Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早稲田の学問

(329)現地での活動から見えた「松島」の復興

都市活性化のデザイン(オープン科目)

社会科学部4年 泉野(いずみの) かおり

こんな授業_泉野さん写真2

私はこの夏、卯月 盛夫 (うづき もりお)社会科学総合学術院教授の「都市活性化デザイン」の授業を通じて、東日本大震災で被害を受けた、宮城県の「松島」の復興を考えました。取り組んだ課題は、「規則に縛られない、新しい松島の魅力づくり」。ほとんどの受講生が松島を訪れたことのない人たちでした。そこで事前講義や、松島の現状リポート、町役場の計画書を基に、グループで調査・分析を行い、8月の夏季集中講義を迎えました。

8月3日に現地集合した受講生は、4つの班に分かれ、6日のプラン発表に向けて活動を開始。4日の夜には、受講生全員で町役場の方から直接お話を伺い、松島に対する素朴な疑問への回答や、仮プランに対するアドバイスを頂きました。私たちの班は、「松島の夜の魅力」をアピールする計画書を作成し、翌5日には1日中外を歩き回り、「ここを歩くには、もっと分わかりやすい看板がほしい」「ここは住宅街だから、静けさを大事にしたいね」など、初めて松島を訪れるお客さまと同じ目線に立って、プランを構想しました。

わずか2日間でプランを完成させるには苦労を要しましたが、最終的に「月の小径」という夜の散歩コースに加え、散歩スタイルや街灯デザインといった提案を、町役場の方を前に発表させていただきました。日本三景の一つである松島ですが、若者層の認知度は低く、仙台駅から電車で約20分というアクセスの良さなどのアピールポイントをいかに発信するかが、今の課題だと思います。

今回の講義では、私たちは新しい視点で「松島」の魅力を提示したに過ぎません。私たち若者が日本各地にもっと足を運び、日本の姿を確認していくこと、そして日本の魅力をどう発信していくのかを考えていくことが、重要であると感じました。

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