教育方法・技術論(中・高)D【教育学部設置科目】
大学院文学研究科 修士課程 2年 安藤 謙(あんどう・けん)
三尾忠男先生(教育・総合科学学術院教授)によるこの授業は、教職課程必修科目の一つで、必要に応じて映像教材やタブレットなど、さまざまなツールを用いて授業が行われます。私は昨年度から全ての授業をiPadを使って受講していたため、ICTを用いた授業について、受ける側の目線では理解しているつもりでしたが、教壇側からのICTを活用した教育方法の知識や技術については無知であったため、受講しました。授業は講義とディスカッションを織り交ぜつつ、三尾先生に用意していただいた穴埋め式のレジュメを埋めながら進んでいきます。
学校授業の構成やプランニングなどは、教職課程の他の科目でも扱うことが多い内容だと思いますが、三尾先生の授業では、とりわけ教育用ツールについて学ぶ機会が他の授業に比べて多いことが特徴だと思います。
特に、昨今注目されているICT活用については、先生が用意してくださる資料や板書をiPad上で見ることができるだけでなく、学生がそこに書き込んだものが教室の大スクリーンに映し出されるなど、双方向の情報共有をタイムリーに行うことができます。このようにICT活用について積極的に取り組んでくださっているため、相互理解につながり、従来の教育方法と社会変化に応じた今後の教育方法について、実践的に学ぶことができます。さらに、ディスカッションの時間も非常に多く、授業方法や各種ツールに対する意見交換を学生間で行うことができ、新たな発見をすることもあります。
三尾先生は非常に穏やかで、常に学生の質問に対し好意的に対応をしてくれます。また、授業は5分間の休憩を取るなど、息抜きもできるため集中力が切れにくいです。毎回、最後にレビューシートやアンケートがあり、授業を振り返る機会が設けられているので理解が深まります。私は、受講前にシラバスに目を通してこの科目を選んだのですが、毎回シラバスの内容通りであったので、体系的に学ぶことができ、非常に満足のいくものでした。