Critical Reading and Writing(基礎)
政治経済学部3年 室伏 由佳 (むろふし ゆか)
より実践的かつ質の高い英語力を身に付けたい。そう思ってオープン科目のシラバスを開いたのが始まりでした。本科目はネイティブスピーカーの先生との対面形式とオンデマンドを併用した少人数制の授業です。批判的読解力と文章力はもちろん、グループディスカッションを中心に進むので話す力も鍛えられます。
私がこの授業で学んだことは二つあります。まず最も実になった点は、論理的思考力です。英語の論説文や短編小説を、文章の説得力や段落ごとのつながり、全体の論理的整合性に焦点を当てながら読み、それらを考える上でのヒントやテクニックを学びます。そうした読み方を重ねるうちに、自然とこの文章は整合的か、説得力があるのかと考えられるようになります。このようなスキルは、日本語においても必要な力です。普段何げなく読んでいる文章がまるで違って見えてくるような論理的思考力を身に付けられることが、本科目の最大のメリットだと思います。
次に、もう一つ身に付いたのは、英語で学術的文章を書く力です。授業では、計2回のレポートを書いて先生に添削していただきます。私が最初に提出した文章は説得力に乏しい自分の主観や経験談を交えたエッセーのようなもので、全く学術的とはいえない文章でした。先生の添削とアドバイスを通して基礎的な文章の書き方を見直し、より説得力のある学術的文章へと磨いていきます。前述の論理的思考力もまた、文章を書く上で重要です。最終レポートを提出したときは、自身の文章の前後の違いに達成感を覚えました。
最後に、本科目は学生の自主性も求められるため、積極的に英語に触れることができました。実践的にアウトプットする力もまた、この科目で培ったものといえます。