坪内博士記念演劇博物館
職員 宮地 由 (みやち ゆう)
演劇博物館で渉外・広報業務を担当している宮地です。
早大正門から大隈銅像手前を右に曲がると、正面に白い漆喰(しっくい)の壁とハーフティンバーの柱が目を引く洋館が見えてきます。日本で唯一の演劇の博物館、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館です。「エンパク」の愛称で親しまれるこの博物館は、1928(昭和3)年10月、坪内逍遙博士により創設。名優の遺品や役者絵、舞台写真など演劇ファンには垂ぜんの国内外の演劇資料百万点余りが収蔵されています。また、映像・演劇史を紹介した常設展の他、企画展も開催しています。企画展に伴う演劇講座では大隈講堂などで当代一流の演劇人や研究者が登壇、熱弁を振るい優れた演技で聴衆を魅了します。
皆さんは、演劇博物館に入られたことや演博企画に参加されたことがありますか?館内に入ると茶色の床板に温かい光を落とすシャンデリアなど、古風な空間が迎えてくれます。中へ進むと古今東西の華やかな演劇の世界が待っています。そして何より、入館や演劇講座参加をはじめとして全て無料です。演劇に興味のある人もない人も、学生時代に見聞を広める意味で、お金のかからないこの早稲田の中の「宝物殿」を利用しない手はありません。充実した学生生活を送るために「エンパク」をぜひご利用ください。企画や収蔵品についての情報は演劇博物館Webサイトで調べることができます。
演劇博物館へのご来館、演博企画へのご出席を心よりお待ちしています。

16世紀のイギリスの劇場「フォーチュン座」を摸して建てられた演劇博物館。正面1階は舞台で、シェイクスピア劇などの公演が行われる
坪内博士記念演劇博物館
早稲田キャンパス5号館
03-5286-1829