留学生に聞きました!
112の国と地域から約5,400人(2016年11月現在)の留学生が集う早稲田大学。彼らはなぜ日本に来たのでしょうか? 日本で何を感じ、どんなことを学んでいるのでしょうか? 前編のエジプト、ウズベキスタンからの留学生に続き、後編ではカナダ、台湾からの留学生に、日本と早稲田大学の魅力を語ってもらいます。
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あなたはなぜ早稲田に?
ジョルダン・ジェラルディン(From カナダ)
10代でアジアを旅したとき、優しくてクールな日本人にたくさん出会ったことがきっかけで来日しました。16年が経った今も、日本と私の「ラブストーリー」は続いています。
ワン・チーハオ(From 台湾)
アニメとマンガに興味があり、中学生から日本語の勉強を開始しました。語学力を磨きつつ、日本の最先端テクノロジーについて学ぼうと思い、早稲田へ留学しました。
意外とアナログな日本
Géraldine Jourdain (ジョルダン・ジェラルディン) From カナダ

大学院アジア太平洋研究科国際関係学専攻。文部科学省の奨学金を受け、博士後期課程に在籍。人身売買と難民の問題を中心に研究している。社会への実践的な成果や解決策につなげることが目標。将来は、アジアの国際機関で働くことに興味がある。
外国人が日本に抱くイメージと現実には大きなギャップがあると感じます。例えば、海外では日本はロボット先進国というイメージが定着していますが、実際にはテクノロジーが思ったほど日常生活に浸透しておらず、20年前で時が止まっていると感じることさえあります。現に、支払いはクレジットカードより現金が主流ですし、住民登録など役所での手続きも、あまりIT化されていません。ただ、それが必ずしも悪いわけではなく、日本の本質や独自性が保たれている要因でもあると感じます。
これからも日本の社会に積極的に関わり続け、日本人への理解をさらに深めたいと思っています。
台湾より日本の方がしっくりくる!?
WANG CHIH-HAO (ワン・チーハオ) From 台湾

基幹理工学部2年。コンピューターサイエンスを専攻。国際コース(英語学位プログラム)に在籍し、専門分野については得意の英語で学びながら、日本語教育研究センターで語学を勉強中。卒業後は米国の大学院への進学を視野に入れている。将来は国際的な企業で、日本語、英語、中国語を使って働くことが目標。
学部では授業やレポートに追われる毎日ですが、サークルやアルバイトに挑戦するなど、充実した学生生活を早稲田で送っています。また、たくさんの友達もできました。来日当初は、WISH(中野国際学生寮)でできた日本人の友達に助けてもらいましたし、授業では他国の留学生と一緒に議論したり、課題に取り組んだりしています。
唯一、病気になった時は台湾に帰りたいと思いました。病院でのやり取りが難しく、異国の地で家族のサポートもない中、不安を感じたからです。でも、おかげで日本語は上達し、精神的にも成長しました。今では、台湾より日本の方がフィットしていると感じるくらいです。
まずはしっかりと勉強して、良い成績をキープしつつ、交換留学に挑戦するなど、今後いろいろな経験をしたいと思っています。
(『新鐘』No.83掲載記事より)
※記事の内容、登場する学生の所属・学年などは取材当時(2016年)のものです。