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舞台『ロミオと俺とジュリエット』【11月19日(土)~21日(月)】 演出家・臼杵遥志インタビュー

ロミオと俺とジュリエット表11月19日(土)~21日(月)の3日間、早稲田小劇場どらま館において、くらやみダンス×ヨハクノート『ロミオと俺とジュリエット』(以下、『ロミ俺』)が上演されます。早稲田で今、最も勢いのある2団体「くらやみダンス」と「ヨハクノート」の両主宰が脚本と演出を担当するとあって高い注目度となっています。そんな『ロミ俺』の演出担当、ヨハクノート代表の臼杵遥志さんに、劇の見どころについて話を聞きました。

─── 明日から始まる『ロミ俺』。どんなお話でしょうか?

『ロミオとジュリエット』を忠実には……やりません(笑)。しっちゃかめっちゃかにいじくり倒しています。演者は8人なのに登場人物は76人! 85分間の中で色んなことが方々で起こる、短編集のような感じです。もちろん、『ロミオとジュリエット』の筋書きを全く知らない人でも楽しめますし、知っている方であれば、「くすっ」としていただける箇所がいくつかあると思います。

『秒殺・ロミオとジュリエット』 撮影:飯田奈海

ヨハクノート「秒殺・ロミオとジュリエット」 撮影:飯田奈海

─── 「くらやみダンス」と「ヨハクノート」の共作ということも特徴ですが、企画の出発点は?

今年はシェイクスピア没後400年。もともと何かシェイクスピアものをやりたいなと思っていたところ、早稲田大学でも「フェス早稲田シェイクスピア」と銘打ってさまざまなシェイクスピア関連イベントを開催すると聞き、名乗りをあげました。せっかくのイベントなのでお祭りに騒ぎにしたいなと、「くらやみダンス」の岡本セキユ(教育学部4年)さんに脚本を依頼することにしたんです。

─── 岡本さんの書く脚本の魅力はどんなところでしょうか?

彼は“ボーイ・ミーツ・ガールもの”を書くのがとても得意。その人が『ロミオとジュリエット』の恋愛模様をどう裁くのだろうか? という興味がありました。そして、彼の書く世界観はとにかく奇妙奇天烈(きてれつ)。さぞかしシェイクスピアもいじり倒して、愉快な世界に仕立ててくれるんだろうな、と思って依頼を出しました。

─── できあがった本を読んだ第一印象は?

演出家の立場からすると、「勝手なことばっかり書きやがって!」と(笑)。彼は普段、自分でも演出をする人間なので、実現できると見込んだト書き(指示)を書くはずなんです。でも、今回は脚本だけということで、とんでもないことばっかりト書きに書いてありました。でも、そういうむちゃぶりにどう答えていくのか、というのは演出家としての戦いであり、楽しさでもありました。

─── ヨハクノートは今回に限らず、古典作品を多くモチーフにしています。その狙いは何でしょうか?

好き嫌いを越えて、これだけ読み継がれ、語り継がれているのには何か理由があるはず。自分たちで上演してみることで、それを知りたいと思っています。それともう一つ、僕自身の文化的なルーツは音楽にあります。小さい頃から音楽好きの親の影響でたくさんの音楽を聴いて育ちました。音楽の世界ではカバーやリミックスは当たり前。既存の音楽さえ一つの素材になり、そして、また新しい作品が生まれる。そういう巡っていく感じが好きなのかもしれません。

ヨハクノート「余白の音」 撮影:飯田奈海

─── 最後に、今回の『ロミ俺』が初めての演劇体験、という人もいると思います。どんな気持ちで見てほしいでしょうか?

シェイクスピアだと思って構えてみなくて大丈夫。肩肘張らずに、気軽な気持ちで見ていただいて、「何だこれ!?」と思ったらその感想をぜひ、僕らにぶつけてください。ヨハクノートの公演では定番なのですが、上演後に「観劇のヨハク」という企画を設けています。通常の舞台だと、終わった後に急いでアンケートを書いてそそくさと会場を出ることも多いんですが、「観劇のヨハク」では演者と観客とが一緒になって劇の感想を言い合ったり、ゲストを招いてディスカッションをしたりしています。そんな「舞台後」も含めて味わっていただければ幸いです。

また、今回は「くらやみダンス」との共作だからこその味わい、空気を出したいと思っています。これまでに「ヨハクノート」を見たことがあるという人にも新鮮に映るはず。ぜひ、劇場に足を運んでいただき、一緒にシェイクスピアで遊びましょう!

 

臼杵さん

【プロフィール】
臼杵遥志(ウスキ・ヨウジ):ヨハクノート代表/演出家。「高校から演劇を始める。立教大学現代心理学部入学後、演劇活動の場を求めて早稲田大学劇団木霊に入団。2016年3月、自身の演劇プロジェクト「ヨハクノート」を旗揚げ。古典作品の演出を活動の中心にしつつ俳優、劇作家、振付家、ダンサーとして精力的に活動している。

Dates
  • 1119

    SAT
    2016

    1121

    MON
    2016

Place

早稲田小劇場どらま館

Tags
Posted

Fri, 18 Nov 2016

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