Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

早稲田人─多彩な人々に支えられた早稲田大学の系譜─

『早稲田ウィークリー』
創立記念特集号発行に寄せて

早稲田大学総長 鎌田薫

早稲田大学総長 鎌田 薫

日本を真の近代的独立国家とするためには、政党政治の実現と、自立した精神を持った優れた人材の育成が不可欠であると考えた大隈重信は、理想の実現のため、1882年10月21日、早稲田大学の前身である東京専門学校を設立しました。それから132年間、多くの人々に支えられ、早稲田大学は着実に前進してきました。

本誌では、大隈をはじめとする大学の発展に寄与してきた人々を「早稲田人」と位置付け、紹介しています。大隈の年譜や、深い関わりのあった盟友が残した言葉から大隈の素顔をうかがい知り、またキャンパス内にその名が遺のこされた先達の経歴や早稲田大学を支える方々の思いを知ることで、設立者たちの理念をあらためて心にとどめてください。そして、早稲田大学で学ぶ意義を考えるきっかけにしていただければと思います。

大隈重信に見る早稲田人の精神とは…

大隈 重信

創立以来、伝統と革新を積み重ねてきた早稲田大学。60万人の校友に受け継がれてきた早稲田の建学の精神は、時代は変われど、変わることはありません。

皆さんが考える「早稲田人」とは、どのような人物でしょうか。

知性と行動力、自主、独立、在野精神、自由、世界で活躍…など、キーワードがいくつか思い浮かぶでしょう。大隈重信こそ、進取の精神を貫いてきた真の早稲田人といえます。

大隈に影響を与えた人物、つながりから、その精神がどのようにしてつくられたかを、年譜と共に紹介します。その人物たちもまた、「早稲田人」の一人ということができるでしょう。

■大隈重信評

・大隈侯人物評
安部 磯雄(1865 ~1949)
(キリスト教社会主義者・早稲田大学教授)

安部 磯雄

“政治家としては、大隈さん以上の人があるかも知れません。教育家としては、大隈さん以上の人があると信じます。然し、人格者として、大隈さん以上の人があるでしょうか。

喜怒哀楽に超越している点において、仁愛の心をもって、すべての人に対する点において、大隈さんは、真に超人であったと言い得ます。

私は大隈さんに、大宗教家たるべき素質があった、ということを、常に、考えていました。”
出典:「大隈侯哀悼号」『大観』

・侯に就いて学ぶべき中心点は何か・大隈五訓
浮田 和民(1860 ~1946)
(思想家・早稲田大学教授)

浮田 和民

“大隈侯が一身上にも、また、政治上にも、よく長生きされた原因は、侯自ら「長生きの秘訣」と称して伝授された、五訓の中に含まれている。

その第一は「怒るな」、第二は「愚痴をこぼすな」、第三は「過去を顧みるな」、第四は「望を将来に置け」、第五は「人の為め善をなせ」というそうである。

これは、単に侯の理想であったばかりでなく、侯自らが実行し、模範を示したのである。”
出典:「大隈侯哀悼号」『実業之日本』

・侯の度量に感動した事実
高橋 是清(1854 ~1936)
(政治家・第20代内閣総理大臣)

高橋 是清

“その博学多識なこと稀に見るところであった。政治、教育、経済問題はもちろん、侯にとって縁故のないような、宗教などあらゆる問題に関しても一見識を持っておられた。

ある時「世の中のことは何でも知っておられるが、どうしてその智識を得られたか」と聞くと「それは早稲田大学があるためだ。早稲田を出たものが今や世界各国におる。それらが手紙で知らしてくれる。これが我輩の智識の源である。」と言って笑われた。”
出典:「大隈侯哀悼号」『実業之日本』
写真提供:国立国会図書館

 

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