
(左から)吉川さん、藤倉さん、田中さん。所沢キャンパスにて
埼玉県南部の狭山丘陵にある早稲田大学所沢キャンパス、通称「所(とこ)キャン」。人間科学学術院とスポーツ科学学術院のホームグラウンドで、学部・大学院生を含む約4,600名の学生が日々学びを深めています。キャンパスの魅力は、なんといっても自然豊かで、東京ドーム約7個分! という広大な敷地と、充実した施設・設備を完備していること。陸上競技場、野球場、競技用屋内プールなどのスポーツ施設は、オリンピックなどの国際大会や全国大会などでも活躍する学生の練習場所にもなっています。
今回は、そんな所キャンで2025年10月19日(日)に開催する所沢キャンパス祭、通称「所祭(とこさい)」にフォーカス。所祭を企画・運営する委員の3名に、見どころや裏話について聞きました! その他、所キャンのすごいところや魅力も徹底取材。いざ、所祭へGO!
INDEX
所沢キャンパス祭2025
▼―魅せろ、祭大級。―地域とつながる祭典「所祭2025」
▼所祭の目玉企画、注目ポイントは?
▼10月19日(日)・所祭当日のバス時刻表
所キャンを歩いてみよう
▼所キャンのすごいところ5選!
▼所沢キャンパスマップはこちら
所沢キャンパス祭2025
所祭運営委員会
幹事長 人間科学部 3年 藤倉 美咲(ふじくら・みさき)
副幹事長 人間科学部 3年 吉川 昴輝(よしかわ・こうき)
会計 人間科学部 3年 田中 莉蕗(たなか・りろ)
―魅せろ、祭大級。―地域とつながる祭典「所祭2025」
――所祭の魅力とは、どんなところですか?

藤倉さん
藤倉:緑豊かな所キャンで開催する「所祭」は、早稲田祭に比べて規模は小さいものの、地域や来場者とのつながりを体感できることが最大の魅力です。学生の他、地域住民の方々を中心に、子どもからご年配の方まで、毎年幅広い年代の方にご来場いただいています。
2025年で22年目を迎える所祭のスローガンは、「魅せろ、祭(さい)大級。」。歴代の先輩方が築いてきた地域とのつながりを生かし、所沢と所祭の魅力をより強く発信したいという思いを込めました。所祭は学生による所祭運営委員会が主体となり、ゼロから企画・運営を行っているのも特徴です。メンバーが一丸となり1年間準備をしてきた成果を、“最大級”に発揮したいと考えています。

吉川さん
吉川:広大なキャンパス内にステージや屋台がいくつも立ち並び、本格的な“お祭り感”が味わえることも魅力です。例年10月開催でハロウィーンが近いため、私たち委員は仮装をして、来場者と一体になって盛り上がります。
企画はステージ・屋台・教室内の3カ所で行い、人間科学部とスポーツ科学部の特性を生かした体験型の展示や発表が多いのも特徴です。キャンパスを見学しながら、じっくり楽しんでいただきたいですね。
2024年度所祭の屋台(左)や仮装(右)の様子。「ハロウィーンといったら所祭だよね」と言ってもらえるよう、さまざまな仮装でお客さまと接しているそう
所祭の目玉企画、注目ポイントは?
――2025年注目の企画について教えてください。
藤倉:目玉となるのは、「芸能人企画」です。今年は、アニメ『進撃の巨人』の主人公エレン・イェーガー役などで有名な声優の梶裕貴さん、IZ*ONE・HKT48を経て女優として活躍する矢吹奈子さん、プロ雀士でタレントの岡田紗佳さんを招き、それぞれトークショーを開催します。都心から離れたキャンパスだからこそ、学生たちからの人気の高さはもちろん、わざわざ足を伸ばして来てくださる熱心なファンが多い3名をお呼びしました。この企画をきっかけに、所祭の魅力を知ってもらえたらうれしいです。

