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【活動報告:地域連携ワークショップ】田野畑村のプログラム(2022年度)が終了しました

2022年度 岩手県田野畑村と早稲田大学の地域連携ワークショップが終了しました。2018年に協働連携協定を締結するなど、本学と関係の深い同村とのワークショップは、今回で5回目の実施となりました。

今年度のワークショップは、多数の応募者の中から選考を通過した少数精鋭の5名1チーム編成となり、テーマは「“大学生関係人口増加”を目的とした「田野畑満喫プラン」」というものでした。
7月5日のオリエンテーションから9月26日の最終報告会までの約3か月間、学生たちは、自分たちを含めたより多くの大学生が魅力に感じるプラン、またそのプランへの参加をきっかけとして田野畑村への愛着やかかわりを持つ大学生を増やす工夫=関係人口増加、について考え抜きました。

直近2回のワークショップは新型コロナウイルス感染症の影響で完全オンライン形式の実施となりましたが、今回は、田野畑村の皆様のご協力もあり、およそ3年ぶりに現地でのフィールドワークが復活しました。残念ながら新型コロナ関連や体調不良により、フィールドワークへの全員の参加はかないませんでしたが、8月7日~10日まで対面形式で3名、2名はオンラインで参加となるハイフレックス型で関係者へのヒアリングや景勝地、関連施設の見学を実施しました。ヒアリングや現地見学では可能な限りZoomで現地の様子を中継し、現地に行けなかった学生にとっても実際に行ったような感覚になれるほど、かなり充実した内容となりました。また、同村での滞在期間中に予期せずウニ漁が解禁され、ウニの口開けを体験することもできたため、収穫の多い現地調査となりました。

フィールドワークから帰ってきた8月中旬~下旬頃、いよいよ現状分析~プランの検討の段階に入っていきました。グループワーク等にメンバーが全員参加できないこともある中、各々が自分のチームでの役割を見つけ、何らかの形でチームに貢献したい、役に立ちたいというひたむきな姿勢が感じられました。
9月7日の中間報告会では、ヒアリングで得た地域の方々の生の声や現地での実体験を盛り込み、現状分析や課題設定、資料体裁に対しては高評価だったものの、肝心のプランの内容は最終報告会までに検討という状況だったため、プランの具体性や対象とする学生の絞り込み等については様々な指摘や意見を受けました。最終報告会までは約2週間となるため、中間報告会後は、フィードバックの取捨選択、また何よりチーム5人の予定を調整し、最終報告会までのグループワークの日程を優先して検討するなどメンバー5人で話し合いが行われていました。

9月26日の最終報告会では、当日、報告会の総評者である田野畑村の佐々木靖村長より、「すぐにでも実施できるような具体的な提案だった。来年度実現できるように検討をすすめていきたい。」と前向きなコメントをいただけました。ヒアリングに参加した地域の方々も報告会に同席いただけたので、その方々から、「田野畑村の魅力や良さが伝わってくる提案内容で大変ありがたい」といった感想をいただけたことで、学生たちは自分たちの提案にかける想いが村の関係者に伝わったことを実感し、達成感で満ち溢れている様子でした。

最終報告会後に実施した学生同士の振り返り会では、「自分が考えていることを言語化して相手に伝えることの難しさを感じた」というコメントもあり、ワークショップを通じて様々な学びがあったようでした。参加学生全員が、ワークショップで出会った人々とのご縁を大切に、ワークショップで得た経験や学びを今後の学生生活に活かしていけることを信じて、全日程終了となりました。

【参加学生の声】
  • ワークショップを通して田野畑村に愛着を持つことができ、私自身も村の関係人口となることができてとても嬉しいです。今回残念ながらワークショップ中の現地調査は体調不良で帯同できずオンライン参加となりましたが、中間報告会までの日程で個人旅行として田野畑村に伺うことができ、「現地に行くことが大切である」ことを実感しました。村の壮大な景色や、村の人と交流したときに感じる温かさなどは、インターネットを通してはなかなか味わえません。このような体験が、提案内容の検討やプレゼンの際に大いに役立ちました。私はこれほど時間をかけて深い提案をするのは初めてでしたし、インタビューもきちんとしたことはありませんでした。最初は緊張もしましたが、メンバーと共に経験していくうちに慣れて上達もできたと思います。様々なことを経験して学べた、濃い夏になりました!(社会科学部  1年)
  • メンバーそれぞれの得意分野が異なり、その良さを生かすことのできたチームだったと思います。チームにおける自分に適した役割を知ることができたのは、ワークショップで得た大きな収穫でした。実習では「行ってみなければわからないことはたくさんある」ということを実際に体感できました。田野畑村という、自分にとって大切な土地ができたことを嬉しく思います。(政治経済学部 2年)
  • このプログラムに参加したことで、大きな意識変化があった。将来的なビジョンがまだ漠然としていたものの、地方というまた新たな環境に触れたことで、地方での働き方というものに興味を持った。また今まで人前で自分の主張をアピールしていくことに苦手意識があったが、最終報告会での講評やその後の振り返り会で、村の関係者の方々やチームのメンバーから自身の役割や成果物を認めてもらえた時の嬉しさから、今後もっと他のものにも挑戦していきたいと思った。
    (教育学部 2年)
  • このワークショップでは田野畑村の皆さんの温かさや村に対する愛を感じながら、自分もその人達のためにできることを精一杯にやりきれたと思います。グループだからこそできることがあることや人を動かすためのプレゼン方法を学ぶことができました。自分を高めるための挑戦をこのワークショップで終わらせず継続していきたいです。(創造理工学部 2年)
  • このワークショップでは、チームで連携する大切さを学んだのはもちろん、自分の長所を活かしどのようにチームに貢献するかなど、自己理解を深める機会となりました。これからもこのワークショップで得たご縁を大切に、今後の自身の域貢献活動に活かしていきたいです。(国際教養学部 3年)

【活動概要】
連携先:岩手県田野畑村
テーマ:“大学生関係人口増加”を目的とした「田野畑満喫プラン」を提案してください
参加学生数:5名
活動期間:2022年7月5日~9月26日
募集要項はこちら

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