うだるような暑さが去り、衣服の袖に風が吹き抜ける。日暮れは早くなり、人々が早足で帰路に就く。そんな冬の始まりの静けさを打ち破るように幕を開けるもの、それが「早稲田祭2025」です。
今年のキャッチコピーは「人生に、つながろう」。
人は、一生をかけても世界中の全ての人と出会うことはできないといわれています。自分の人生に現れ、「失いたくない大切な存在」となる人と出会うことは、決して当たり前のことではありません。しかし、私たちは毎日の生活を送る中で、そのことを意識するどころか、忘れてしまいます。
皆さんにとって、他者とはどのような存在でしょうか。
私は今までの人生で出会った人から、少しずついろいろなものを受け取ってきました。ある人からは新しい知見を、またある人からは新しいまなざしを。それらを得てできた人生のカタチは、まるで全て自分がつくり上げたもののように見えます。しかし、実はたくさんの人との「つながり」を通してできあがった、唯一無二のカタチなのです。他者の存在なしには、自分の過去を語ることも、未来を語ることもできないでしょう。
そのような「つながり」のきっかけが、「早稲田祭2025」にはちりばめられています。「早稲田祭2025」は、人がつくる学園祭です。その過程には、たくさんのつながりがありました。楽しみながら、ぶつかりながら、時には勇気を出してできた人とのつながりは大きな輪になり、早稲田祭の屋台骨となっています。
早稲田祭を通して生まれた大切な人との「つながり」が、あなたの明日への原動力になることを願って。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
「早稲田祭2025」運営スタッフ 文化構想学部 1年 石附 なの葉(いしづき・なのは)
第1182回
「早稲田祭2025」公式Webサイト:https://wasedasai.net/






