。レポートを課すのは、優劣を評価すること以上に、学生の成長を促すためであり、改善点を指摘するコメントを付すのが必須であった(学生が希望すれば、個別に時間を取って指導もした)。大学教育の真髄はライティングにあると考え、そのことを誇りとしていたのである。

教員となった今、ゼミ以外ではそこまで手が回らない。幸い、本学には充実したライティング・センターがある。レポート提出後でもかまわない。自らの成長のため、積極的に利用してもらいたい。

(M)

第1046回

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