Olympic and Paralympic Project Promotion Section早稲田大学 オリンピック・パラリンピック事業推進室

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早稲田大学ボランティアアンバサダー・村岡桃佳選手に聞く、東京2020大会におけるボランティアの魅力とは

かけがえのない経験に出会えるオリンピック・パラリンピック大会

村岡桃佳

平昌パラリンピック競技大会で5つのメダルを獲得したチェアスキー(※)選手・村岡桃佳さんが、早稲田大学のボランティアアンバサダーに就任。学生もボランティアに参加できる東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が近づく中、村岡さんに大会の意義や素晴らしさを語ってもらいました。

※チェアスキー…障がい者スポーツのうち、座位で行うアルペンスキー競技。1枚のスキー板の上にいすが装着されている。

【プロフィル】

むらおか ももか/1997年埼玉県生まれ。4歳の時に「横断性脊髄炎」と診断され、車いす生活になった。2014年、高校2年の時に出場したソチ2014パラリンピック競技大会にてアルペンスキーの大回転で5位に入賞。2015年、パラアスリートとして初めてトップアスリート入試でスポーツ科学部に入学。 平昌2018パラリンピック競技大会にて5つのメダルを獲得。

多くのボランティアに支えられた平昌パラリンピック競技大会

私が出場したソチ・平昌両パラリンピック大会において、ボランティアスタッフは非常に大きな存在でした。世界中から集まったボランティアスタッフは、会場のどこにいても出会うほど大人数です。ボランティアスタッフは、大会の運営から選手のサポートまで、さまざま業務を担います。例えば私の場合、宿舎を出発する早朝5時に車いすで道を通れるように事前に雪かきをしていただいたり、表彰式に出席する際の細かなサポートをしていただいたりしました。

競技の際にもサポートが手厚かったです。ゲレンデの循環は通常リフトを使用するのですが、平昌大会のアルペンスキーではゴンドラでした。ゴンドラの場合、乗降の際に毎回スキー板を外さなければならず、ウオーミングアップではゲレンデを数回往復するので非常に大変です。しかし、ボランティアスタッフに付き添っていただき、移動中は板を抱えてくれ、着脱や雪上の移動までサポートしてくれたので、本当に助かりました。こうした競技の現場は専属スタッフがサポートするのが基本ですが、実際は人数が足りないのでボランティアスタッフの支えが不可欠です。

ボランティアスタッフは開催国だけでなくあらゆる国の人が参加しますが、皆さんとはコミュニケーションを通じて仲良くなったりもしました。平昌の大会期間中、買い物ができるオリンピックプラザに出掛けたことがあります。その日は夜に金メダルの表彰式を控えていたのですが、買い物の帰りに選手村に向かうバスの乗り場が見つからないというアクシデントに見舞われました。慌てて近くのボランティアスタッフに聞いたところ、その方も分からなかったようで、他のスタッフに聞いて回ってくれることに。そうしているうちに、次々と人が増え、最後にはみんなが必死に探してくれたのです。場所が分かった後も全員で乗り場までついてきてくれました。おそらくすべての人がボランティアスタッフだったのですが、本当に皆さん優しかったです。

 

大会の自国開催は数十年に一度の大舞台

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が近づいていますが、自国開催は冬季のアスリートとして率直にうらやましいです。夏季のオリンピック・パラリンピック大会は個人的にも好きで、時間があればテレビで観戦します。もともとやっていた陸上競技は特によく見ますよ。

ボランティアについては、ニュースでも議論がされている一面もありますが、やはりオリンピック・パラリンピック大会という大舞台に関わることができること自体が貴重な機会です。日本で開催されるのは十年〜数十年に一度のこと。人生に何度も立ち会えることではありません。

私はアスリートですが、ボランティアであっても大会に参加する意義の深さは同じです。メディアを通じて「外側」から大会を見るのが普通ですが、参加して「内側」から見る大会の光景は全然違います。大会に対する考え方、人と人のつながり、運営上の現実的な課題も含め、大会のすごさと重みを体で味わうことができます。

ボランティアスタッフが親身に大会運営や選手のサポートをすることは、アスリートにとって非常にありがたいことです。平昌の時の支えは本当にうれしかったですし、その国の人を「優しいな」と感じました。日本人は、温かい優しさを心の中に持っている一方、見知らぬ人に対しては控えめなところがあると思います。どちらも日本人の良いところかもしれませんが、オリンピック・パラリンピック大会のように大規模な場所で海外の人と行動する場合は、ぜひ与えられた業務を超えたサポートをするような積極性を持っていただきたいです。全員が優しさを持って支え合う東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、素晴らしいものになると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリンピック・パラリンピック大会のボランティアという体験は日常では味わえない

私がチェアスキーをはじめたのは小学校3年生の時。車いすの私にとって、風を切って雪の中を自由な方向に行ける感覚は爽快でした。その瞬間から現在に至るまで、楽しみながら、そして失敗を乗り越えながら、強い思いを持って競技に打ち込んできました。

オリンピック・パラリンピック大会には、大会に人生をかけて挑むアスリートが集結します。そんな人たちと直接関われば、トップアスリートの精神力や、オフの時の意外な一面を知ることができます。ですので、私自身もボランティアができるならやりたいくらいです。4年に一度の大舞台で自分自身に課せられるボランティアとしての使命は、日常生活で味わうことができない重みのあるものでしょう。大変ではあると思いますが、大会を終えた時の達成感も大きいはず。学生の皆さんにも、ぜひ積極的にボランティアに参加してほしいと思っています。

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