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着物を着て歩く風情豊かな街並み 岡山県・倉敷美観地区

歴史を感じる建物と自然の融合

大学院法学研究科 1年制修士課程 先端法学専攻 知的財産法LL.M.コース
堀田 直孝(ほりた・なおたか)

倉敷川を背に

昔から変わらない空間が存在し続け、非日常を味わえる点で、自分にとって大切な場所。それが、倉敷美観地区。出身地である岡山県の中でも一番好きな場所です。この一帯はかつて江戸幕府直轄地の天領として人々が集まり栄えていました。現在も街の至るところで歴史の薫りを満喫することができます。

倉敷美観地区から児島湖へ流れる倉敷川。川沿いにはしだれ柳があり、美しい街の雰囲気を醸成しています。川舟流しも行われており、舟上からも美観地区の風情を感じることができます。

この地区には昔ながらの建物が多く残っています。その建築物には生子(なまこ) 壁と呼ばれる伝統的な壁塗り様式が用いられていて、美しい倉敷の風景を彩るのに重要な役割を果たしています。

写真左:市内を流れる倉敷川。川沿いに柳並木があることで有名です
写真右:美観地区の多くの建物に見られる生子壁

倉敷の中心、本通り沿いに面して建っているのは国指定重要文化財の井上家住宅。倉敷美観地区で代表的な大型町屋の一つです。内部はきれいに保存され、当時の様子を伺い知ることができます。

その裏手にあるのが、阿智神社。美観地区内の鶴形山に鎮座する神社で、180段以上ある石階段を上がった先に位置しています。境内からは倉敷の風景を一望でき、中高時代から息抜きをしたいときによく訪れていました。

写真左:井上家住宅の内部。部屋の向こう側に坪庭が見える
写真右:阿智神社へ続く石段から街並みを見下ろしたところ

最後に、一番好きな夕暮れの美観地区の風景をご紹介します。日が暮れるにつれて、柔らかい光を放つ街灯がともり、美観地区の建物たちを照らし始め、立ち並ぶ小料理屋はのれんを掲げ、騒がしい日常を忘れられる穏やかな時間が流れていきます。

小さい頃は百人一首の稽古で毎週美観地区の中にある公民館を訪れていました。東京に来てから頻度は減りましたが、帰省してふと足を運んだときに、幼い頃の記憶をたどって懐かしい気持ちになります。ここは訪れた人の誰もが忙しい日々から離れ、街の優しい雰囲気に包まれることができる場所だと思います。こんなたくさんの見どころがある岡山県の倉敷美観地区に、ぜひ一度お越しください。

小料理屋などの商店が並ぶ通り

◎ 岡山県はこんなところ ◎

岡山県は中国地方に位置し、東は兵庫県、北は鳥取県、西は広島県と境界線を接し、南は瀬戸内海に面している。面積は約7,114平方キロメートル。県の人口は約185万人(2023年10月1日現在)。温暖な気候で災害も少なく、“晴れの国”と呼ばれている。桃やブドウの生産が盛んで、備前焼の工芸品も有名。また、倉敷市の児島地区は国産ジーンズ発祥の地。

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