Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

【学内奨学金は返済不要!】 夢も学びも広げるチャンス

(左から)山田さん、黒崎さん、白幡さん

学生生活の大きな支えとなる奨学金。一方で、「返済が大変そう」「手続きが難しそう」と不安を抱く学生も少なくないのでは? 実は、早稲田大学には独自の学内奨学金が約150種類あり、その全てが返済不要の“給付型”奨学金。また、民間奨学金にも多くの給付型があり、学内奨学金との併給も可能(※)です。

学内・学外の奨学金に一括申請できる「春の奨学金登録」が、いよいよ2月2日から始まります。今回は、大学院進学に挑む学生、奨学金の支援で進学をかなえた学生、そして学業と事業を両立する学生…それぞれ異なる背景を持つ3人に、受給までの過程や受給後のキャンパスライフについて話を聞きました。

※ 民間団体側の規定により、他の奨学金との併用が不可となる場合があります。

INDEX
▼奨学金登録が後押しした“3年卒業” 大学院進学という夢への一歩に
▼支援ゼロから進学 奨学金は“大学生活の土台”となる心強い存在
▼奨学金は、学業も事業も全力で取り組める環境をつくってくれる
▼奨学金登録について

奨学金登録が後押しした“3年卒業” 大学院進学という夢への一歩に

人間科学部 3年 黒崎 円香(くろさき・まどか)

所沢キャンパス 101号館前にて

黒崎さんが受給中・受給予定の奨学金
学内奨学金 岩田克弘奨学金 対象は大学2~4年生で、経済的に困難な学生。年額40万円。
民間団体奨学金 マース奨学財団 対象者は指定大学に在籍し、学力基準、所得基準を満たす学生。月額5万円。
学内奨学金 照田喜美枝大学院進学奨学金 大学院進学を奨励する奨学金。3年生で早期卒業する者も対象。採用者は進学先研究科の春学期授業料相当額が免除。
――奨学金を申請したきっかけは何ですか?

入学前にとりあえず学内奨学金の一括登録をしましたが、その時は採用されず、1年次は日本学生支援機構の貸与型(有利子)奨学金を借りていました。同年の秋ごろから大学院進学を見据えて勉強に力を入れ始めましたが、従来のアルバイト量のままでは学業との両立が難しくなったこと、その後家計が急変したことが理由で、再度学内奨学金に申請してみようと思いました。

そんな中、奨学金案内冊子『奨学金情報 Challenge』を手にして早稲田大学には返済不要の独自の奨学金が多くあることを知り、再度一括登録をしました

――現在受給している奨学金の種類と、申請の手続きについて教えてください。

受給しているのは、学内奨学金「岩田克弘奨学金」、大学推薦による民間奨学金「マース奨学財団」、そして来春から大学院の学費相当額を支援する学内奨学金「照田喜美枝大学院進学奨学金」です。いずれも「春の奨学金登録」を起点として、大学側が募集条件を基に推薦してくださり、願書や推薦書の準備も不要で、手続きはとてもスムーズでした。

一方、「マース奨学財団」は大学推薦後、財団による審査があり、推薦書や課題作文の準備に時間を要し、特にゼミの先生には推薦書の作成にご尽力いただきました。それでも、一括登録によって、案内に沿って進めれば良い点は大きな助けになりました。奨学金のことを常に考え続ける心理的負担を軽減してくれる仕組みは、本当にありがたいと感じています。本奨学金採用後は奨学生認定式が行われ、奨学生としての自覚を持ち、より一層学業に励んでいこうと思えました。

――奨学金の使い道について教えてください。

所沢キャンパス祭運営委員会編集局の夏合宿で、BBQを準備した時の一枚

一人暮らしの生活費や通学費に充てています。現在、私は「3年卒業制度」に挑戦しており、通常より早い段階でゼミに所属し、研究・講義・ゼミの課題をこなす必要があります。ですが、奨学金のおかげでアルバイト量を減らし、時間的・精神的な余裕が生まれ、学びの質が大きく向上しました。また、所沢キャンパス祭の運営委員会に所属し、仲間との交流も心の支えになっています。

――今後の展望と、奨学金を考える早大生へのメッセージをお願いします。

早稲田大学には最先端の知見に触れられる充実した研究環境があり、その中で学べることが大きな魅力です。大学院では、研究と社会をつなぐ“橋渡し役”として将来活躍するために学びを深めたいと考えています。

