グローバルエデュケーションセンター本格始動 羽ばたけ!未来のグローバルリーダー
早稲田大学は創立150周年(2032年)へ向けた中長期計画「Waseda Vision 150」を達成すべくさまざまな取り組みを行っています。その具体的なアクションとして、2013年4月に「グローバルエデュケーションセンター」を開設しました。2014年3月から科目登録を開始しますが、この特集ではグローバルエデュケーションセンターが目指す学びやそこで展開されるプログラムをご紹介します。
グローバルエデュケーションセンター所長 政治経済学術院教授 瀧澤 武信 (たきざわ たけのぶ)
・グローバルエデュケーションセンターとは
グローバルエデュケーションセンター(GEC)は、皆さんが社会人として世界のあらゆる場所で活躍する上で必要となる、多様な知識や能力、スキルを身に付けるための科目を提供する教育機関です。専門分野を学ぶ基礎となり、社会に出てからも必要となる基礎的スキル・WASEDA式アカデミックリテラシーやリベラルアーツ教育科目を提供し、人間力・洞察力を備えた人材を育成します。
・グローバルエデュケーションセンターが提供する学びとは
センターでは、アカデミックリテラシー、語学、リベラルアーツなどの多彩な科目に加え、プロフェッショナルズ・ワークショップやボランティアなどの実践力を育成する科目も積極的に展開し、グローバルリーダー育成につながる教育プログラムを用意しています。加えて、主専攻以外の学問分野を体系的に学ぶ「全学共通副専攻」をさらに充実させます。
アカデミックリテラシーの「アカデミックライティング」「数学」「統計」「情報」「英語」は大学で学ぶ基盤であると同時に、これらの技術、知識を身に付け、社会で活躍できることを目指すものです。具体的には、レポートの作成、金利計算とその意味、推測統計、情報リテラシー、英語によるディスカッション、の5つについて、それぞれ基本部分を理解し、実習を十分に行うことにより、実社会で活用できるようになります。
語学は、英語科目に加え、ドイツ語、フランス語、中国語、イタリア語、朝鮮語の他、20言語を超える多彩な科目を展開し、チュートリアルやテレビ会議システムの利用など、実践的に学ぶ機会を多く設けています。
リベラルアーツとしては、物事の本質を見極める洞察力を養成することを目的とし、スポーツ実技を含め、全学部の学生にとって幅広い教養を身に付けられるような科目を全学オープン科目として展開しています。加えて、各種寄附講座・提携講座、他大学との協定に基づく連携講座など、学ぶ意欲のある皆さんの期待に沿えるようにプログラムを提供し続けていきます。
興味のある科目を受講して学力や幅広い教養をどんどん身に付けてください。
興味・関心のある分野を履修して体験と知識を増やそう!!
- アカデミックリテラシー
- リーダーシップ語学
- キャリア教育
- ボランティア
- リベラルアーツ
- プロフェッショナルズ・ワークショップ科目
- 留学
- 全学共通副専攻
- スポーツ・実技
・学びの基礎力「WASEDA式アカデミックリテラシー」
早稲田大学では、「アカデミックライティング」「数学」「統計」「情報」「英語」を身に付けることを推奨しています。文系、理系問わず、これらはあらゆる学問の礎となり、社会人となってからもあなたをしっかり支えてくれます。
科目・プログラム紹介
アカデミックライティング
学術的文章の慣習、語句の適切な使い方、分かりやすい構成の方法、引用と出典の明記の仕方など、論文やレポート提出に求められる技能をオンデマンド方式で学びます。指導員からのフィードバックを受け、文章作成力の向上と同時に思考そのものも鍛えることができます。また、ライティング・センターでは、対面方式によりレポートや論文作成の助言を行っています。
数学
身近なテーマを通して数学の基礎知識を身に付けるのと同時に、数学的な論理的思考力を養える科目です。金利などのテーマを、初級レベルからステップアップして学ぶことができます。オンデマンドの授業で不明点があればメールやBBSの他、「対面指導室」でティーチング・アシスタント(TA)による指導を受けることも可能です。文系学生を対象とした科目です。ぜひ挑戦しましょう。
統計
