
表彰後の全チームと審査員による集合写真
第6回 Waseda Vision 150 Student Competition決勝
早稲田大学が創立150周年を迎える2032年を見据えた中期計画『Waseda Vision 150』について、学生が自由な発想で実現に向けた企画を提案する「第6回 Wasda Vision 150 Student Competition」の決勝が2018年3月、早稲田キャンパスの小野記念講堂で開催されました。今年は36 チームが参加、1次と2次予選を経て、8チームが決勝に進み、鎌田薫総長をはじめとする審査委員・観覧者の前で自らの企画の熱いプレゼンテーションを行いました。
学食をより魅力的にする企画、MyPortfolioのさらなる活用、「早稲田大学人間科学部eスクール」の学生支援システムの構築、図書館改革など提案は多岐にわたり、今年は大学生が中高生向けに受験勉強とは異なった「勉強する本当の意味」を伝えるプロジェクトを提案したチーム「Future Education」が金賞を獲得しました。早稲田ウィークリーレポーターの飯塚智也さんが決勝当日の様子を伝えます。
賞 | チーム | テーマ |
金賞(総長賞) | Future Education | Study Innovation University by Future Education |
銀賞 | Waseda Sign Project | 早稲田に手話言語センターを! |
銅賞 | Waseda Initiative Lab(WIL) | WASEDA INITIATIVE LAB |
進取の精神賞 | ワセダイバー | 早稲田の多様性を貸し出します! 話せる図書館、早稲田ヒューマンライブラリー |
熱い思いに刺激を受ける
SJC学生スタッフ(早稲田ウィークリーレポーター)
大学院政治学研究科修士課程 2年 飯塚 智也(いいづか・ともや)
今回の決勝では、学食や学生生活、授業、図書館など幅広い企画が提案されていました。普段の学生生活の中で感じている早稲田大学の改善点について、各チームが独創性あるアイデアとともに提案されていました。10分間で自らの企画を最大限アピールできるように、全てのチームが精いっぱいに工夫したプレゼンを行っていました。決勝を見て最も印象に残ったのは、どのチームも熱い思いを持って企画に取り組んでいたということです。全てのチームが企画の実現を目指して、奮闘していました。
提案の中には、私が普段生活しているだけでは気が付かないようなことを提案しているチームもあり、そうした企画を聞けただけでも決勝を見に行った価値があったと思います。例えば、人間科学部eスクールの学生支援システムに関する企画や、手話言語に関する企画など、全ての早大生がよりよい学びができるように求める企画が提案されていました。
各プレゼンでは、それぞれのチームがアイデアを凝らした発表をしていました。「進取の精神賞」を受賞したチーム「ワセダイバー」は、掛け声とともに決めポーズを舞台上で披露し、会場から大きな拍手をもらっていました。

決めポーズを披露する「ワセダイバー」
審査委員である鎌田総長は表彰式での講評で、全チームのプレゼン能力が高かった点を評価しており、今回の決勝がレベルの高いものであったことが伺えます。また、提案された企画の多くがWASEDA VISION 150を反映した、課題解決型・体験型の企画であったことにも鎌田総長は触れており、参加チームの綿密な準備が高く評価されているようでした。
決勝の運営には、学生生活課の学生参画・ジョブセンター(SJC)学生スタッフや学生参画運営委員会(SPEC)委員が運営メンバーとして参加していました。早稲田大学に物申したいという意欲あふれるチームが自分たちの発表に集中できるように、学生スタッフの皆さんが事前準備も含めて運営に取り組んでいました。特に、水上智瑛さん(みずかみ・ともき、教育学部4年)は全体の司会という重役を担っていました。とても頼りがいのある司会ぶりは、同じSJC学生スタッフとして尊敬できるものでした。

SJCスタッフの水上さん。普段は学生生活課で働いています
日々の学生生活の中で、「ここを改善すればいいのに」という思いを少しでも持っている早大生は、次回のStudent Competitionに応募してはいかがでしょうか。また、応募には至らなくても、決勝を観覧すれば、大学や社会に対して問題意識を持っている人が身近にも大勢存在していることを実感できて、学生生活を営む上でいい刺激になります。早大生の皆さん、ぜひ来年は決勝を見に行ってはいかがでしょうか。

3号館と7号館にあるW Spaceは第1回大会の金賞受賞企画です。知っていましたか?