トークショーは100号館にて行われる
また、所祭初の取り組みとして、地元の所沢稲門会との共催で体験型スポーツイベントを行います。所キャンならではの企画で、漕艇部、ラクロス部、競走部などの体育各部とも連携しているんです。さらに早稲田大学のお笑い系サークルや運営委員の有志が参加するお笑いライブも初開催します。両企画ともに大人も子どもも楽しめる内容なので、幅広い方々に足を運んでいただけたらと思います。

所沢稲門会・競技スポーツセンター共催のスポーツフェスタ(左)と、お笑いライブ(右上)の予定。ステージ企画(右下)では、早稲田大学のパフォーマンスサークルが多数出演予定

田中さん
田中:一般の来場者の方にはあまり知られていないのですが、屋台やステージが終了した17時から、毎年恒例のエンディングフェスティバルを100号館で開催します。景品付きゲーム企画、屋台の人気ランキング発表、所祭当日に撮影・編集したビデオの上映など、多彩なプログラムで盛り上がるので、ぜひ最後まで楽しんでいただきたいです!
――所祭だからこそ体験できる地域との連携とは、どんな取り組みですか?
藤倉:所祭運営委員会には「外務局」を設け、他大学や企業など外部団体とのつながりを大切にしています。例えば、所祭約1カ月前の9月7日には、地元の方に所祭を知っていただくことを目的とした、所沢駅前の施設で「前月祭」を開催。西武鉄道や所沢市文化芸術振興課、周辺企業の皆さんの協力の下、ステージ企画などを通して地元の方々と交流しました。

前月祭での集合写真。エミテラス所沢、グランエミオ所沢、シティタワー所沢クラッシィ広場の三拠点にて。所沢市役所、西武鉄道にご協力いただいた

とこみどりは第11回学園祭キャラクター総選挙に参加しています!
2025年は、昨年誕生した所祭の公式マスコット「とこみどり」が登場します。キャンパスの特徴である自然の豊かさをイメージした、緑を基調としたカラーリングのキャラクターです。先日の前月祭でもとこみどりの着ぐるみが出場したのですが、子どもたちから大人気! 所祭ではとこみどりの撮影会も実施しますので、ぜひご家族でいらしてください。
――企画・運営から予算管理まで、所祭運営委員会が全て運営しているそうですね。
藤倉:そうなんです。実は、所キャン内で最大のサークルで、400人以上の学生が、外務・企画開発・広報・参加団体・渉外・総務・編集の七つの局に分かれて活動しています。所祭を成功させるという大きな一つの目標に向かって、学生たちが1年をかけて準備していく。その熱量を、ぜひ現地で体感してほしいです。
吉川:個性を持った多様なメンバーが集まっているため、日々刺激を受けて自分の成長につながっていると感じます。先輩・後輩間の交流が活発で、所祭の準備を通じて関係が築かれ、継続していくところも魅力。学生コミュニティーのお祭りでもあるので、委員もお客様も一緒になって、当日めいっぱい楽しんでほしいなと思っています。
田中:各局や外部との連携や情報共有はもちろん、私が担当する会計では各企画への予算配分や赤字回避など、それぞれの役職には大変な点もありますが、大学生活で最高の仲間と思い出に出会えることに大きなやりがいを感じます。所キャンに来たことのない早大生も、所祭をきっかけにぜひ足を運んでほしいですね。
準備に取り組む編集局の委員たち。作業は夜遅くまでかかることも…。作っているのは、入場門(右)
――来場にあたっての注意点はありますか?
藤倉: 当日は、車ではなくバスでの来場をお願いしています。今年は、西武池袋線小手指駅からの無料のスクールバスに加え、所沢駅からの無料バスもあるので、ぜひ活用してもらえたらと思います。また、構内での決済は基本的に現金となりますので、小銭を用意してお越しください。
10月19日(日)・所祭当日のバス時刻表
◆小手指からのスクールバス時刻表
◆所沢駅からの臨時スクールバス
所沢駅発:11:00、11:30、12:00、12:30
※所沢駅西口のロータリーからバスが出ます。
※早稲田大学から所沢駅にはバスは出ません。ご注意ください。
「所沢キャンパス祭2025」概要

