Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早稲田の学問

(341)国際法の観点から日本が抱える問題を考える

国際法Ⅱ

法学部2年 葉山 俊輝 (はやま としき)

00341_1355_こんな授業_学生写真民法や刑法などの国内法を勉強すると、国際法は身近に感じないかもしれません。確かに、国際法は国内法とは違う次元にある学問です。しかし、実際には多くの場面で日本を含めた各国が国際法を順守しています。萬歳 寛之 (ばんざい ひろゆき)教授の「国際法Ⅱ」では“生きた学問”である国際法を、体系的に学ぶことができます。

この授業の特徴は、各分野を学んだ後に、実際にその分野に関連する時事ニュースの動画を見て現実の問題として学ぶことです。例えば、海洋法の分野を学んだ後には、中国の防空識別圏設定が海洋法の公海自由の原則にどのように関係しているのかを学びました。このように学んでいけば、勉強する以前は何げなく見ていた国際ニュースも、「この国の行為は国際法の○○に違反しているな」と思うようになり、“生きた学問”として吸収することができます。

また、萬歳教授は、国際法の複雑な概念を、図やレジュメを用い丁寧に説明してくれます。例えば、海洋法の分野で、国際法上の海の線引きは教科書の説明だけでは完全に理解することが難しいですが、萬歳教授は、それらを成立の歴史と合わせて分かりやすく解説してくれました。

私の夢は、日本政府で働き、外国との交渉や東アジアに横たわる国家間の紛争を解決することです。大学入学後、紛争を解決することは容易ではない、と授業やサークル活動を通じて感じましたが、この授業を通して、国際的な問題に直面した場合に、国際法を用いてどのように解決していくべきかを思考する基礎能力を身に付けることができました。

また、紛争の「解決」のみに目を向けるのではなく、別の視点から日本と中国、韓国など東アジアの国々との関係を「改善」する機会を模索する必要性を感じました。

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