イングランドで行われた2015年ラグビーワールドカップ(W杯)で、同国遠征中のラグビー蹴球部員は、日本代表チームが強豪・南アフリカを破り、世界を驚かせた試合をスタジアムで目の当たりにしました。トライを決めたスポーツ科学部4年 藤田 慶和(ふじた よしかず)選手(※ぴーぷる参照)の他、五郎丸 歩(ごろうまる あゆむ)選手、畠山 健介(はたけやま けんすけ)選手という2名の校友も活躍した大会でした。共に上井草の地で育まれた3名の誇り・闘志を受け継ぎ、ラグビー蹴球部は大学選手権優勝を目指して早慶・早明戦に挑みます。
五郎丸歩
(2008年スポーツ科学部卒業)
ポジション:フルバック
早稲田大学在学中の19歳で日本代表に選出されましたが、W杯出場は初。ベスト8 を達成できず男泣きした姿は日本中の涙を誘いました。大会中、「マン・オブ・ザ・マッチ」に2度選ばれる活躍をした「早稲田の誇り」です。
畠山健介
(2008年スポーツ科学部卒業)
ポジション:プロップ
五郎丸選手とともに、在学中に大学選手権優勝を3度経験。W杯ではスクラムの中心となって貢献しました。帰国後、「ラグビーの魅力を伝えられた。ぜひ、スタジアムでその素晴らしさを感じてほしい」と呼び掛けました。
現役選手からのコメント
主将 岡田 一平(おかだ いっぺい)
スポーツ科学部 4年
ポジション:CTB
中学生のとき、五郎丸さんの活躍に感動して憧れ、早稲田大学に入りました。スコットランド戦でトライを阻止した五郎丸さんのタックルは最高のプレー。「勝敗が分かっている試合はない」と、南ア戦を間近で見て強く感じました。強い相手を倒すあの感激、スタジアムの熱狂を、自分たちもグラウンドの上で感じたいです。
滝沢 祐樹(たきざわ ゆうじゅ)
基幹理工学部 4年
ポジション:フルバック
最終ラインに君臨している五郎丸さんの存在感は特別です。最後まで諦めずトライを通さないという意志は、まさに僕らが目指していることです。試合に出られないメンバーも分析、雰囲気づくりなどでチームに貢献し、練習でハードワークをいかに続けられるか。部にとってお手本となる要素がたくさんあった大会でした。
副将 佐藤 穣司(さとう じょうじ)
スポーツ科学部 4年
ポジション:ナンバーエイト
アメリカ戦の慶和のトライに胸が熱くなりました。トライ後に両手を突き上げて「W」マークを示したワセダピースに、部との結束も感じました。自分たちの練習、仲間の結束を信じて立ち向かえば強敵にも勝てる。練習の在り方、チームとしての執念、W杯から学ぶことは多く、先輩や慶和から希望をもらいました。
加藤 広人(かとう ひろと)
スポーツ科学部 2年
ポジション:ロック・フランカー
畠山さんがスクラムの中心となって、体格の大きな相手に勝つ姿に感銘を受けました。あの運動量、ボールを持ったら決して離さない強さを、部としても見習いたい。体格差を覆すハードワークがW杯3勝につながったのだと思います。もっとハードワークをして、勝利を信じ、大学日本一を勝ち取りたいと思います。