Organizational Strategies of Service Industry in
Asia(アジアにおけるサービス産業の組織戦略)
商学研究科専門職学位課程 2年 上赤坂 智裕 (うえあかさか ともひろ)
この授業は、シンガポールのサービス産業を学ぶだけでなく、ビジネス面での文化、慣習、考え方などの特徴を理解した上で、日本型の経営と比較し、両国のビジネスの違いを学ぶことを目的とし、2月6日から4日間、集中的に開講されました。
授業はシンガポールマネージメント大学SMUで行われ、英語による学生参加型の学習環境の中で、大滝教授のレクチャー、4名のゲストスピーカーの講話、カペラホテル訪問、グループプレゼンテーションといったプログラムに取り組みました。大滝教授が私たちに意見を述べることやゲストスピーカーに質問することを促してくださったこともあり、アクティブな授業になりました。
特に印象に残っているのは、授業2日目のカペラホテルの訪問です。「カペラ」は、リッツ・カールトンの創業者が設立したホテルグループで、リッツ・カールトンが航空機のファーストクラスとすると、カペラホテルはプライベートジェットというビジネスコンセプトを持ち、最上のサービスを提供する上でのスタッフの理念教育には目を見張るものがありました。カペラホテルではZeitgeistとCANONと呼ばれるスタッフのための行動規範を策定し、それらと連動して、Vision、Mission, Objectives、 Service Processが明確化されていました。さらに、それらを日常の業務で具体的にどうオペレーションするかを示したServiceStandards も明確化され、スタッフ一人一人がクオリティの高いサービスを提供できる教育がなされていました。VisionやMissionと日々の業務とをリンクさせることは、日本企業も学ぶ必要があると思います。
このようにこの授業は、実践的な学びを通してグローバル社会で活躍するための力を体得できる授業です。