Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早稲田の学問

目的別 参考にしたい 学生のリアルな海外体験レポート

海外に出る目的や現地での活動内容はさまざま。3人の学生に、海外での体験について聞きました。

Report.01 ロボットを通じて異文化交流

創造理工学部 3年 斎藤 菜美子(さいとう・なみこ)
◆訪れた国/都市:インドネシア/ジョグジャカルタ
◆目  的:日本代表として「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」に参加するため

私が所属する「ROBOSTEP」はロボット製作を手掛ける大学公認サークルです。2015年6月に出場した「NHK学生ロボコン」では優勝を収め、世界大会である「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」へと駒を進めることとなりました。舞台はインドネシア。アジア約20カ国から各国・地域の代表が集まり、ロボットによるバドミントンで競い合いました。

大会の中で他国の代表者たちと交流しているうちに、ロボット製作上で重要な設計思想や制御方法、材料、加工方法、製作環境など、国によってさまざまな違いがあるということに気付きました。また、多少手荒な操作でも制御できている国や、計算をしつくしてロボットを作り上げてきた国など、完成品からそれぞれの「お国柄」を感じることができ、興味深かったです。同じタスクをこなすロボットでも「国によってここまで大きな違いがあるのか」と驚かされました。

バトミントンの試合の様子

チーム全員とインドネシア人の担当ガイドさんとの集合写真

ただ、「ロボットが好き」という気持ちはどこの国も同じで、お互いのロボットを紹介したり、技術を教え合ったりする機会もあり、とても有意義な時間でした。私は中国の選手と特に親しくなり、中国のロボットに搭載されていた画像処理について詳しく教えてもらい、勉強になりました。私が日本のロボットについて解説した際は、専門用語が分からず、細かなことまで伝えられたか不安になる場面もあったため、今後は語学にも力を入れていきたいと思います。そして、将来的には世界で活躍できるエンジニアになりたいです。

世界遺産であるボルブドゥール寺院にも行きました

仲良くなった中国とネパールの友人と。パーティー会場にて

 

 

 

 

 

Report.02 世界トップレベルの学生たちと共に学位取得に挑戦

法学部 4年 吉川 雄太(よしかわ・ゆうた)
◆訪れた国/都市:中国/北京
◆目     的:法学学士学位を取得するため

高校から中国語を学んでいたことや、大学1年次で履修した国際法の導入ゼミで国際政治・国際法に興味を持ったことから、北京大学への留学を決意。2015年秋学期より北京大学ダブルディグリープログラム生として、北京大学国際関係学院で授業を履修し、法学学士の学位取得を目指しました。北京大学の学生は非常に積極的で、授業でのディスカッションは特に印象に残っています。北東アジアの核安全保障に関する講義では、日本・中国・韓国・米国・ロシア・北朝鮮など各国からの学生と意見交換をすることができ、まさに学生版「六者会合」でした。国際色豊かかつ誰もが優秀な環境で、苦労することもありましたが、クラスメートと切磋琢磨(せっさたくま)することで大きく成長できたと実感しています。

核安全保障を専門に扱う教授の紹介で「米中核安全保障モデルセンター」を訪問

安全保障の観点から日越関係について発表。グループ発表後、教授より感謝状をいただきました

 

 

 

 

 

 

 

また、北京滞在中、航空会社にて一週間のインターンシップに参加しました。予約センター・空港・貨物・営業などさまざまな部署に配属され、空港や電話での接客から、普段私たちが目にすることの少ない機材のメンテナンスや貨物の配置・重量計算まで、貴重な経験をさせていただきました。

今後、大学を卒業して社会人として生活していくにあたり、留学で得た知識や考え方をあらゆる場面で生かしていきたいです。留学であらためて気付いた日本の良さを世界に発信し、また世界の良さを日本に取り入れることで、どんな職業や方法であれ、これからのグローバル社会に貢献していくことができたらと思います。

航空会社でのインターンシップ

春節休みにハルビン氷祭りへ。気温-31℃!

 

 

 

 

 

Report.03 アメリカでの芸人活動が教えてくれたこと

大学院基幹理工学研究科 修士課程 1年 中野 友博(なかの・ともひろ)
◆訪れた国/都市:米国/シアトル
◆目     的:多様性と新しい物事の捉え方を身に付けるため

私の夢は日本の航空宇宙ビジネスをけん引する人材になることです。夢をかなえるため、航空産業の聖地である米国・シアトルで学びたいと、2015年9月に「挑戦」というテーマを掲げ渡米。少数制の授業できめ細かな指導が特徴のベルビューカレッジで学びながら、ワシントン大学(UW)ラグビー部での活動や日本語の授業のアシスタントなどにもチャレンジし、充実した日々を送っていました。

UWラグビー部、他のコーチと

UWラグビー部、創部53年初の北西部大会優勝の瞬間

 

 

 

 

 

 

中でも印象に残っているのは、芸人としての活動です。留学生活終盤の4学期目に、リーダーシップを教えるNPOでのインターンで団体の設立者とお会いした時、たまたま私が発したジョークに対する反応が良く、「米国人には、話を聞く価値がある人間であることをまずは示す必要がある」と感じました。そこで高校時代に経験した芸人としての活動にあらためて挑戦しようと決心したのです。米国と日本のお笑いには大きな違いがあるため、その研究からのスタート。“Stand-up comedy”というマイク一本で話すスタイルで、米国の芸人を参考にしつつ日本人であることを武器にしたネタを作り、ショーケースに参加しました。初参加にも関わらず、トリを飾ることになり、気合で乗り切ったところ、予想以上に大ウケ。これが大きな自信につながり、どんなときも勇気を持って行動する大切さを学びました。また、この経験でキャリアに対してもより具体的に考えられるようになりました。私が目指す航空業界は規制がとても厳しいのですが、だからこそ「挑戦」することが大切だと気付きました。将来は、今までの常識にとらわれないビジネスの創造と、継続することに「挑戦」したいです。

学校のパーティー

パフォーマンス中

※本書の記事の内容、登場する学生の所属・学年などは取材当時(2016年度)のものです。

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