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【活動報告:プロフェショナルズ・ワークショップ】野村證券のプログラム(2022年度)が終了しました

【活動概要】

2022年度で4回目の実施となった「プロフェッショナルズ・ワークショップ(野村證券)」は、野村證券株式会社の皆さまの多大なるお力添えによりすべてのスケジュールを終えることができました。
今年度の課題は、「野村證券の次世代を担う金融サービスの新規事業を企画せよ!」というもので、「金融教育」「祖父母から孫への資産承継」「新富裕層」のいずれかのテーマに基づくサービスを提案することが求められました。多数の応募の中から選出された12人の学生がワークショップに参加し、1チーム4人ずつの3チームに分かれて活動。各チーム内でアイデアを出し合い、議論を重ね、事業提案を行いました。

【活動の様子】

本プログラムは2月から3月の約2カ月間(全9回)で開催されました。初回の2月1日のオリエンテーションでは、学生と野村證券社員、早大職員で顔合わせをし、参加者の自己紹介、会社概要についてのレクチャーを実施。より親睦を深めるために行われた第2回の交流会を経て、第3回から本格的なグループワークを開始しました。

第3回、第4回で行われたのは「金融教育」「祖父母から孫への資産承継」「新富裕層」についてのグループワーク。それぞれのテーマについて各自リサーチし、チーム内で共有して議論を行うことで事業提案に向けて知識を増やしていきました。各チームには社員の方々が入り、議論の様子を見守りつつも学生たちのリサーチに関連した“現場の声”をもらうこともありました。
第5回から、いよいよ事業企画を開始! まずは、過去2回のリサーチ内容や、事業として成り立つかどうか、将来性はあるかなど多角的に検討し、テーマを設定した上で、メンバー一人一人が事業に関するアイデアを出していきました。誰かのアイデアを採用するのか、それとも複数の案を融合して進めるのか、各チームの個性が見られる場面です。

第7回(3月8日)のワークショップでは、「ストーリーボード」を用いた中間発表を行いました。ストーリーボードとは、サービス利用者の体験をストーリー仕立てで描くもので、今回の場合、提案する事業を利用する人の背景や利用した感想、その後の活動内容を表すことが求められました。
発表後、社員の方々からは「相手を説得させるためのデータはないのか」「マネタイズを明らかにしてほしい」「利用者のニーズをとらえきれていない」など、プロフェッショナルな目線でのフィードバックがありました。そこから各チームは、より活発に対面やオンラインでの自主グループワークを行い、最終報告会に向けた準備を重ねていきました。

そして迎えた3月22日の最終報告会。野村證券からは池田肇常務と沼田薫執行役員が、本学からは井上文人常任理事が講評者として参加しました。さらに、提案内容に関連する事業に携わる社員も参加するなど、多くのプロフェッショナルに対して学生たちは2カ月間かけて考えぬいた自分たちの事業案を発表しました。
講評では「アイデアは良いので、マネタイズや競合分析をもう少し深めてほしかった」「体験型の金融教育という発想が面白い。どのように継続して教育を提供するかを考えてほしい」「早稲田の強みを生かせるのはポイントである一方、どうやって優秀な人材を選ぶのかが分かりにくい」などの、鋭いフィードバックがありました。一方で、本プログラム全体に対し、「学生の純粋な思いが伝わるテーマの選び方、アプローチが素晴らしかった」「普通のビジネスのように対等にディスカッションをしたいほどだった」などの温かい言葉もいただきました。

最終報告会終了後には、チームごとにメンターの社員や職員同席のもと、メンバー全員で活動の総括を実施。メンバー同士の良かったところを褒め合い、自分の強み・弱みを分析するなどの振り返りを行いました。また、社員や職員からもワークショップを通した感想や今後の期待と労いの言葉が伝えられ、無事終了しました。
多大なるご支援をいただきました野村證券の関係者の皆様に、心より御礼申し上げるとともに、2カ月間努力してきた学生にも尊敬の念を示します。

