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特集

「日本一」 早稲田大学の留学事情 (1) ― 派遣・受け入れ年間8,000人

早稲田大学は世界中から学生が集い、世界中が学びの場となる「グローバルキャンパス」の形成を目指しています。日本で最も多くの外国人学生を受け入れ(5,084人 ※2015年11月現在)、最も多くの日本人学生を海外へ派遣している(3,034人 ※2016年5月現在)大学でもあります。

留学経験のない皆さんは、「留学」を“自分のこと”として考えたことはありますか? 多様な留学プログラムが用意され、サポート体制が整う早稲田大学在学中の留学経験は、あなたの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。今はまだ考えていないという方も、この機会に留学を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

出典:独立行政法人日本学生支援機構実施「協定等に基づく日本人学生留学状況調査」(交換留学等の短期留学を含む)

日本人大学生の留学状況

文部科学省ではキャンペーン「トビタテ! 留学JAPAN」を推進するなど、学生に留学に行くことを促進しています。1カ月未満の留学も含め、2014年度には81,291人の大学せいが留学を経験し、年々この数字は上昇しています。

早大生の状況は?

早稲田大学主催の留学プログラムの種類は多岐にわたりますが、その参加者は5年間で約1.7倍に増えています。

【海外留学生数の推移】

学部生時代にイギリスへ 本山先生が「留学」を薦める理由

留学の目的は、語学をスキルアップしたい、専門分野を磨きたい、海外での生活を経験してみたいなどさまざまかもしれません。大学を卒業してからでも留学はできる、と思われるかもしれませんが、社会人になると、仕事や家族、将来のことなど、考えなければならないことが増え、留学に割ける時間が制限されてしまいます。学生時代は留学に集中でき、大学の多様なプログラムを利用することができます。留学センターの教務主任をされている本山哲人先生に、学生時代の留学の意義についてお話を伺いました。

社会で生きる自信が付く、学生時代の「留学」

University of Birmingham Shakespeare Studies修士課程修了、国際基督教大学大学院博士後期課程修了。主な専門分野はエリザベス朝演劇。2004年より早稲田大学法学部専任講師、 2007年より准教授、2016年より現職。留学センター教務主任。

法学学術院 教授 本山 哲人(もとやま・てつと)

留学を経験した学生を見てきて言えることは、留学を通して「自分を支える自信を付けた」学生が多いことが挙げられます。留学前は授業で全く発言をせず静かにしていた学生が、帰国後、間違いを気にすることなく、積極的に発言をし、率先してディスカッションをするようになっていました。また、人付き合いが苦手だった学生が、友人などを誘い人脈を広げてサークルを立ち上げ、団体のリーダーになっていました。

これは、彼らが失敗や今まで経験したことのなかった苦労などを乗り越えたことによって、自信を付けることができたからでしょう。この「自信」こそ、社会に出てからもあなたを支え、さまざまなことに挑戦していく助けとなるに違いありません。

早稲田大学では1年間の交換留学から短期間の海外語学・文化研修プログラム、海外インターンシッププログラムまで多種多様なプログラムを提供しています。また、対象となるプログラムや給付額、採用者数などの条件はありますが、留学奨学金もありますから、金銭面の不安については奨学金も探ってみてください。

いつ、どこへ、どのプログラムが良いのか迷ってしまうときは留学センターWaseda Global Gateを活用してください。また、「学生留学アドバイザー」の先輩から話を聞くと良いでしょう。気軽に参加できるイベントも多数実施しています。思い立ったらすぐに準備を始めてください。

一生の支えとなる友人と出会うチャンス

私も学部生時代、1年間のイギリス留学を経験しました。26年も前のことですが、今でも親しくしている友人の多くが、実はこの経験を共にした仲間なのです。

留学という特別な経験を、特別な場所で共有し、密度の濃い時間を過ごしたことで、強い絆ができました。このつながりは一生続くと思います。人生のうちの1年間もしくは半年、1カ月という短い期間かもしれませんが、留学には人生を変えるような出会いや発見があるかもしれません。

留学経験と就職活動

株式会社マイナビ 国際派就職
編集長(左)、グローバルキャリアサポーター(右)

グローバル化により、「語学力」が社会で役立つことは皆さんもご存じなのではないでしょうか。近年採用を実施する企業の中には、国籍を問わず優秀な人材を採用しているところもあります。そのような中で、企業が欲しいと思う人材は、多角的な視野があり、世界をフィールドに活躍したいというパッションを持った学生です。それが「留学」を経験したことのある学生の持つ強みでしょう。企業が学生に期待することとしては、「語学力」だけでなく、「バイタリティー」「行動力」「国際感覚」などが挙げられます。これらも留学をすることによって、より早く培われることが可能だと考えられます。

就職活動において、留学により卒業が1年遅れたということ自体を、採用側はマイナス評価とはしていません。その1年間で、何を得て、何を自分が乗り越えたのかを伝えられるかが重要です。「就活に不利にならないように」と考えすぎる必要はなく、目的さえあれば是非留学にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

時代の変化と共に大学進学率が上昇してきたように、今後留学に行く学生が大多数となることも考えられます。留学に行ったという事実ではアピールポイントになりません。あなた自身ができること、あなた自身の強みが何かをしっかりPRできるようになれば、希望する企業とのマッチングもうまくいくに違いありません。

>>「日本一」早稲田大学留学事情(2)

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