Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早稲田の学問

空気で走る究極のエコカー 小野田研で開発中

次世代型の自動車を目指して、空気で走る車

大学院環境・エネルギー研究科 修士課程 2年 八木 勝也(やぎ・かつや)

自分の写真私が所属する環境・エネルギー研究科の小野田弘士研究室では、低炭素社会・循環型社会・スマートコミュニティーをコンセプトに、環境に優しい次世代型の社会作りに向けた研究を行っています。その中で私は、「超軽量小型モビリティ」(Ultra Light-weight Vehicle:略称ULV)の研究開発を進めています。ULVは1人乗りのエコカーで、長距離ではなく短距離移動の手段として用いることのできる乗り物として、本研究室では10年以上研究開発を進めてきました。ULVの大きな特徴の一つが、ガソリン以外のさまざまなエネルギー源で動かせることで、過去の研究では水素を用いた燃料電池を使用したモデルや、電気で動かす電気自動車のモデルなどを開発してきました。自動車の排ガスなどによる環境問題が顕在化している社会の中で、いかに環境に優しい自動車を開発できるかが鍵となっていますが、中でもULVは、特に低燃費かつ低コストで運用できる次世代型の自動車として注目を集めています。

ULVの外観

小野田弘士理工学術院教授の研究室で開発中の「超軽量小型モビリティ」(ULV)

現在私が研究しているのは空気エンジンを使用して走るモデルで、世界でもまだ実証事例の少ない圧縮空気を動力源とする自動車です。圧縮空気自体は、エネルギー源としてまだほとんど活用されていませんが、われわれにとって最も身近でどこにでもある素材のため、手頃で地球に優しいエネルギーとして着目されています。さらに、現在はULVの活用範囲を広げるために、福岡県北九州市にある早稲田大学大学院情報生産システム研究科の研究室と共同で、過去のULVモデルに自動運転の技術を搭載することを目指しています。

本研究室では研究出張に行くことが多く、私の場合もシミュレーションなどは西早稲田キャンパスで行いますが、車両の性能試験や実走試験は本庄キャンパスの実験室で行ったり、自動運転の共同研究のために北九州キャンパスに行くこともあります。それ以外にも、実際の車両の開発をしていただいている工場に行き、作業工程の見学をすることもあります。

本庄キャンパスの実験室の様子

本庄キャンパスの実験室の様子

このように、本研究室では最先端の研究を進めながらも、研究室だけで完結せず、直接現場に行くことを大切にしています。実物を見て初めて気付くこともたくさんあり、貴重な学びになっています。

研究を進める中で最も自分のやりがいにつながっていると感じるのは、常に未来の地球を見据えて最先端の研究に取り組めていると実感できるときです。過去研究や似た研究事例がないため、自力で考えて研究を進めなければいけない大変さはありますが、今後につながる成果が出たときは最高の達成感を得ることができます。

一日のスケジュール
  • 07:00 起床
  • 10:00 研究室到着。前日のデータ整理、メールチェックなど

    今年のゼミ合宿での写真(本庄セミナーハウス)

    今年のゼミ合宿は本庄セミナーハウスで行いました(筆者は後列右から3番目)

  • 11:00 研究。一つのシミュレーションを回し終わるのに一日以上かかります
  • 13:00 お昼ご飯。高田馬場、西早稲田周辺のラーメン屋さんに行くことが多いです
  • 14:00 研究。シミュレーションを回している間に他の研究を並行して行うか、もしくは過去の結果をまとめる作業をします
  • 19:00 友人と夕食、またはアルバイトなど
  • 22:00 帰宅
  • 24:00 就寝
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