Waseda Weekly早稲田ウィークリー

学生注目!

創部100周年で快挙続く相撲部 「プレッシャーを力に変えて勝負」

「稽古場のある東伏見で感じる、伝統ゆえのつながり」

主将:スポーツ科学部 4年 鬼谷 智之(おにだに・ともゆき) 写真左
スポーツ科学部 2年 橋本 侑京(はしもと・ゆきひろ) 写真右

1917年に創部し、今年100周年を迎えた相撲部。6月に行われた東日本学生相撲選手権でAクラス優秀8校決勝トーナメントに進出し、9年ぶりに1部に昇格したほか、7月に行われた東日本学生個人体重別選手権(135キロ未満級)および9月に行われた第42回全国学生相撲個人体重別選手権(135キロ未満級) では、2年の橋本侑京選手が創部史上初の優勝を成し遂げるなど、快挙が続いています。11月4・5日に開催される全国相撲選手権(インカレ)では団体1部優勝を目指す相撲部メンバーに話を聞きました。

8月に行われた「第52回全日本大学選抜十和田大会」に出場した鬼谷主将(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

――早稲田大学へ入学を決めた理由は?
鬼谷:中学生までは高知にいましたが、高校は相撲と勉強を両立したくて当時の監督にも相談し、愛知県の高校へ進学したんです。大学も同じように、相撲もやるけれどしっかり勉強もする文武両道を目指した生活がしたいと思っていました。その中で、早稲田のスポーツ科学部なら日本一や世界一を目指している学生がいっぱいいるので、意識の高いところで取り組めるかなと思って志望しました。

橋本:僕も小学生のころから通っていた相撲クラブが文武両道を掲げていて、勉強もしろと言われ続けていたので意識はしていました。小学校3年のときに相撲クラブに入ったきっかけとなった先輩が、小学校から高校まで学校も道場も一緒で、その後早稲田大学相撲部に入部したこともあって、高校時代に相撲部の練習を見学しに行ったんです。そのとき、早稲田の自主性を重んじる方針に沿った練習に興味を持ち、入学を決めました。

紺碧寮での仲の良い一コマ(前列右が鬼谷主将、2列目左が橋本選手)

――相撲部での練習について教えてください。
鬼谷:稽古は月曜日休みの週6回で、平日はだいたい夜19時から21時過ぎまで練習しています。火曜日はトレーナーによるトレーニング指導があり、土日は監督が来て指導してくれますが、それ以外は全て自分たちだけで練習しています。高校の部活動と違い、自分に何が不足しているのか、欠点を自分で考え、周りにも相談して補っていく、強くなるためにはどうすればいいのかを自分で考えながら稽古できるのがいいですね。部員が10人と少ないので、上下関係もなく、全員でコミュニケーションが取れるようにしています。

橋本:10人全員寮も一緒で、休みの日も遊びに行ったりしてチームの仲はいいですよ。

身長170cmと相撲選手としては小柄ながら、押し一本で果敢に挑む鬼谷主将

――昨今の相撲ブームで、相撲部自体や周囲に何か変化はありますか?

鬼谷:試合に行くと、以前より若い女性が見に来ていることが多いなと感じることはありますね。お客さんの数も増えたと思います。残念ながら、あまり自分たちに恩恵はありませんが、もともと相撲が好きだった女子学生がマネージャーとして入部してくれました。

橋本:確かに増えたなと思いますね。もっと自分にも来てくれたらうれしいのですが…。ファン募集中です(笑)。

夏休み中だった取材当日も、稽古が終わると1年生が手際よく昼食作り

――相撲選手というとご飯の量が気になりますが、一日どのくらいの量のご飯を食べていますか?
鬼谷:寮生活なので、朝晩は基本的に寮で出るご飯を食べています。おかずはお代わりできませんが、ご飯はお代わり自由です。みんな大体どんぶり2~3杯は食べますね。夏休みなど長期休みの昼ご飯は、主に1年生の部員が料理を担当するのが伝統です。炒め物などを何種類か作ります。大学に入るまで料理をしたことのない部員が多く、最初は先輩に微妙な顔をされる光景もよくあります(笑)。でも、自分たちの代はたまたま調理師免許を持っている同期メンバーがいてラッキーでしたね。女子マネージャーの二人は、土日に来てちゃんこ鍋などを作ってくれます。

