早稲田大学は、所沢市とともに、東京2020オリンピック競技大会におけるイタリア共和国オリンピックチームの事前トレーニングキャンプについて、イタリアオリンピック委員会と正式契約を締結しました。
10月31日(水)イタリア大使館にて実施された締結式には、ジョルジョ・スタラーチェ駐日イタリア共和国特命全権大使、齋藤泰雄JOC副会長ら多くの来賓をはじめ、東京2020オリンピック・パラリンピック大会組織委員会スポーツディレクターの室伏広治氏、競泳男子200メートル平泳ぎの世界記録保持者であり、本学4年の渡辺一平選手(水泳部所属)も出席しました。
事前トレーニングキャンプでは本学所沢キャンパスを拠点に陸上・競泳など複数競技で200人以上の選手、関係者らが訪れる予定であり、また、本学はキャンパス隣接地に約100人を収容できる宿舎を新設します。
イタリア・オリンピック委員会のセンシーニ副会長からは「早稲田大学総長ほか、私たちを歓迎し、力を尽くしてくださった皆様に感謝いたします。私たちが協力しあうことで、今後、より強い絆が生まれることを確信しています。ぜひとも、みなさんのお心づかいやおもてなしの心に報いたいと思っております。」との言葉をいただきました。
これを機に本学は2020年に向けて、事前キャンプの受入準備を進めるとともに、交流を促進するための具体的な取組をさらに進めていきます。
鎌田総長の挨拶(要旨)
このたび、イタリアオリンピック委員会との間で、2020年東京オリンピック競技大会イタリア代表チームの事前トレーニングキャンプに関する契約を締結できること、誠に光栄に存じます。
昨年3月、イタリア共和国から所沢市へ事前トレーニングキャンプ受入れの要望があり、以降、本学所沢キャンパスの視察をはじめ、イタリアオリンピック委員会との協議を続けた結果、昨年10月に本学はイタリアオリンピック委員会、埼玉県、所沢市と覚書を締結いたしました。
以来、イタリア共和国と本学の従来からの長きにわたる文化・学術交流や産学連携にくわえて、スポーツ栄養学シンポジウムの共催やイタリア代表競歩チームの世界選手権事前合宿の受入れといった新たな交流も始まっております。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、早稲田大学にとって新設される施設等の有形のレガシーはもちろんのこと、イタリア共和国代表の方々が本学所沢キャンパスの施設を利用し、学生たちが選手と触れ合うことで、記憶という無形のレガシーも生み出します。このような新たなオリンピックレガシーを構築できることを大変嬉しく思うと同時に、イタリア・日本両国の友好関係がさらに一層深いものとなることを心より願っております。