Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早稲田の学問

地域でできること 

創造理工学研究科 修士課程2年
鷲谷  聡之(わしや さとし)

▲地元住民にアンケートの内容を説明している様子(筆者は右)

私の研究テーマは「暑熱アジア・カンボジアの成長と省エネルギーの調和」です。経済発展が著しい暑熱アジア地域では、成長と共に多様な環境問題が表れ始め ています。また、経済発展とともに地縁・血縁に基づく地域コミュニティの役割が喪失していることも重要な問題の一つです。

 

▲仏教寺院で僧侶たちにインタビュー

先進国の環境問題の解決には、地 域コミュニティの重要性が見直され始めています。しかし一度失ってしまった地域コミュニティを再生することは非常に難しく、多種多様な課題に直面している 状況です。そのため発展途上国では、いかに成長を妨げずに省エネルギー化を実現するかが重要なテーマなのです。私はカンボジア都市部を対象に、地域コミュ ニティを活用した環境問題の緩和について取り組んでいます。

▲研究生活に連れ添うもの① 地元学生との会食。腹を割って地元学生と話し合えると、次の日も頑張ろうと思えます。ビールがあれば、話は無限大に広がります。

この研究においてフィールド調査は欠かせないため、長期休暇中にカンボジア の首都・プノンペンに滞在し、都市部の民家を1軒ずつ訪れてアンケートを実施しました。炎天下で、地元の学生と協力して1軒1時間ほどのアンケートを行っ たのですが、国境を越えてカンボジアを良くしようと頑張る私たちを見て、回答者が「Thank you for helping Cambodia」と言ってくれたときには、言葉にできないほど嬉しかったです。

将来の目標は、国連開発計画(UNDP)で発展途上国の開発支援を行うことです。机上の空論を描くのではなく、しっかりと現地に赴き実情を自分の目で確かめ、より多くの人が豊かになる術を考えています。

 

 

▲研究生活に連れ添うもの③ Uni-ballのペンと方眼紙ノート。考えを整理したり、アイデアを出したりするときに多用します。Uni-ballはカンボジアでも売っていたので、かなり重宝しました。

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