「ビッグデータ」という言葉を耳にしたことはありますか? 情報化社会ではデータを活用し、意思決定を行う場面があります。ビジネスの現場のみならず学問研究においても、文理を問わず、あらゆる学部において統計的なスキルを駆使して解析する手法が存在します。「統計リテラシー」は、2014年度から順次開講するオンデマンド科目です。どうぞご期待ください。
情報
電子メールやSNS、インターネットを用いた検索、プレゼンテーション資料の作成など、コンピュータスキルやネットワーク上の情報活用能力などは、誰にでも必要とされる能力です。これらの基礎的なスキルなどを学ぶ科目「PC ・ネットワークを利用した情報表現」「情報科学の基礎」では、早稲田キャンパス24号館コンピュータルームなどを利用して情報リテラシーを身に付けていきます。
英語
グローバル社会で生きていくためには、英語コミュニケーション力は必要なスキルです。早稲田大学では、応用言語学の理論を取り入れて開発された3段階のプログラムで、使える英語を徹底的に鍛えます。 STEP1 の「Tutorial English」では少人数で「話す」「聞く」力を身に付けます。STEP2では英語での思考力、STEP3では英語で協働する力の獲得を目指します。
全学共通副専攻
学部の専攻分野を問わず、特定のテーマを追求できるプログラム。 専攻分野を補強、応用する分野を学ぶ、また第二の強みをつくるべく新たな分野に挑戦する…など、活用方法はさまざまです。興味・関心のあるテーマを見つけてチャレンジしてください。
さまざまな問題がグローバル化、複雑化し、かつ、激しく変化する現代社会では、社会情勢の変動やテクノロジーの進化、多様化する価値観などに柔軟に対応できる能力を養う必要があります。柱となる専門分野を複数身に付ける、また、リベラルアーツを体系的に学ぶことによって、多角的かつ複眼的な判断が可能となり、問題解決につながっていきます。
グローバルエデュケーションセンターでは、時代や社会の変化に即した幅広い学問領域から、29の副専攻を提供します(2014年度)。各副専攻には、テーマに沿って、「コア科目」と「選択科目」が設定されており、在学中に修了に必要な単位数を修得し申請すると修了が認定され、卒業時に修了証明書が発行されます。
文系学部の学生が理系分野の知識を集中的に学んだり、異分野の知識を活用して専門分野の新たな領域を開拓したり―それぞれの「学びへの動機」や「キャリアプラン」に基づいて、主専攻への新たなアプローチを探る、第二の強みとしてその後のキャリアにつなげるなど、さまざまに活用されています。
教育学部3年 朴(ぱく) エレナ
全学共通副専攻「コリア研究」
私は在日韓国人であることを生かして世界で活躍するために副専攻では韓国の文化、歴史、語学を学べる「コリア研究」を専攻しました。主専攻とは違った分野の授業は刺激的でとても満足しています。副専攻を通じて幅広い知識を身に付け、社会で活躍したいと考えています。
履修の流れ
STEP 1 副専攻を選ぶ
センターWebサイトや『履修ガイド』を参照して検討してください。
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STEP 2 指定科目を履修
期間は卒業まで。履修計画で迷ったときはコーディネーター教員に相談しましょう。
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STEP 3 修了申請を行う
指定科目を8単位以上履修したら「全学共通副専攻修了希望申請」を行います。
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GOAL 修了証明書発行
修了要件をクリアし、所属学部での卒業が認められた場合、卒業時に修了証明書が発行されます。
●履修相談は「早稲田ポータルオフィス」へ
履修相談や質問は、早稲田ポータルオフィスで受け付けています。スタッフが親身になって対応します。なお、来室前にあらかじめWebサイトで「よくある質問」を確認することをお勧めします。
早稲田キャンパス7号館1階
履修相談受付 月~土 10:00 ~18:00
開室時間 月~金 9:00 ~20:00(授業期間外は18:00)/土 9:00 ~18:00