Olympic and Paralympic Project Promotion Section早稲田大学 オリンピック・パラリンピック事業推進室

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【開催報告】9月11日瀬古利彦×山中伸弥スペシャル対談「人生とマラソンを語る」

東京2020オリンピックのマラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を前に、「人生とマラソンを語る」と題したスペシャル対談が井深大記念ホールで開催されました。本学の校友、瀬古利彦・日本陸上競技連盟マラソン強化戦略プロジェクトリーダーと、ノーベル賞受賞者でランニング愛好家としても知られる山中伸弥・京都大学iPS研究所所長が、人生とマラソンをテーマに熱く語り合いました。

対談に先立ち、第一部ではお二人それぞれによる講演が行われました。瀬古氏は『MGCの見どころ』と題して、来たるMGCの注目ポイントを解説されました。MGCとは瀬古氏が考案した新しいマラソン日本代表の選考システムで、低迷する日本のマラソン界に危機感を抱いた瀬古氏はオリンピックで戦える条件として「安定性・勝負強さ・プレッシャーからの耐性・調整能力の高さ」の4点を挙げます。これらの条件を満たす選手の選考と強化を一つにしたいという思いからMGCが生み出されました。先行して行われた指定競技会の結果により第一関門を突破した男子31名、女子12名の選ばれしランナーが9月15日のMGCで日本代表の座を競い合います。「日本一小さいマラソン大会、されど日本一エキサイティングなレース」がMGCなのです。

ペースメーカーが付かないMGCは、瀬古氏でもレース展開が全く読めないと言います。その中でも、東京タワーを過ぎた25キロ、皇居前の32キロ付近、40キロ手前の坂が勝負のポイントになるだろうと予想されました。また注目選手として、男子は本学の校友である大迫傑選手(Nike)をはじめ設楽悠太選手(Honda)、井上大仁選手(MHPS)、服部勇馬選手(トヨタ自動車)。女子は鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)、松田瑞生選手(ダイハツ)、前田穂南選手(天満屋)、岩出玲亜選手(アンダーアーマー)の名前を挙げ、それぞれの選手の特徴をわかりやすく指摘されました。

 

続いて山中氏には『iPS細胞が開く新しい医学』と題して、マラソンと医学分野の研究を重ね合わせながら講演をされました。冒頭、山中氏が一番記憶に残っているマラソンレースとして1979年の福岡国際マラソンを挙げました。それは瀬古氏が優勝した、モスクワ五輪の選考レースです。ノーベル医学・生理学賞を受賞したことで知られる山中氏ですが、当時からマラソンが大好きで、自身もランナーです。そんな山中氏曰く『研究は超長距離マラソン』。特に20~30年かかる研究の資金集めには大変苦労されているそうです。そのために「『iPS細胞研究基金』を立ち上げ、マラソンを走ることで寄付を募ることを始めた」とのことです。

紆余曲折を経て辿り着いたiPS細胞の発見から13年。現在、その研究は「やっとマラソンでいうと折り返し地点に来たところ」だそうです。「ただマラソンと同様、研究開発はゴールに近づけば近づくほど大変。それでも継続していくことが大切で、最後まで完走したい」と述べられました。

 

 

第二部で行われた対談では、マラソン界そして医学界の第一人者であるお二人が語り合いました。幼少期から学生時代、現在にかけてのお話しなど、これまでの歩みを振り返りつつ、今後に向けてのお話しが展開されました。最後は、東京オリンピックに向けて「マラソンのメダルを期待している(山中氏)」とのこと。関西出身のお二人によるユーモア溢れる対談は、聴衆がお二人のお話しに真剣に聞き入りながらも、時に笑いもあり大いに盛り上がりました。

 

(文章作成/写真提供 早稲田スポーツ新聞会3年 宅森咲子   )

 

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