Waseda Weekly早稲田ウィークリー

学生注目!

第606回 日本のトップ選手がそろうレスリング部 リオを目指し、学生最後の天皇杯に挑む

レスリング部

スポーツ科学部4年
保坂 健 (ほさか けん)
田中 亜里沙 (たなか ありさ)
前川 勝利 (まえかわ しょうり)
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(左から)ほさか・けん 秋田県出身。埼玉栄高等学校卒業。移動中にもYouTubeで試合映像を見て研究することが日課。 たなか・ありさ 京都府出身。埼玉栄高等学校卒業。映画をDVDで鑑賞するのが趣味。ノンフィクション作品が好み。 まえかわ・しょうり 北海道出身。霞ヶ浦高等学校卒業。ゲームが得意で『メタルギアソリッド』シリーズが特に好き。

日本レスリング発祥の地として知られている早稲田大学。国内だけでなく、世界で活躍する選手が多数在籍し、切磋琢磨(せっさたくま)している。

男子主将の保坂さんは、昨年の全日本学生選手権(以下、インカレ)フリースタイル70kg級で優勝。今年4月のアジア選手権では3位、9月の世界選手権にも出場した。「今はリオ五輪で74㎏級の出場を目指して体をつくっています。減量も大変ですが、増量も相当つらいんですよ」。体重と共に筋力も増強して出場した11月のインカレでは、74㎏級で見事優勝を果たした。

前川さんは2012年から天皇杯全日本選手権グレコローマン120㎏級で2連覇。今年はインカレも制した日本トップレベルの重量級選手だ。「毎年、インカレの時期に世界選手権があるんです。今年は全日本の選抜に入れず、世界選手権に行けなかった。だから、インカレ優勝より世界に行けなかった悔しさの方が強いです」。

女子主将の田中さんもインカレ53㎏級で優勝経験があり、今年7月には世界学生選手権で3位に入賞した。「日本の女子はレベルが高いから、世界大会の方が勝ちやすい。優勝を目指していた大会なので、3位では喜べないです」。現在は世界王者の吉田沙保里選手と同じ階級になり、今年6月の公式戦で初対戦した。「もっと手が届かない存在かと思っていたけど、通用する部分も見つけられた。自信にもなったし、今後につなげたいですね」。

そんな3人を筆頭に、国内屈指の選手を輩出するレスリング部。強さの秘密はどこにあるのだろうか?

「自主性が尊重されていることが特徴だと思います。それに、みんなとにかくレスリングが大好きなんですよ」(保坂)。「上下関係も厳しくなく、楽しんで練習しています」(田中)。「早大卒の先輩はもちろんですが、他大のOBの方も練習に来てくれる。日本のトップ選手たちが練習相手になってくれるのはありがたいですね」(前川)。

早稲田での4年間で着実に実力を伸ばした3人は、12月21日(日)からの天皇杯全日本選手権に臨む。前川さんは3連覇、保坂さんと田中さんは初優勝が期待される、学生として最後の国内大会だ。また、2016年リオ五輪の予選となる、2015年の世界選手権の代表選考会も兼ねている。リオを狙うには絶対に負けられない大会なのだ。

「僕は今年98kg級に転向してから、初めての大きな大会。対戦者もほとんど初めての相手ですし、有力選手も多い階級なのでそう簡単には勝てないと思っています。でもリオ五輪に出るため、何としても優勝します」(前川)。

「“いつもどおりのレスリングだ”と実感できる試合ではまず負けないので、リラックスして臨みます」(保坂)。

一方、田中さんは卒業後に地元・京都に戻り、高校の教師になる予定。「教師として、大好きなレスリングをもっと広めていきたいです。もちろん、私にとっても天皇杯は最後の大会だから、必死で勝ちにいきますよ」。

卒業後はそれぞれの道に進む3人。今は気持ちを一つにし、学生生活最後の大舞台へ挑む。

第606回

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