
未成年飲酒は法律で禁止されています。飲酒は20歳になってから! 未成年の早大生は20歳になるまで待ちましょう
たくさんの新入生を迎え入れて活気に沸くキャンパスでは、今日も新入会員の勧誘が行われ、早稲田かいわいの居酒屋などでは新入生歓迎コンパが開催されています。20歳を超え、新入生をもてなす側になったお酒を飲み始めたばかりの上級生の皆さんは、お酒を適切に楽しめていますか? 一方、新入生の皆さんの多くは未成年なのでお酒を飲む年齢まであと少し。自分がお酒を飲める体質なのかをあらかじめ知っておくことは重要です。

戸山公園や高田馬場駅周辺を巡回し、花見をしている学生らに飲酒マナー順守を呼びかける学生生活課職員
早稲田大学学生部は、体質を調べてもらうために毎年新入生全員に「アルコール体質判定かんたんジェルパッチ」を配布しているほか、新入生歓迎コンパが開催される4月は、都立戸山公園や高田馬場駅周辺を教職員が巡回して学生の指導に当たっています。また、国際学生寮WISHでは新寮生を対象に「適正飲酒啓発セミナー」を開催するなど、早稲田大学では学生が適切にお酒に接することができようになるために、さまざまな機会を設けています。
「かんたんジェルパッチ」で皮膚が赤くなるかチェック

パッチを半分剝がすと皮膚の赤さで体質が分かる
日本人の約1割は体内でアルコールを「分解できない体質」と言われています。また3~4割の人もアルコールの分解が「あまりできない体質」です。「分解できない体質」の人がお酒を飲むと、場合によっては少量で失神することもあるなど非常に危険な状態になることがあります。また、「あまり分解できない体質」の人は、無理をしてお酒を飲むことで肝臓に過度な負担が掛かり、さまざまな病気になる可能性があります。
お酒を飲む20歳を前に自分の体質を知ってもらうため、早稲田大学学生部では新入生全員に対して、入学前に郵送する資料とともにアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」を配布していますので、ぜひ利用しましょう。腕の内側に貼って皮膚の色変化を調べることで、「ぜんぜん飲めない族」「ホントは飲めない族」、飲み過ぎ注意の「危ない族」のいずれかに判定されます。新入生以外でも「かんたんジェルパッチ」に興味のある学生は、学生生活課に問い合わせてください。
お酒を正しく飲むためには!? 国際学生寮WISHでの「適正飲酒啓発セミナー」
- 熱心に聞き入る新寮生たち
- アルコールパッチテストも参加者全員が実施
- 結果を基にお酒の飲み方を学ぶ
国際学生寮WISHでは新寮生を対象に「適正飲酒啓発セミナー」を開催しています。WISHの隣接する中野セントラルパーク内に本社を構えるキリン株式会社の協力の下、入学直前の3月28日・29日に開催され、300名を超える新1年生が参加しました。セミナー終了後に講師、参加した新入生に感想を聞きました。
政治経済学部 1年 松平 明大(まつだいら・あきひろ)
お酒は危険というだけでなく、正しい知識があれば楽しむことができるものだと知りました。
政治経済学部 1年 入原 充輝(いりはら・みつき)
今日のセミナーではお酒との上手な付き合い方について教わることができたので、とてもためになりました。
政治経済学部 1年 吉田 将真(よしだ・しょうま)
飲酒の危険性など悪い部分だけではなく、いい部分についても聞けたのがとてもよかったです。
【講師】キリン株式会社 CSV推進部 山本 恵莉(やまもと・えり)さん
今日のセミナーでは、未成年者飲酒が及ぼす悪影響を中心に、アルコールのネガティブな部分も紹介しましたが、お酒には歴史も文化もあり、人と人をつなぐ大切なコミュニケーションツールでもあります。お酒を提供する酒類メーカーとして、お酒の飲み方や自分の適量が分からないことで悲しい事故につながったり、身体を壊してしまうことは本意ではなく、正しくお酒を理解して適正に飲んでいただくことで、お酒のある彩り豊かな人生を楽しんでほしいと思っています。お酒を飲み始めるタイミングでこのようなセミナーを開催するのは、非常に意味がありますので、今年もセミナー講師の機会をいただけて大変光栄です。セミナーを通じて、早大生が楽しく正しくお酒を飲めるようになってくれたらうれしいです。
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