奨学金申請を迷っている学生には、まず奨学課に相談することをお勧めします一括登録はハードルが低く、個々の家庭事情にも丁寧に向き合ってくれます。学生同士では話しづらいことも、職員の方に相談することで道が開けることがあります。私自身3年卒業に挑戦することができたのは、奨学金の支援のおかげに他なりません。皆さんもぜひ勇気を持って一歩踏み出してみてください。

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支援ゼロから進学 奨学金は“大学生活の土台”となる心強い存在

社会科学部 3年 白幡 翔八(しらはた・しょうや)

早稲田キャンパス 14号館にて

白幡さんが受給中の奨学金(一部)
日本学生支援機構奨学金 日本学生支援機構奨学金(給付型・貸与型) 家計の所得・資産基準と学力基準を満たす学生が対象。国公立・私立、自宅・自宅外通学などで月額は異なる。
民間団体奨学金 公益財団法人桃谷政次郎記念財団奨学金 対象は大学2年生以上。学業・人物ともに優秀であり、経済的理由により就学困難な者。月額3万円。
――奨学金を申請したきっかけは何ですか?

保護者や親族からの経済的支援を受けられない環境にあり、入学金・学費・家賃・パソコン代など、大学生活に必要な費用を全て自分で準備する必要がありました。それでも早稲田大学で学びたいという気持ちは強く、中学・高校生の頃から奨学金制度を調べ、複数の奨学金を組み合わせて進学する道を選びました。

――現在受給している奨学金の種類と、申請の手続きについて教えてください。

現在受給しているのは日本学生支援機構奨学金と、複数の民間財団による一般公募型奨学金などで、主に学外の公募型を中心に情報を集めました。日本学生支援機構奨学金は高校在学中に予約採用で手続きを済ませ、入学後すぐに受給を開始しました。

手続きの流れは多くの奨学金で共通しており、募集要項の確認、Web申請、必要書類の提出です。「桃谷政次郎記念財団奨学金」は大学内の掲示板で案内を見つけ、Webサイトで要項を確認して応募しました

学外奨学金は情報が得にくく他大学の学生も多く応募するため、SNSや先輩からの口コミなど、あらゆる手段で情報を集め、自分で考え抜きながら進めました。

――申請から採用まで、特に注意した点はありますか?

書類作成とスケジュール管理です。奨学課による一括登録とは別の一般公募型奨学金だったため、募集開始や締め切り、必要書類の準備など、複数を同時に進めるには計画性が不可欠でした。フォルダ整理や募集要項の読み込み、期限管理は徹底しました。

また、志望理由書の完成度も重要です。数千字に及ぶこともあるため、教職員の方にアドバイスをいただきながら納得できる形に仕上げました。申請作業は、自分の人生と向き合う場面も多く精神的負荷が大きいときもありましたが、「落ちても粘り強く挑戦し続ける姿勢」が何より大切だと感じています。

――奨学金を受給して、どんなことを感じていますか?

学費から生活費、学修に必要な用品まで幅広く支えてくれる奨学金は“大学生活の土台”であり、本当に心強い存在です。継続や新規採用のためにはある程度高いGPAの維持が必須なことが多いので、真剣に学業に向き合う中で優秀な仲間との出会いもあり、励みになっています。

学業に集中したかったため、友人や先輩から紹介してもらった単発アルバイトなどをやりつつ、奨学金申請に力を注ぐ方が自分にとってはメリットが大きいと判断しました。その結果、奨学金は精神面・経済面で、学生生活を確かな形で支えてくれていると実感しています。

奨学金を使い、2024年にオーストラリアへの短期留学にも挑戦。留学先の大学の課外活動で国立公園に行き、オーストラリアの生態系について理解を深めたそう

――奨学金申請を考える早大生へのメッセージをお願いします。

募集要項や設立理念を読み込み、志望理由にしっかりと反映させることが最も重要です。常に情報を集め、GPAの維持のために講義情報を共有してくれる友人や先輩とのつながりも、大きな力になると思います。一朝一夕にはいきませんが、努力は必ず充実した学生生活への道を開いてくれます。ぜひ諦めずに挑戦してほしいです。

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奨学金は、学業も事業も全力で取り組める環境をつくってくれる

基幹理工学部 3年 山田 凌央(やまだ・りょお)

19-3号館アントレプレナーシップセンターにて

山田さんが受給中の奨学金
学内奨学金 鈴木啓太起業支援奨学金 アントレプレナーシップセンターのコミュニティー会員で、起業の意志がある者または既に起業している者。年額60万円(原則)。
――奨学金を申請したきっかけは何ですか?

