経済学研究科博士後期課程2年
横手 康二(よこて こうじ)
私は経済学の一分野である「ゲーム理論」の研究をしています。ゲーム理論は、数学を用いて社会問題を分析する理論で、その中の「協力ゲーム理論」と呼ばれる分野が私の専攻です。この理論では、人々が協力によって得られた利益をどのように分配するのが望ましいのかを研究します。利益を分ける方法として、全員で均等に分けるという方法や、各人の貢献度に応じて分けるといった方法が考えられます。これらの分配方法を、数学を用いて表現します。そして、さまざまな分配方法の間の差異や類似を論証します。
ゲーム理論の魅力は、理論の結果が現実の問題を解くことに応用されている点です。例えば、新人医師を研修医として病院に配属する際、ゲーム理論の手法が用いられています。

海外の学会での報告の様子。報告中に聴衆から質問を受けることもあるため、英語で受け答えをする練習もします
ゲーム理論は、世界を舞台に研究が進んでいます。そのため、海外に行き、英語で報告をすることもあります。これまでに3回、海外の学会で研究報告をしました。研究を通して海外の人と話す機会を得られることも、ゲーム理論の魅力です。
私の将来の目標は、ゲーム理論の研究者になることです。ゲーム理論の発展に貢献することを目指します。

図書館で研究 経済学や数学の本を読みます。
【ある日のスケジュール】
- 08:00 起床、メールチェック
- 09:00 登校 電車の中で論文を読みます。
- 10:30 院生との勉強会
- 12:00 昼食
- 13:00 図書館で研究
- 16:30 ゼミに出席
- 19:30 帰宅、夕食
論文執筆 ホワイトボードでアイデアを練ります。
- 20:30 論文執筆
- 24:00 就寝