ワークショップ概要
企業名:株式会社電通
テーマ: radiko~若者にラジオ視聴という習慣をつくるには~
参加学生数:20名
活動期間:2021年7月13日(火)~2021年9月14日(火)
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全体概要
本ワークショップでは、広告業界の第一線で活躍するプロフェッショナルの方々に、コミュニケーションの力を軸にしたトータル・ソリューションアイデアの発見や、それを企画まで昇華していく方法についてレクチャーいただきました。具体的な事例の分析を通じてビジネスの現場に触れることにより、学生たちはその企業が抱える問題に対する実践的な課題解決方法への学びを深めました。
コロナ禍での実施となったため、最終報告会を含めた全9回のワークショップをオンラインにて実施しました。
公式ワークショップ活動の様子
■ 初回 オリエンテーション:2021年7月13日(火)
メンバーの自己紹介に始まり、ワークショップの概要説明を行ったほか、エグゼクティブ・クリエィティブディレクターである高崎卓馬様から、様々なケーススタディをもとに「アイデア」の力で「ひとの心を動かす」ことなど、広告業界における仕事のエッセンスを学びました。
■ 第2・3回 課題のあぶり出し、インサイトの発見(strategy):2021年7月27日(火)・8月3日(火)
クリエィティブ・プランナーである佐々木亜悠様から、ケーススタディを交えながら、企画の切り口をシャープなものにするために重要となる、現状把握や課題発見をするうえでの思考法について講義いただきました。その後、本ワークショップのテーマである「若者にラジオ視聴という習慣をつくる」という課題についてグループで議論しました。
■ 第4・5回 PR的解決:2021年8月17日(火)・8月24日(火)
コミュニケーションディレクター/PRディレクターである嶋野祐介様から、社会状況や世の中の流れという視点の取り入れや、企画の出口にもつながるPR的思考法について講義いただきました。「早稲田商店街を救うための方法」というテーマのもと、各自が考えた提案に対して講評いただき、グループワークでの議論もしました。
■ 第6回 中間報告会:2021年8月27日(金)
9月14日(火)の最終報告会に向け、各チームごとに中間発表を行いました。高崎卓馬氏から各チームへ講評いただき、最終報告に向けて企画の方向性を再確認しました。
■ 第7・8回 広告的解決(CR):2021年8月31日(火)・9月7日(火)
CMプランナー/コピーライターである栗田雅俊様から、ケーススタディを交えながら、人を惹きつける広告の「面白さ」の源泉と、それに基づいた広報活動の戦略立案について講義いただきました。また各自が考案したradikoのキャッチコピーに対する講評もいただいたほか、グループワークでは「radikoを使いたくなるCM」というテーマで議論しました。
■ 第9回 最終報告会:2021年9月14日(火)
株式会社電通からは執行役員の樋口景一様、また株式会社radikoの青木貴博代表取締役社長にもご出席いただき、チームごとの発表に対してフィードバックいただきました。その後、アフタートークとして、高崎様から各チームに対してコメントをいただいた後、学生と職員間でワークショップ全体の振り返りを行いました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、今年度も全面オンラインでの実施となりましたが、最後まで参加学生1人ひとりが与えられたテーマに対して真摯に向き合い、2カ月間走り抜けることができました。
参加者の声
- 考えること、それをアイデアに落とし込むこと。その行き来をする楽しさを改めて感じることができました。
考えているだけでは分からなかった発見がたくさん。プロフェッショナルズの皆さんは、これを日々実践されているのだと思うと脱帽です。そんな方々の知見を無料で拝借できるまたとない機会。そしてそれを支えてくださる事務局の皆さんの全力さが、今でも僕の心に響き渡っています。
早稲田に入って良かった、と思える理由がまた1つ増えました。(スポーツ科学部3年) - 人を動かすことの難しさを肌で感じた2ヶ月間でした。人の本質を捉えて、一歩先の未来を見せてあげる。そんなクリエイティブの面白さを体験することができました。広告に興味がある人にとっても、ない人にとってもすごく学びの深いワークショップだったと思います。(政治経済学部3年)
- 社会に出てからするはずの挫折を短期間で体験することができます。
自分と大人との違い、自分が良いと思っていたことが他者からはそう思われないことなど様々な悔しいことがありました。
悔しい分成長するチャンスにもなると思います。迷ったら是非参加してみてください。(社会科学部2年) - 今までプレゼンを作るということ自体経験が少なかったですが、仲間と助け合いながらギリギリで完成させることが出来ました。不安もたくさんある中で、必ず自分のチャレンジが報われる環境が整っていて、誰にでも学びがあると思います。ひとつの課題に向かい、社会の事を考えることと自分の新たな一面に気がつけること、ふたつを両立させるまたとない経験でした。(文化構想学部2年)
- 学部も学年も違う学生と同じチームで一つの課題に向かって議論する中で、他の人の自分が思いつかないアイデアに触れることができて刺激的でした。また、広告業界でご活躍する社員さんの講義内容は非常に興味深いものでした。チームの成長と自分の成長を肌で実感できた2ヶ月間を過ごすことができました。(政治経済学部3年)
担当職員後記
- 広告を【目的のある芸術】と謳う講師陣らの話はアートかつロジカル。毎回、右脳・左脳の両方を活発に使わされる、とても刺激的な講義内容であった。
- 学生たちの議論がまとまらず苦悩する顔と、最終発表後の達成感に満ちた笑顔から、学生の成長を感じたワークショップであった。
- 対面より相互のコミュニケーションが取りにくいオンラインでの実施だったものの、誰1人離脱することなく、充実したワークショップが開催できた。
- 学年も学部もバックグラウンドも全く異なるメンバーで、答えのない課題についてチームとして1つの結論を出す難しさと、回を重ねるごとに徐々に精度を増していく議論の面白さを存分に感じることができた、学生にとっても非常に貴重な経験となったと思う。
問い合わせ先
教務部教育連携課
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