【参加学生の声】

  • この2ヶ月間で明らかに力がついたと感じています。金融に関する知識が全然ない状態からのスタートで、新規事業を企画することはとても大変で不安になる時もありました。しかし、企業の皆様や大学職員の方々の支えのもと、チームで1つのことに一生懸命に取り組んだことは、私にとって非常に素晴らしい経験になり、発表を終えたあとは大きな達成感を得ました。さらに、自分の性格・特徴についても知る機会になりました。自分の立ち回りや強み・弱みの発見は、少人数かつ2ヶ月の短期集中型だったからこそできたことだと思います。(商学部2年)
  • チーム一丸となって新規事業企画をした経験はとてもやりがいがあり、大変ためになりました。優秀な社員の方たちと関わる機会が数多くあり、良い刺激を受けることができました。今の自分に足りないことが多々あると認識できたことで、目指す具体的な方向性が定まったのが一番の収穫でした。(商学部2年)
  • チームのメンバーがそれぞれの強みをもっていて、とても楽しく事業案を考えることができた。長期間のワークショップで成長できた実感がある。(社会科学部2年)
  • 卒業後の将来に向けてまだ踏み出せていない人の一歩目におすすめなプログラムです。社会人の方々との交流は自分の視野と知見を広げてくれます。(社会科学部2年)
  • 普段関わりのない学部の学生たちと同じ土俵でプロジェクトを完遂することができ、とても貴重な経験になりました。2ヶ月間、野村證券の方々や学生同士の関わりから、新たな視点や発見をすることが多く、自分の強みや弱みを知るいいきっかけにもなりました。金融の知識や、ビジネスプランを考える力はもちろん身につきましたが、それ以上に異なるバックグラウンドを持つ方々との触れ合いが一番印象に残った出来事でした。春休みにこのような貴重な機会と経験をさせていただいた皆様には感謝しかないです。(基幹理工学部2年)
  • 野村證券の皆様、職員の皆様、そして他学部の学生とも出会える大変貴重な機会でした。ワークショップは決して簡単なことばかりではなく、活動する毎日が学びの連続でした。アイデアをまとめるのは大変でしたが、多くのサポートがあり無事発表を行うことができました。この経験を今後の学生生活、就職活動、社会に出た際に活かしていきます。(人間科学部2年)

【企業担当者コメント】

  • どの班も最終発表しっかり仕上げてきてとても素晴らしかったです。新規事業の難しさを味わった2か月だったと思いますが、後から振り返ると得られたものは大きかったと思います。社会はとても広いので、学生のうちにぜひ引き続き様々な方に会って関心を広げてください。その中で、ワークショップで話のあった人口動態や、社会と人生のお金についての話もぜひ思い出してみてください。またいつか会える日を楽しみにしています。
  • 学生の皆さんが、与えられた金融ビジネスの難しい課題について真剣に向き合い、また、チームで新しい何かを作るクリエイティブな作業に立ち会わせていただき刺激になりました。途中、大丈夫かな?とドキドキさせられつつも、最後は仕上げてくるガッツは感動的でした。事業開発の難しさと一緒に楽しさも感じていただていたら嬉しいです。2か月お疲れ様でした。参加メンバー皆さんのご活躍楽しみにしております!
  • アイディアをビジネスに形づくることや、周りを見ながらもしっかりと意見を交換しあうことはとても難しかったと思います。ただ今回のプログラムの中で、何かを作り上げる楽しさや自分の中の力を発見できていましたら、担当者冥利に尽きます。皆さんのこれからのご活躍を楽しみにしております。
  • 特に意識をしない限り、普段の生活では「自然にそこにあるもの」である金融や関連サービスについて、改めて考え、さらに事業企画に仕立てるプロセスは、なかなか大変なワークだったと思います。お互いを尊重しあい、チームで企画をまとめていく経験は今後にも活きてきます。2か月間お疲れさまでした。この後も友人やご家族と「お金」について考える機会を作ってみてください。
  • 新規事業の企画はパッと聞くと、楽しそう。面白そうに見えますが、実際に考え始めると、あれもこれも考えないといけないことが出てくるので、かなり苦労したと思います。それでも、チームメンバーと協力して、期限内に何とか形にできたのはとても素晴らしかったです!ぜひ今回の経験を他のワークショップ等でも活かしてくださいね。

【担当職員後記】

  • 初対面の相手とともに、たった2カ月間で難解なテーマを理解し、新規事業の提案まで行うことのできる、早大生の逞しさを感じました。社員の方々や職員など、異なる立場の人ともつながり、協働した貴重な経験を大切にしながら、これからの大学生活も楽しんでもらえればと思います。
  • 約2か月間、大変多い時間を本ワークショップに割いて、各テーマへの理解を深め、ゼロベースから新規事業を企画し、経営トップ層に対してプレゼンテーションを行った学生のみなさんを誇りに思います。本ワークショップでの学びやつながりを今後の糧にしてほしいと願っています。
  • 限られた時間で、実態の見えにくいテーマをかみ砕く過程は、要領を得づらく苦しかったと思います。しかし、チームメンバーの良いところを認め合い、社員の方を巻き込みながら纏め上げた提案を堂々と発表する姿はとても頼もしいものでした。悔しい点も数多あるのでしょうが、ぜひ力を出し切った自分を褒めてあげてほしいと思います。
  • 難しい課題に果敢に挑戦し、最後まで諦めずやりきった学生たちの姿が印象的でした。金融知識をはじめ、コミュニケーション、リーダーシップ、アイディエーション、企画、問題解決、時間管理、調整など今回得た多くの学びと経験を今後の学生生活に活かして欲しいと思います。
  • 学生たちに対して温かくも厳しいフィードバックをくださり、将来に向けた質問・相談にも丁寧に対応いただいた野村證券の皆様に厚く御礼申し上げます。そして、大小さまざまなタスクに対して真摯に取り組んでくれた学生のみなさんに心から敬意を表します。第一線で活躍する方々の思考の広さ・深さを間近で体感できたことを今後のさらなる成長につなげてくれることを期待しています!
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