私は「2年次編入制度」を利用して高等専門学校から早稲田大学に編入し、2025年6月にAI開発の会社を起業しました。現在は大学のアントレプレナーシップセンターのコミュニティー会員で、コールセンター向け音声AI「Kotoba.AI」を主軸に事業を展開しています。当初は生活費を確保するためのアルバイトが欠かせず、研究や授業に十分な時間を割けないことが課題でした。そんな時、センターの職員の方から学生起業家向けの奨学金を紹介いただき、応募を決めました。

――申請で気を付けた点はありますか?

学内奨学金「鈴木啓太起業支援奨学金」は、起業している学生(または起業の意思がある学生)が対象です。申請に必要なものは自身の基本情報と事業内容を説明する書類のみで、これまで経験した他の奨学金申請に比べると非常にシンプルでした。2025年9月に申請して、11月に採用通知をいただき、12月から受給が始まりました。

一方で過去に自分で民間団体奨学金へ応募した際は、高等専門学校時代の成績証明書を取り寄せたり、親に公的書類を依頼したりと準備が大変でした。その経験から、どんな奨学金でも申請内容やスケジュールを早めに把握し、計画的に進めることが大事だと感じています。

――奨学金の使い道と、学生生活の変化について教えてください。

奨学金は、家賃などの生活費に充てています。創業初期は、生活面の不安から事業とアルバイトを並行していましたが、現在は事業により集中して取り組める環境が整いました。その結果、事業は順調で、「Kotoba.AI」は不動産・保険・ホテル・教育・医療など幅広い業界で導入が進んでいます。

学業ではAI技術の基礎から応用まで学び、来年の研究室配属後は、音声AIについてさらに専門性を深めていく予定です。また、公認サークルの幹部としても活動し、学生生活も楽しみながら仲間と協働する中で多くの学びを得ています。

高等専門学校時代から「技術を社会に届ける難しさ」を感じていましたが、早稲田大学にはその橋渡しができる環境があります。奨学金の支えもあり、今は学業も事業も挑戦の幅が広がり、将来の可能性が大きく開けたと感じています。

写真左:会社の仲間とシリコンバレーへ研修に行った(右端が山田さん)
写真右:早稲田祭でサークルの写真展を開催した際の様子

――最後に、今後の展望と早大生へのメッセージをお願いします。

「Kotoba.AI」が事業を展開しているコールセンター業界は、人手不足、人件費高騰などの影響を受け、さらにカスタマーハラスメントや長時間労働の問題も重なり深刻な状況にあります。こうした社会課題に AI の力で向き合い、より良い社会の実現に貢献していきたいです。同時に、学生としての研究も継続し、学業と事業の両立にも力を注ぎたいと考えています。

奨学金に関心のある学生には、まず奨学課に相談してみることをお勧めします。職員の方が親身に対応してくれますし、多彩な奨学金制度の中から自分に合った制度がきっと見つかるはずです。

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奨学金登録について

早稲田大学では、奨学金希望者は全員、定められた期日までに「奨学金登録」(Web申請および必要書類の提出)をする必要があります。奨学金登録を完了した学生の中から、各団体の奨学金の趣旨・出願資格に最も適した学生が選考・推薦されます。ただし、家計支持者の死亡・失職・災害による被害などといった家計急変の事由が発生した場合は、その都度登録が認められることがありますので、奨学課に相談してください。また、在学中に懲戒処分が課された場合、処分内容や停止期間などに応じて奨学金が廃止または停止となります。2026年度版『奨学金情報 Challenge』でも確認してください。

2026年度版『奨学金情報 Challenge』は各所属学部・研究科事務所で配布中の他、奨学課Webサイトからダウンロード可能

2026年度奨学金登録についてはこちら

取材・文:渡辺 満樹子

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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