ラグビー日本代表
スポーツ科学部4年
藤田 慶和(ふじた よしかず)
南アフリカ戦でのまさかの逆転劇に日本中が熱狂した、ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会。「人に感動を与えるという目標が形になりうれしい。日本ラグビーを世界に印象付けることができました」と、W杯史上初の3勝を収めた日本代表選手、藤田さんは振り返る。
初出場した米国戦ではトライも決め、勝利に貢献。得点の瞬間一気に湧いたスタジアムの歓声は、今でも耳に残っていると言う。その後には頭上に“ワセダピース”を掲げ、ラグビー蹴球部への感謝の気持ちを表した。「みんながサプライズで応援ムービーを送ってくれた。米国戦まで出場できなかったとき、それが心の支えになっていました」。
スター選手として、ずっと第一線で活躍をしてきた藤田さんだが、この大舞台で試合に出られない悔しさも知った。どんな状況でも常に100%の力で臨み、決して諦めないことを学んで、大きく成長できたと語る藤田さん。「これまで日本代表の練習が多く、早稲田のチームメイトには迷惑をかけてきました。学生生活の最後に、全国大学選手権での優勝を、最高の仲間と味わってみたい」。世界級の技を武器に、早稲田フィフティーンとしての戦いが始まる。
第629回