法被の背中には、所祭のロゴマークがプリントしてある
日時:2025年10月19日(日)10:00~16:00
場所:早稲田大学 所沢キャンパス
◆Webサイト:https://tokosai.net/
◆X:@tokosai_waseda
◆Instagram:@waseda.tokosai
【ステージ企画の入場チケット】
購入希望の方は、それぞれのリンク先からお申込みください。来場方法についてもリンク先をご確認ください。
◆梶裕貴トークショー(開場11:00、開演11:40)
◆矢吹奈子トークショー(開場14:00、開演14:40)
◆岡田紗佳トークショー(開場12:40、開演13:00)
所キャンを歩いてみよう
所キャンのすごいところ5選!
所キャンの良いところや見どころなど、気になるスポットを所祭運営委員会の3人に案内してもらいました。
――所キャンの魅力といえば?
吉川・藤倉・田中:「自然が多いところ!」
吉川
自然が豊かで、冬の授業終わりには星がきれいに見えます。
1.木々に囲まれ緑あふれるキャンパス

バス停から校舎までのエントランスにつながる橋も木々に囲まれている
2.特徴的な建物とその光景
田中
見どころの一つは、丘の斜面に建つユニークな構造の100号館。入学当初はよく迷子になっていましたね。また、全国トップレベルのアスリートたちの活躍を間近に見られることも特色の一つ。スポーツ科学部はジャージ姿の学生も多く、野球部は正装である学ランを着用していたり、キャンパス内で練習するソフトボール部は練習着を着ていたりと、服装で所属する学部や部活がなんとなく分かります(笑)。競技場の周りを地元の方が散歩されていることもあって、地域に開かれた一面もあるんですよ。

100号館は、ベルーナドーム(旧西武ライオンズ球場・西武ドーム)や西武園ゆうえんちの設計なども手掛けた建築家、故池原義郎教授(1953年大学院工学研究科修了)の設計

建物内の四角がいくつも重なるようなフォルム(左)や、外壁に薄い板状のものがいくつも重ねられたような造り(右)が特徴的(いずれも100号館)
3.充実したスポーツ施設
吉川
スポーツ施設が整っている点も魅力の一つ。所キャンの陸上競技場は自然に囲まれているため、授業でも気持ちよく走れます。また、早大生なら登録制でトレーニング室の利用ができるため、たまに授業の合間にリフレッシュしています!
織田幹雄記念陸上競技場(左)、多目的グラウンド(野球場)(右)。この他、トレーニング室、スポーツホール(体育館)、アクアアリーナ(競技用屋内プール)など屋内施設も充実。授業での使用はもちろん、体育各部が普段の練習に使用している
4.無料の学バス&自動車通学のための駐車場
写真左:学バスは全部で18台あり、平日授業実施日の朝は小手指駅から所沢キャンパス間を3分おきに運行している
写真右:駐車場の利用は所キャン生の特権! 申請すれば、年間5,000円の利用料で車通学が可能。詳しくはこちら
5.BBQ施設と竹林

スポーツホールそばにあるBBQ場。クラスや部活動などで利用できるそう。詳しくはこちら
藤倉
緑に囲まれた環境で、学生同士が自然と顔見知りになるアットホームな雰囲気が魅力です。意外な魅力では、構内の竹林でタケノコ掘りができること(笑)。春のICC主催のタケノコ掘り企画では、掘って持ち帰って食べるという貴重な体験ができます。この他お気に入りの場所は、窓外に緑が広がる所沢図書館。落ち着ける個人学習スペースやゆったりしたソファ席があり、LA(ラーニングアシスタント)も常駐しているので勉強に集中できます。
写真左:ICC(異文化交流センター)主催で毎年行われているタケノコ掘り。早大生なら無料で参加可能!(写真提供:ICC)
写真右:所沢図書館。広々としたソファの配置で過ごしやすい
▼所沢キャンパスマップはこちら
取材・文:渡辺 満樹子
撮影:布川 航太
【次回フォーカス予告】10月20日(月)公開「創立記念特集」