2018年と2019年の夏期、所沢市内において、イタリアの競歩・競泳代表選手団によるトレーニングキャンプが実施され、本学と所沢市が協力し、選手団の受け入れ対応や支援活動を行った。
2018年4月11日から26日にかけて実施されたトレーニングキャンプには、イタリア競歩代表選手団の選手5名が参加。翌月に控えた中国・太倉での世界競歩チーム選手権に向けて、準備を行った。練習は主に所沢市民体育館や市道で実施。本学からは、所沢航空記念公園内で行われた歓迎レセプションへの参加、学生ボランティアの派遣、トレーニング機器の貸与などを行った。大会では銀メダルを2つ獲得した。
翌年の2019年7月10日から17日、イタリア競泳代表選手団が、韓国・光州で行われる第18回世界水泳選手権大会に向けたトレーニングキャンプを実施し、選手22名、コーチを含むスタッフ13名の計35名が所沢キャンパスを訪れた。選手たちは所沢キャンパス内のアクアアリーナとトレーニングルームで練習に励んだ。キャンパス内に運営本部を設置し、万全のサポート体制を整え、大きな混乱もなくキャンプは終了した。その後に行われた世界水泳選手権大会では、金3つ、銀2つ、銅3つのメダルを獲得するなど、イタリア競泳選手団の躍進につながった。また、キャンプの期間中は、歓迎会や公開練習、所沢市立三ヶ島小学校で給食に参加するなど地元の人々との交流を深めた。
同年7月25日から8月12日には、前年に続きイタリア競歩代表選手団がトレーニングキャンプを実施。東京2020オリンピック競技大会を想定し、所沢航空記念公園周辺、所沢市民体育館、新座市総合運動公園陸上競技場で練習を行った。本学からも7名の学生がボランティアとして参加し、選手のサポートを行った。
2018年と19年のイタリア競歩・競泳選手団による計3回のトレーニングキャンプは、ボランティアの対応や施設の準備、練習時間の管理、食事面でのケア、さらに所沢市との連携など、運営面での様々な課題を発見することができ、東京2020大会でのイタリア選手団受け入れを計画する上で、貴重な機会となった。

アクアアリーナの最新設備はイタリア選手団からも好評を得た

所沢市内で練習を行う、イタリア競歩代表選手団

選手のサポートには、学生ボランティアが参加した