2015年03月31日に終了しました
所長:小島 宏[こじま ひろし]
社会科学総合学術院教授
研究テーマ
アジアにおけるムスリム・マイノリティと非ムスリム・マジョリティの共生に関する国際比較研究
研究概要
本プロジェクト研究所では、日本を含む東アジア諸国を中心に、東南アジア諸国も視野に入れながら、アジアの国々において少数派となっているムスリム(イスラーム教徒)と非ムスリムとの共生の現状とその要因について比較検討を行う。
アジアのムスリム・マイノリティ問題を考察する際にキーワードとなるのは、人の「移動」と「ネットワーク」である。移動・越境したムスリム(新来ムスリム)はその出身コミュニティとの結びつきを保ちながらネットワークを形成する。一方、歴史的に居住していたムスリム(歴史的ムスリム)も、周縁化されマイノリティとなった後も、地域を跨いだグローバルなムスリム・ネットワークに属して自らの宗教的アイデンティティを保持する。このようなアジア各地のムスリム・マイノリティと地域的・広域的ネットワークとの相関を具体的に示すためには、共時的かつ通時的な比較分析が有効であると考えられる。
そのため、研究方法としては、人口学、歴史学、社会学、文化人類学などの多様な学問分野の理論と実証分析手法に依拠した学際的なアプローチを用いる。具体的には、A.ムスリムとの共生にむけての社会調査、B.東アジアにおけるムスリムの歴史的展開と受容の二つの課題を柱に研究を進める。さらに、韓国・台湾などの研究者との共同国際比較研究を経て、アジアにおける共生のための諸条件を広く社会に提示するとともに、早稲田大学を中心とする既存のアジアの研究者ネットワークを強化することを目指す。
研究所員
小島 宏(社会科学総合学術院教授)
桜井 啓子(国際学術院教授)
小林(新保) 敦子(教育・総合科学学術院教授)
店田 廣文(人間科学学術院教授)
小松 香織(教育・総合科学学術院教授)
岡井 宏文(イスラーム地域研究機構研究助手)
砂井 紫里(イスラーム地域研究機構研究助手)
野田 仁(イスラーム地域研究機構次席研究員)
招聘研究員
オマール・ファルーク(Deputy Vice Chancellor,Chancellery Albukhary International University・広島市立大学客員研究員)
川島 緑(上智大学外国語学部教授)
Selçuk Esenbel(ボスポラス大学教授)
連絡先
〒162-0041
新宿区早稲田鶴巻町513 早稲田大学
120-4号館3階イスラーム地域研究機構気付
アジア・ムスリム研究所事務局
Tel・Fax:03-5286-1749(共同研究室)
E-mail:[email protected]
ホームページ