Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早稲田の学問

一人一人の「問い」を育む、豊かな場作りへ

「教育学演習Ⅰ・Ⅱ」 【教育・総合科学学術院設置授業】

教育学部 4年 藤本 啓寛(ふじもと・たかひろ)

菊地栄治先生(教育・総合科学学術院教授)の教育学演習、通称「菊地ゼミ」は、見えない、分からない社会とゆっくり向き合いながら、一人一人の「問い」を育んでいく豊かな場作りを大切にしている授業です。菊地ゼミは、文献輪読や単一テーマによる共同学習だけでは決して得られない、「学び」に近づくための工夫が満載です。

主に3年生が取り組むプロジェクト「問い・ストーリー」は、ゼミ生がこれまでに得た経験や考えを物語調で書き起こし、その中からリサーチ・クエスチョンとなる問いを見つけ、磨いていくというものです。同じゼミに集まったとはいえ、関心事の範囲は「教師」「格差」「個性」などとさまざま。単一のテーマを先生が提示するのではなく、あくまでもゼミ生一人一人のナラティブ(mono・語り)から出発し、関わり合いを通して引き出し合い、高めていくことを目指しています。

菊地先生のコメントで議論が深まるオープンゼミ

菊地先生(中央)のコメントで議論が深まるオープンゼミ

3、4年生が協力して取り組む「早稲田祭への出展」は、今年で8年目を迎えます。大人数の一方的な講義では気付かなかった、ゼミ生同士の関わりはこの秋に一気に深まります。アカデミックな問題や関心だけでなく、多種多様な関心が渦巻く大学の学園祭という中で、仲間・来場者と共に気付き、考え、思考することを目的とし、菊地ゼミならではの社会との関わりを生起させています。

ゼミ合宿でのバーベキューの皿洗いも大切なゼミ活動です

ゼミ最中に最も発言が少ない人、それは実は菊地先生です。「ゼミ」と聞くと想起するのは、学生が発表を行った後の先生による厳しいフィードバックではないでしょうか。菊地ゼミはゼミ生同士の学び合いを大切にしているため、ゼミ生の発言が絶えず、先生の発言はかなり少ないです。それでも、合宿やイベントなど、ゼミ生同士の関係性を深めるチャンスを数多く作ることで、メリハリのあるゼミ活動ができています。

ゼミ生の多くは就職活動や教員採用試験に向けた勉強の真っ最中ですが、私自身は研究職を目指し、学修・研究を進めています。菊地ゼミで学んだことで、2年生まではぼやけていた研究への向き合い方をリアルにイメージすることができるようになったためです。

ゼミ開始第1週に行う合宿で一気に距離が縮まります

大学院でも引き続き取り組む、学校経営における教育と福祉の協働についての臨床的研究を通し、学校現場と未来の子どもたちを少しでも元気付けていきたいと思っています。子どもたちの「生きる」に寄り添う臨床に当たっての基本的な規矩(きく)は、きっと、ゼミへの関わりの延長線上にあると思うのです。

菊地ゼミFacebook:https://www.facebook.com/kikuchizemi/

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