Waseda Weekly早稲田ウィークリー

大学フル活用

平日の睡眠不足を補うために、週末に10時間以上寝ると、ますます体がだるくなるような気がします。「寝だめ」はできないのでしょうか? (先進理工学研究科修士課程2年 女性)

【今週の相談】

平日の睡眠不足を補うために、週末に10時間以上寝ると、ますます体がだるくなるような気がします。「寝だめ」はできないのでしょうか?
(先進理工学研究科修士課程2年 女性)

20131021佐藤保健センター戸山分室
保健師 
佐藤 貴以子 (さとう きいこ)

朝晩めっきり涼しくなり、寝心地の良い季節になりました。一方、勉強やサークル活動、アルバイトなど多忙な日々を送っている早大生の皆さんは、慢性的に睡眠不足気味の方も多いのではないでしょうか。睡眠不足が続くと心身ともに疲労がたまり、感情のコントロールができなくなったり、集中力の欠如、免疫力の低下などさまざまな影響が出てきます。今回の相 談は「寝だめ」についてですが、長く寝たからといって、それまでの睡眠不足を補うことができたり、その後の睡眠時間が短くて済むということはありません。 その日の睡眠の質と量は前日の睡眠によって決まり、眠らずにいた時間が長くなるほど、その翌日眠る時にいつもより深い眠りが多くなります。睡眠不足だった 日の翌日は、寝入り始めの3時間に集中して熟睡できるように調節され、量の不足を質で補うようになっています。ですから、それ以上たくさん寝ても、質の悪 い浅い眠りばかりになり、起きた時に体がだるく、気分も悪くなり、かえって疲れてしまいます。さらに寝だめをすると、睡眠リズムが乱れてしまい、眠りたい 時間に眠れない、朝起きたい時間に起きられないなどその後の睡眠の質を悪くします。つまり、週末の寝だめは月曜日の疲れにつながります。睡眠時間にこだわ らず、毎朝同じ時刻に起床するよう心掛けましょう。

「なかなか寝付けない」「昼夜逆転」「朝起きられない」など日常生活に支障が出てくるような場合は、大学の保健センターや精神科・心療内科に相談してみましょう。

✔質の良い睡眠をとるための心構え
□睡眠時間にこだわらない (日中の眠気がなければOK)
□眠くなってからベッドに入る
□毎日同じ時刻に起床する (太陽光を浴びて、体内時計をリセット)
□眠る目的以外でベッドの中で過ごさない
□昼寝は短めに、遅くとも15時前までに

参考資料: 『睡眠学』(日本睡眠学会編、朝倉書店)、『みんなのメンタルヘルス』(厚生労働省Webサイト)

Tags

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/weekly/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる