培った外国語を活かして会場運営をサポート
参加学生体験談
2018年2月、韓国・平昌(ピョンチャン)で開催された第23回冬季オリンピック大会にて、早稲田大学は6人の学生ボランティアを派遣しました。参加学生たちは、昨年秋の事前研修と2月上旬の現地研修を経て、2月9日〜25日の大会期間中に各開催地で活動しました。帰国した学生の中から、国際教養学部1年の豊田七瀬さんに体験談を語ってもらいました。
【プロフィール】
豊田七瀬/国際教養学部1年
言葉と会話の大切さを実感した平昌
韓国語の勉強が参加のきっかけ
2018年2月9日〜25日にかけて、韓国にて平昌冬季オリンピック大会の学生ボランティアに参加しました。私は、中学生の時にK-POPに興味を抱いたことがきっかけで、以来ずっと韓国語を勉強しているので、日常会話レベルの語学力を身につけています。今回のボランティアはその力を発揮できるチャンスだと思い、参加しました。
早稲田大学の学生は、全国外大連合(日本の外国語系国公私立大学の連合)と大韓体育会(韓国のスポーツ競技団体を統括する組織)のいずれかの組織に属する形でボランティア活動に参加します。私は全国外大連合に参加し、普光フェニックス・スノーパークの競技場で、観客の案内や出入口の運営補佐などを行いました。
極寒の競技場で国際交流
私が派遣された普光フェニックス・スノーパークは山岳リゾート地。競技はスノーボード男子スロープスタイルやフリースタイルスキー女子モーグルなどの屋外競技担当だったので、かなり寒かったです。活動がない日はボランティアのパスで試合を見ることもできます。平野歩夢選手が銀メダルを獲得した試合も、目の前のスタンディング席で見ることができ、感激しました。
現場では、韓国や他国の学生たちと共同で作業します。韓国人は英語が話せない人が多く、各担当の連携はとても大変でした。現地の統括者も英語を話せず、指示を伝えるために私が韓国語を英語に通訳するなど、予想外のできごとが次々と起こります。言葉や会話の大切さを、身をもって知ることができました。また、案内をした韓国人のお客さんの多くが、お礼にお菓子やカイロをくれたことなど、韓国文化の優しい側面も印象的です。
食事や宿泊は現地の学校の寮で、韓国の学生とともに過ごします。ルームメイトの韓国人学生と友人になるなど、ボランティア活動外の時間も非常に充実していました。韓国では学校で日本語を学んでいる学生が多く、想像していたよりも多くの人たちが日本語を話していたことも衝撃的でした。
2020年は、多くの学生ボランティアを
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催時も私はまだ学生なので、もう一度ボランティアに参加したいです。将来は、語学力を活かせる貿易関係などの仕事に就きたいと思っています。言葉の大切さや大会の素晴らしさを学んだ平昌冬季オリンピック大会は、大変貴重な経験になりました。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、ぜひ多くの学生にボランティアに挑戦してほしいと思っています。