野菜もチャーシューも早稲田愛も、たっぷりこってり
ピコピコポン
【取材・文】
早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ)
法学部 3年 佐久間 隆生(さくま・りゅうせい)
東京メトロ副都心線の西早稲田駅から3分ほど歩いたところに店を構える二郎系ラーメン屋「ピコピコポン」。二郎系とは、三田を本店に全国41店舗(2022年3月時点)存在する「ラーメン二郎」発祥のラーメンのこと。麺が太く、大盛りの野菜や厚切りの豚(チャーシュー)が特徴で、ここ「ピコピコポン」はそんな二郎系ラーメンの名店として知られています。
店主の松延さんは、神奈川県にある二郎系ラーメン店『豚星。』で修業された経験を持ち、「ラーメンじゃなく、二郎系が好き」と語るほど二郎系への愛に溢(あふ)れている方。2018年5月にオープンして以来、早大生をはじめ、多くの人で賑(にぎ)わっています。

無料で「やさい」、「にんにく」、「あぶら」、「からめ」を追加できる。あぶらを頼むと豚の背脂が追加され、からめを頼むと味が濃くなる
こちらのお店は食券制で、王道の「ラーメン」をはじめ、量を調節した「プチラーメン」、本格的な辛さが魅力の「辛いラーメン」や「季節の柑橘の冷やし中華」など、バラエティ豊かなメニューがラインナップされています。さらに、「味玉」や「のり」、「チーズ」や「生卵」などのトッピングも非常に充実。今回は一番人気の「ラーメン」を注文し、店主オススメの「季節の柑橘」をトッピングすることに。さらに、無料トッピングの中から「あぶら」をセレクトしました。
運ばれてきたのは、とにかくボリューミーな一杯。つやつやと光るあぶらが食欲をそそります。毎朝7時から店内で打っている自家製中太麺はモチモチした食感で、食べ応え抜群! クタっとした“やさい”と味の染みたうまみたっぷりな“あぶら”の相性も最高です。厚さ2センチほどもある豚はジューシーでかみ応えがあり、ぜいたくに2枚ドンと入っているのがうれしいポイント。

ラーメン850円(税込み)。通常の麺の量は250gだが、多いと感じる方は150gのプチラーメン850円(税込み)を頼めば安心。他にも、要望に合わせて麵の量は調整していただけるそう。中には「麺無し」を頼む方も
半分ほど食べたところで、別皿で頼んだ「季節の柑橘」を投入。スープの香りが一転、とても爽やかに! 豚だしの効いたスープと果実の酸味が合わさって、食欲を加速させます。食べ終わってみると、おなかはパンパン。850円とは思えないボリュームで大満足でした。
一年中食べられる「季節の柑橘の冷やし中華」も大評判。一般的な冷やし中華とはその風貌が大きく異なっていますが、柑橘の酸味が利いたスープは絶品。オイリーなものが苦手な方にも人気です。トッピングの種類も幅広いので、自分好みにカスタマイズした一杯を作ってみるのも楽しいかもしれません。
写真左:「季節の柑橘の冷やし中華」900円(税込み)。さっぱりしていて食べ応えも十分。チャーシューの分厚さにも注目!
写真右:「季節の柑橘(別皿)」100円(税込み)は、春夏秋冬季節ごとに旬の食材が使われる。今回は、さっぱりとしていて爽やかな香酸柑橘である橙(だいだい)。通常、「季節の柑橘」は果実を絞ったものがトッピングした状態で出てくる。途中で味変したいなら、まずは、別皿で頼むべし
「私語禁止」や「ロット乱し(食べるペースが遅いことで店の回転率を狂わせること)厳禁」などの暗黙のルールから、初心者には敷居が高いといわれる二郎系。しかし、「ピコピコポン」店内は居心地が良く、店主の松延さんも優しくてフレンドリー。常連客の早大生を応援するため、大学公認サークルのグリー・クラブの公演に足を運ぶこともあるそうです。また、店内の目立つところには早稲田大学ヨット部の勧誘ポスターまで貼ってあり、二郎愛に負けず劣らずの早稲田愛を感じました。まだ試していない早大生も、入学したばかりの新入生の皆さんも、機会があればぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。
写真左:店の外観。ピークタイムは昼と夜8時前後で、西早稲田キャンパスの学生たちがよく訪れるそう
写真右:店内カウンター10席、テーブル8席。男性客が比較的多いが、女性も気軽に入りやすい雰囲気
店舗情報
【住所】東京都新宿区高田馬場1-3-13
【営業時間】月〜金11:00〜15:30(ラストオーダー15:20)、17:00〜22:30(ラストオーダー22:00、より早まるときあり)
日9:00〜15:30(ラストオーダー15:00)
※新型コロナウイルスの感染状況による変更あり
【定休日】土曜日
【Twitter】@matunobu0330
店主の松延さんから早大生へ一言
「ラーメン二郎に通い続けて15年、ずっと味の研究を行ってきました。これからも皆さんに楽しく食事していただけるよう努力していきます」