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【活動報告:地域連携ワークショップ】燕市のプログラム(2023年度)が終了しました

『新潟県燕市×公益社団法人つばめいと』との地域連携ワークショップは、多くの関係者の皆様のご理解とご協力により今回で6回目の活動終了を無事迎えることができました!

今回頂いたテーマは『「多様な人材の活躍促進」の実現に向けて地域外から来た人材の定着を促す施策を提案せよ』。燕市は金属洋食器などを始め製造業が盛んで中小企業が多い地域であるという特性をもち、外国人労働者をはじめ多くの人材が移住してくるものの、なかなか地域に定着していただけないという課題があるそうです。

学生たちは約2か月間、事前調査やフィールドワークを通して得た気づきを基に繰り返し議論をかさね、最終報告会の場で提案を行いました。その活動についてご報告いたします。

燕市及びつばめいとの皆様には受け入れ人数について拡大いただき、2チーム10名でワークショップに臨みました。学生たちは自らそれぞれが名付けた「つばめの御守り」チームと「TSUBAMEX」チームとして活動を進めてきました。

1月のオリエンテーションでは、学生同士の顔合わせや、燕市の担当者の方からテーマの内容や背景、市の基礎情報についてご説明いただきました。学生たちも興味が尽きず、多くの質問を投げかけていました。

現地フィールドワークに向けて学生たちはまず事前調査とオンラインヒアリングを行い、どのような仮説が立てられるか考察するため様々な情報収集を行いました。現地での活動準備を整えたうえで、2月19日(月)~22日(木)に3泊4日で、いざ燕市へ。

現地初日はなんと本学校友である鈴木力(すずき・つとむ)燕市長との懇談からはじまり、学生は地域連携ワークショップに寄せられている市の期待の大きさを感じるとともに、燕市の力になりたいという思いをあらたにしたようでした。

地域の方々、特に技能実習生として外国からいらしている方へのヒアリングでは、自分たちが想定していた答えと全く違う反応であったりと、事前調査では知れなかった実情を目の当たりにし、メンバーそれぞれが現地に来て知る意味を実感していました。

つばめいとが運営する「つばめ産学共創スクエア」にて宿泊だけではなく現地調査の拠点として使わせていただき、学生はまちを散策し寝食を共にし連日議論を交わすことでメンバー同士親交を深めてくれました。

  

中間報告会では、フィールドワークで得た地域の実態を踏まえた提案を考え、燕市役所やつばめいとの方々へ自分たちのアイデアを発表しました。評価いただいた点もありましたが、まだまだ詰めが甘い部分があったようでより説得力のある提案を目指します。学生たちはそれぞれのチーム、最終提案の提出ギリギリまで議論を重ね、努力の結晶となる提案を考え抜きました。

最終報告会は、早稲田大学と現地燕市役所をオンラインでつなぎ、ハイブリット形式で実施いたしました。鈴木市長やつばめいとの代表にもご参加いただき、さらに早稲田大学会場にはつばめいとご担当者、そしてフィールドワークでお世話になった新潟大学の学生たちにもご参加いただきました。

2チームとも、これまで重ねてきた議論の成果を存分に披露し、質疑の場では闊達な意見交換が行われました。鈴木市長からは両チームのアイデアをぜひ参考にするといっていただき、本学グローバルエデュケーションセンター加藤准教授からは現実味がある提案であるため発表後の質疑が大いに盛り上がったとコメントをいただきました。

最終報告会後に実施した学生同士での振り返り会では、これまでの振り返りとお互いの良いところのフィードバックを行いました。少し気恥ずかしいですが、自分では気づかなかった自分の良いところを、苦楽を共にした仲間に認めてもらうことは、きっと今後学生たちの自信の拠り所となってくれるでしょう。

これにて本プログラムは感動のなか、大団円で終了しました。学生の中にはフィールドワークで地域の方々の活動に感銘を受け、もう一度現地に行ってお話を聞きたいという方もいました。本プログラムは多かれ少なかれ参加した学生たちの価値観に影響を与えたことと思います。

改めて本プログラムにご協力いただいた方々に厚く御礼申し上げます。

参加学生の声

  • 応募するかしないか迷っているあなた!思いっきり応募してください。ワークショップを経ながら楽しいことも大変なこともありましたが、本当に参加してよかったと思います。いい人たち、いい街に巡り会えたことがとても大事な財産として残っています。まさに大学生でないとできない経験なので、やりがいも楽しみもたっぷりの活動になると思います。(政治経済学部3年)
  • このワークショップ(以下、WS)に参加するまで、私は自分の意見をはっきり言うことに苦手意識がありました。ですが、常に自分の意見を求められる環境に身を置いて、自分の考えを何度も言語化することで、次第にその苦手意識は薄れました。チームメンバーや大学職員の方が客観的にアドバイスを下さったので、自分では気づかなかった自分の強み弱みを知ることが出来ました。
    また実際に燕に赴き、たくさんの方にお話を伺わせて頂いたことで、普段都市部で生活しているだけでは気づかない学びを得ることが出来ました。学年も学部も、持っているバックグラウンドも異なるチームメンバーと、二ヶ月間にわたってこのWSに取り組んだ経験は、これからの大学生活において貴重な糧になりました。(文化構想学部1年)
  • これまで「地域創生」というものに漠然と興味があったこと、また長期休みを利用して何か一つのことに真剣に取り組みたいという思いから今回の参加に至りました。結果として、2ヶ月間濃密な時間を過ごしチームで提案を練り上げ最終報告会までやり切ることができたのはとても大きな経験になりました。実際議論を重ねていく中で一人一人強みの違うチームメンバーから学ぶことは多く、自分のできることできないことを振り返る機会にもなりました。また現地調査を通して多様な考え方に触れられたのも貴重な経験であったと感じています。その一方で「地域創生」というフレーズを都合良く使ってしまっていたことに気づかされました。地域の生の声に触れ自分の中でたくさん考えたことは今後そのような活動に携わる中で必ずいきてくると確信しています。(創造理工学部1年)
  • この2か月間のワークショップは、地域課題の解決とはどういうことかを体感できる貴重な経験でした。このワークショップでは実際に地域に訪れ、地域の方々と触れ合う機会がありました。その中で気づいたことのひとつとして、ひとくちに地域課題・地域創生といっても、その地域の特色や魅力、抱える課題は様々でした。ワークショップを通じて、その地域のことを深く知り、課題を自分事として考え、その地域ならではの魅力に繋げられないか試行錯誤することが、地域課題の解決に貢献する大切な一歩なのではないかと感じています。
    またチーム活動では、学部も学年も異なる個性豊かなメンバーと共に課題に向き合い、自分だけでは考えつけなかった最終提案にたどり着くことができました。このワークショップは、自分の強みや改善点を見つめ直し、すてきなメンバーから学んだことを活かせる、今後の自分の基盤になるような大切な経験でした。絶対に楽しい&貴重な機会なので、参加を悩んでいる方、間違いなくオススメのワークショップです!(商学研究科1年)
  • 今回は燕市のワークショップに参加しました。この活動に参加することで得られることは、①チーム活動のいろは、と②都心と地方の人の感覚のギャップ、です。このワークショップは3泊4日の現地調査もあり、たったの2カ月間を捧げるだけで大きな学びを得られる絶好の機会だと思いますので是非一度参加してみてください!(教育学部4年)
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