2019年2月12日、香川県の小・中学校・高等学校及び特別支援学校の保健体育教員を対象とした、「香川県オリンピック・パラリンピック教育フォーラム」が香川県高松テルサにて開催されました。
当日は、本学のオリンピック・パラリンピック事業推進担当理事である友添理事が、講師、パネルディスカッションのコーディネータ、そして座談会のファシリテータとして登壇し、参加者・登壇者共に意見を述べ合いました。
フォーラムは、①講義「運動部活動ガイドラインについて」②パネルディスカッション「オリパラ教育の可能性」③座談会 「オリパラ教育から考える新学習指導要領の趣旨を踏まえた体育・保健体育の授業」の3部で構成されました。
講義では、教員の働き方改革に加え少子化や地域の学校の衰退化によるガイドラインの変更をふまえて、現代の生徒のニーズに対応した部活動(シーズンスポーツや近隣学校との合同部活動等)外部指導員の受け入れなど、今後の新しい運動部活動の在り方について提案がなされました。
続いてパネルディスカッションでは香川県から指定されたオリパラ推進学校の教員より、「オリパラ教育の可能性」というテーマで、それぞれ取り組まれている授業や課外活動内容についてプレゼンテーションがあり、内容についてコーディネータより意見がありました。プレゼンテーションでは、高校生に対しオリパラに関する歴史・ルール・経済的効果などの授業を実施されている学校や、パラリンピック競技を生徒に体験させたりオリパラ新聞を制作させる取り組みが発表され、オリパラ教育を通して活気づいた学校の様子が伺えました。プレゼンテーションの後は、より発展的な内容にしていくための方法や、教員自身が取り組みを通して変わった点の振り返りなど、コーティネータとプレゼンターとの間で有意義な意見交換が交わされました。
最後の座談会では「オリパラ教育から考える新学習指導要領の趣旨を踏まえた体育・保健体育の授業」というテーマについて、体育に関する教育学を専門とする本学および香川大学の教授が登壇し話し合いました。
まずは新しい学習指導要領のできた背景について友添理事よりお話があり、その後、生徒のライフスキルの身に着け方や今後のICTを利用した教育方法についてなど具体的な事例を示しながら討論されました。