――鬼谷主将へ質問します。創部100周年という歴史の重みをどのように受け止めていますか?
鬼谷:試合や合宿などで地方へ行っても、校友の方々とのつながりが強いですね。若い校友の先輩方は練習に来てくれたり、年配の校友の方々は試合を見に来てくださいます。また、東伏見の街を歩いていると、地元の方に「体大きいね」と声を掛けられることもあり、早稲田の相撲部だと告げると、「応援してるよ」と言ってもらえることもあります。そういったことも、創部100周年ゆえのつながりかなと感じています。

第44回東日本学生個人体重別選手権で優勝を飾った一戦(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

――橋本選手へ質問します。東日本学生個人体重別選手権(135キロ未満級)で創部史上初優勝という快挙を成し遂げた大会を振り返ってみてください。
橋本:トーナメントの組み合わせが良く、うまくいけばベスト8くらいを狙えるかなと思っていました。実際初戦を戦ってみて、体がよく動いていたので、これはいけるかもしれないと思ったのを覚えています。ベスト8まで来ると、本当に強い選手ばかりでしたが、ここまで来たら気持ちで負けたら駄目だと思って、勢いで一気に行きました。

体重別選手権での優勝は創部史上初ということでしたが、特に意識していなかったため、優勝した後に知りました。監督が昔3位に入ったことを聞いていたので、監督を越えられたらいいなとは思っていたんですけど(笑)。

9月に行われた第42回全国学生相撲個人体重別選手権 (135キロ未満級)でも優勝した橋本選手

――今後の目標や夢を聞かせてください。
鬼谷:大学最後の大会になる全国学生選手権(インカレ)団体戦で、1部優勝することが目標です。校友の方々には、「今年は創部100周年でメンバーも一番そろっているので、しっかり成績を残してくれよ」と言われて少しプレッシャーを感じていますが、監督からは「自分らしくやっていけ」と言われているので、プレッシャーを力に変えて思い切って勝負したいと思います。

相撲部特別参与のデーモン閣下(写真後列中央)は、毎年4月に開催する「早稲田杯」で審判長を務めるほか、サポーターズクラブの会長も務め、相撲部の活動を盛り上げてくれている(前列中央が鬼谷主将、後列右から3人目が橋本選手)

橋本:自分もチームとしては、インカレでの団体優勝が目標です。まだ2年生でプレッシャーが少ないので、下級生らしくチームを盛り上げて優勝に貢献したいです。相撲部10人のうち5人が4年生なので、インカレが終わってしまうと寂しくなります。そのためにも、インカレで優勝して高校生にアピールできたらいいなと思っています。

第684回

(撮影=商学部 5年 笹津 敏暉)

【プロフィール】鬼谷(写真左):高知県出身。愛知工業大学名電高等学校卒業。大学まで相撲をやっていた父親の影響もあり、5歳から相撲を始める。高校時代は母親と一緒に名古屋にマンションを借りて3年間暮らしていたという。趣味はスポーツ観戦。休日はプロ野球や他の体育各部に所属する友人の早慶戦(※)を応援しに出掛けるそう。

橋本(写真右):東京都出身。都立足立新田高等学校卒業。小学校2・3年生のときに出場した足立区の「わんぱく相撲」大会で優勝したことをきっかけに相撲を始める。現在は体育各部実行委員も務めており、体育各部全体で早稲田を盛り上げていこうという一体感が好きだと語る。

(※)相撲部には早慶戦はない。鬼谷主将いわく、相撲は短時間で勝負がつくことが多く、団体戦でもすぐに終わってしまうからではないかとのこと。

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